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転生術に失敗して、転生勇者の体に転生してしまった件  作者: HasumiChouji
第1章:何で、ウチん魂が、こぎゃんド腐れオス畜生の体に入っとっとねッ!?
4/5

(3)

 う……うそやろ……。

 夜がやって来た。

 自称「勇者」のド腐れオス畜生の手下どもは……この状況()どうするかについて、延々々(中略)々と言い合いをし続けて……答は出とらん。

 当然(たい)

 救助するつもりやった王女様は妊娠しとった挙句に死亡。

 その王女様()殺したのは、自分らの親分の「勇者」らしかと思い込んどる……ちゅ〜か、その(そん)思い込みは真実やけど……けど、ど〜して「勇者」が王女様()殺したかは……想像も付かんみたい(ごたる)

 ま、当然ちゃ〜当然やけど。

 倒そうとしとった「魔王」が、今、ど〜なって、どこに()るとか、全く判っとらん……らしい(らしか)

 ま、これ(こい)も当然ちゃ〜当然やけど。

 全て()知っとるらしい(らしか)「勇者」は……正気()失なっとる……あ〜、これ(こい)も思い込みじゃ……なくなりそう(たい)

 この(こん)体に入っとる2つ()()内、「勇者」()魂は……完全に錯乱しとる。

 ウチ()魂は……。

 たしかに、幽体離脱の術とか……他の誰か()体に魂()移す魔法()使った事は何度も有った。

 けど、それは……前の体が無事な状態で(たい)

 ど〜やら、ウチ()魂が……何かを考える時には……この(こん)体の脳味噌()使ってるようだ(つかっとるごたる)

 けど……ド腐れオス畜生が意識()失なえば……ウチ()意識が表に出て……ウチ()意識が裏に引っ込んだら、ド腐れオス畜生()意識が表に出て……。

 その(そん)繰り返しで……。

「うわあああ……王女様、これは何かの間違いで……ああああ……許して許して許して許し……」

 眠っとったド腐れオス畜生が悪夢()見て意識()取り戻したようだ(ごたる)

 ウチの意識が引っ込んで……。

「ふにゃ……」

 脳味噌は疲れ果ててる(とる)から(けん)、当然、すぐに、また眠り……。

 そして、ウチ()意識が表に出て……。

 何て事だ(なんちゅ〜こつね)ッ‼

 この(こん)体の脳味噌()休ませる(こつ)が出来んじゃなかねッ‼

 ……たすけて……誰か……。

 意識()失ないかけてるのに(とるとに)、意識()失う(こつ)が出来ん……。

 中途半端な状態で……ただ……頭の回りだけが……どんどん悪うなって……。

 この(こん)調子じゃ……何か有った時に……どんな(どぎゃん)阿呆な(こつ)()やらかしてしまうか……知れたもんじゃなか……。

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