掌編、「花火」
ーードンッ!ーヒュルヒュルヒュルヒュル~ドパパ~ン!ー
雲1つない深淵の夜空にこの時期特有の音が響き渡る。
普段人気のない境内には沢山の灯りと大勢の人だかり。
「ΧΨЙАιхщ!」「ΨΧ→ιхщЙ.АААι!」
打ち上げ花火の音で掻きけされる姉妹の声。
だけど買ってもらったばかりの艶やかな浴衣を揺らしながら手を引かれ、慣れない履き物をカランコロンと響かせてついていく妹。
妹には姉の言いたい事は聞こえなくてもわかっていた。
ーードーンッ!ーー
ーードドパパ~ンーー
ーードドドドド!パーンッ!ー
「АιщЙΧΨσюυν」「ДωξВゞВДω*」「ΡⅢσυσюχшΧ」
「ДДωξゞγюΡⅢΨДνξωυθ」
次々に打ち上げられる花火の音に姉妹の声は全て掻きけされると同時、姉妹の表情が花火の閃光に瞬く。
そんな中でも姉妹の意志疎通ほしっかり取れていた。
「お姉ちゃん! 今日は迎えに来てくれてありがとう!」
打ち上げられていた花火の間隙、妹が満面の笑顔を浮かべ感謝の言葉を口にする。
打ち上げられた特大の花火が夜空で瞬き、ゆっくりと消えていく閃光を最後に妹の履いていた下駄をその場に残し妹はその場から消失する。
「来年も必ず迎えにくるからね」
ーードーン!ヒュルヒュルヒュルヒュルヒュル~…………ーー