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転生術に失敗して、転生勇者の体に転生してしまった件  作者: HasumiChouji
第1章:何で、ウチん魂が、こぎゃんド腐れオス畜生の体に入っとっとねッ!?
3/5

(2)

「え? 何で、お姉様の術が効いてな……」

 へっ?

 自称「勇者」の手下()1人が、ウチ()見て、そんな(そぎゃん)(こつ)()口走る。

 恐る恐る……視線()下の方に向け……。

 やっぱ……今()ウチの体は……精液袋(おとこ)()体じゃなかねッ‼

 しかも……この(こん)鎧……思いっ切り見覚えが……あああああ……他人の体に魂だけ入って……しかも、その(そん)体は精液袋(おとこ)

 その(そん)だけでも、最悪やとに……何でねッ?

 何でねッ?

 何でねッ?

 何ちゅ〜(こつ)ねッ⁉

 ウチ()今の体は……よりにもよって……あの「勇者」とか名乗っとったド腐れオス畜生の体……。

「こ……殺して……死なせて……」

 思わず、ウチの口から出たとは……あのド腐れオス畜生が口走っていたのと(とったとと)ほとんど同じセリフ……。

「何かがおかしいな……。あそこまで心が弱っていたのに、精神操作系の魔法が効かないなんて……」

 ド腐れオス畜生の別の手下が、マズか(こつ)に気付いたようだ(ごたる)

 え……えっと……。

 あ、そう(たい)

 まだ、あのド腐れオス畜生の意識は、この(こん)()中から消えとらん。

 魔法()使っとる気配()覚られないように(んごつ)、細心の注意()払って、あのド腐れオス畜生()意識()探り……あああ、助かった。

 眠っとるようやけど、この体()脳味噌()中に残っとる。

 それを(そいば)無理矢理覚醒(おこ)して……。

 また、何も見えんように(ごつ)なった……。

「殺して……死なせて……」

「もう1回、眠りの魔法をかけてみるか……」

 ド腐れオス畜生や周囲の人間の声は聞こえるけど……。

 そして、また、誰かが魔法()使った気配がして……。

「ふにゃっ?」

 あれ?

 また、目が見えるようになっとる……。

「おい、どうなってる?」

 聞きたかとは、こっちたいッ‼

 あっ‼

 しもた……精神操作系の魔法に耐性が有る奴らに……こんな(こぎゃん)感じのが()った……。

 人格が複数有って、表に出とる人格が精神操作系の魔法()食ったら……その人格は眠ってしもうて、別の人格が表に出る……。そして、精神操作された人格は……眠っとる内に、その精神操作が解ける……。

 どうやら、ウチと、このド腐れオス畜生も似たような(こと)なってるようだ(なっとるごたる)

 表に出とる方が、意識()失なったら……もう片方が表に出る……そんな感じに(そぎゃんかんじに)なってるみたいだ(なっとるごたる)

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