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映画の小骨  作者: トリム
3/9

バッファロー'66 (1998/アメリカ)

とにもかくにもこの男主人公のダメさ加減がたまらない。


たとえば、

「女らしく」とか「女だてらに」と言われるのを

嫌う女性がいるように、

男性も「男らしく」とか「男のくせに」とかいう

何気ないプレッシャーにさらされたりしてて、

女性に「男でしょ!?」と言われるのは

ジャイアンに「のび太のくせにぃ生意気だぞぉ」

と言われたのと同じくらいの否定で、

ちなみに「生理的に嫌い」は

その対象となった男性はもちろんのこと、

半径1キロ以内にいる男どもをすべて焼きつくしてしまうほどの

破壊力をもつ。余談ですが。


もちろんもともとプレッシャーを感じてない人もいるし、

プレッシャーを克服してる人もいる。

プレッシャーを押しのけられない人もいるし、

最初からプレッシャーを避けて通ってる人もいる。


そんなすべての男どもの複雑な乙女心(?)をくすぐるのです、

この男主人公は。


僕らは“らしくすべき”の星に住む。

僕らを地面にへばりつかせるのは

“らしくすべきあるべきすべき”

どうやら僕らを見えなくするのは

“らしくすべき”であるらしく。

男らしくすべき女らしくすべき。

若者は若者らしくすべき。

サラリーマンはネクタイをすべき。

ヘビメタはツンツンすべき。

偉くなるべき。

人に勝つべき。

月は黄色く塗るべき。

夕日は沈むべき。

傘を持ってくべき。

肴はあぶったイカであるべき。

真っ白に燃えつきるべき。

越後屋と悪代官であるべき。

トナカイは赤鼻であるべき。

白組のトリはサブちゃんであるべき。

ちゃぶ台はひっくり返すべき


あぁ、今日もあちこちでベキベキと音がしてる。



2002,3/8

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