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【The Clown Assassin】〜道化の暗殺者物語〜  作者: 空の上の猫
〜道化の章〜〔亜人村編〕
33/41

【地下牢からの脱出】

絶え間なく各部屋から聞こえてくる女性の叫びに

エルトはヨダレを垂らし視野をぼやけさせながら途方に暮れていた……。


エルト:「ぁ……ぁ……」


いったい何人の叫びが聞こえただろうか……。

どれだけの時間が経ったのだろうか……。

考えれば考え続けるだけ全てが無駄に感じるほど生きている心地がしない。

いっその事眠ってしまおうかとも思ったその時……、

ズルズルと何かを引きずる音が聞こえ、鉄格子(てつごうし)の外に視線を向けた。

すると大男が女性の髪を引っ張り前を通る。

女性と目が合うと声を荒らげて女性が訴えかけてきた。


下女:「あぁ……!!たすけて!!……たすけてください!!お願い……!嫌……嫌ぁぁぁぁぁ!!大臣様……!たすけてぇぇ!!」


エルト:「あの女……あの時大臣と寝てた奴じゃ……」


下女:「い゛やぁぁぁぁ゛!!!」


また一人……この場に奴の性処理者が増えたことにエルトの感情は壊れつつあった。

何故か突然可笑しくなってしまい笑い始めるエルト。


エルト:「ハッ……ハハッ……アハハハハハハッッ!!」


エルトの笑い声に大男が反応する。

掴んでいた髪を離し、エルトをじっと見つめる。

すると隙を見た下女が立ち上がり逃げようとするが、

男はまた髪を掴み下女の足関節を刃物で指し、逃げることを許さなかった。

想像を絶する痛みに下女は喉から血が出るほどの叫びをあげる。


下女:「い゛やぁぁぁぁ゛!!!私の……私の足が……ぁ……ぁ……」


下女の叫びに興奮したのか再びもう片方の足関節を躊躇(ちゅうちょ)無く指し、下女は泡を吹いて気を失ってしまった。

しかし、そんな状況にも関わらずエルトは込み上げる可笑しな感情に高笑いしてしまっていた。


ボーゲルス:「あ゛?おまえ゛……おもじろい゛……のが?いひっ……イヒヒヒヒヒヒヒヒぃぃぃ!!!ぎにいっだ!!ぎにいっだぁぁぁぁ゛!!」


ボーゲルスの叫びに困惑するエルト、ぼんやりした意識のままただじっと喜び叫ぶボーゲルスを見つめていた。

下女の足を離し、エルトの元へ移動するボーゲルス。

ガチャガチャと鍵を使わずエルトに付けられていた手錠や足枷を外し始めた。

拘束を解かれたエルトは地面に崩れ落ち、見上げるようにボーゲルスに視線を向ける。


エルト:ー……え?なんで外したんだ……逃がしてくれるのか……?ー


そう思ったエルトだったが、その期待とは裏腹にボーゲルスはその期待に応える事は無く、ーづいで……ごい゛……ーと下女を引きずってエルトに手招きした。


逃げられないと悟ったエルトは失意するも、自由になった事には違いないとボーゲルスに従い後を追う。


エルト:ーどこに向かってるんだ……、ー!?ー


周りを見渡し、他の犠牲者がいる事に驚くエルトだったが、ボーゲルスが入った部屋を見た途端更に驚くものが目に映る。


エルト:ーぁ……あれは……シエルさんの仲間の人達……だよな!?……そんな、た、助けないと……!息はある。服は所々裂かれたり脱がされたりしてるけど……まだなにもされてないみたいだー


ボーゲルスが下女を鎖に繋いでいる間にノルンに近づくエルト、囁き声でノルンに呼びかける。

しかし、なかなか反応は無く呼びかけに応えない。


エルトが試行錯誤しているうちにボーゲルスは作業を終え、エルトを見て首を傾げる。


ボーゲルス:「んあ゛?……お前……そいつがいいのが?……い゛い゛ぞぉぉ〜……すぎにしで……じゃま……しねぇぇ゛……」


そう言うと刃物や鉄鋸(てつのこ)を置き、部屋から出ていったボーゲルス。

ボーゲルスが奥にある部屋へと入っていったのを好機だと踏んだエルトは必死にノルンやシオン達に声をかけ続ける。


エルト:「俺です……!エルトです、目を覚ましてください……」


シオン:「ぁ……ぁ……あなた……たしか……」


エルトの声にシオンが反応し、エルトは少し救われた気持ちに涙を流す。

しかしシオンに視線を向けるとその姿に向けたい視線をなんとか外し、気持ちを抑え付ける。


エルト:ーみ……見えそうだ……馬鹿野郎、今はそんな事に喜んでる場合じゃないだろ……!で、でも……ー


シオン:「ぁ……あなた……どうして……ここに」


エルト:「あっ!、す、すいません!お、俺もここに連れてこられてしまって、でもさっきのあいつがなんでか錠を外してくれたんです!そしたら皆さんの姿が見えたので!今なんとか助けますから!」


ノルン:「……君、兵士さん……だよね……」


エルトの声にノルンが目を覚まし、朦朧(もうろう)としつつも、助かる希望に賭け、なんとか意識を保つノルン。

何発も殴られた腹部と叩かれた頬に痛みを感じつつも、ノルンはエルトに助けを求めるため声を絞り出す。


ノルン:「おねがい……助けて……」


エルト:「はい……今この錠を外しますから。あいつ錠に鍵を付けていないんです……!これをこうして……」


上手く引っ掛けられただけの錠を外し、三人を自由にする事が出来たエルト、抱きしめられることを想像していたが、ボロボロのノルンとシオンは立つことがやっとだった。

ミリスも地面に落ちると、その冷たさに目を覚まし、

状況に困惑した様子を浮かべる。


ミリス:「ここで殺されるとばかり……あいつ、何度も私の口に手を突っ込んだこと……絶対後悔させてやるわ……え゛ほっ……え゛ほっ……あなた……本当にありがとう」


エルト:「今あいつは一番奥の部屋に入ったままです。ただ、俺があなた達を拷問すると思ってるはずです、あいつに怪しまれてはいけない……一度、大声で叫んで貰えませんか?」


ノルン:「え、……うん、わかった」


ノルン、シオン、ミリスの順番で先程ヤられたように

大声で叫んだ。


数回叫んだ後、奥の部屋からボーゲルスの笑う声が聞こえたのを確認し、次にどう動くかを四人で考える。

すると、ミリスの横に吊るされていた少女がエルトに声を掛ける。


少女:「ねぇ……そこのあなた……私も助けて……」


少女の方へ振り向くノルン、少女の姿を見て驚愕する。


ノルン:ーえ……そんな、ありえない……あれだけ(はらわた)を抉られて生きているなんて……どうなって……!?ー


エルト:「あ、あぁ……今助けてやる。静かにしててくれよ?」


音をなるべくたてず、少女の錠を外すエルト。

殆ど裸体に近い格好に、どこに目を向けていいかわからず、視線を下へと向ける。


ミリス:「あなた優しいのね、私やシオン達を助ける時も、難しいのに……見ずにいてくれてありがとう」


エルト:「ま、まぁ……」

エルト:ーまぁ……部屋入る時チラッと見えたし……悔いは無い……こんな綺麗な人達の見れただけでも……ー


少女:「あなた名前は〜?」

エルト:「え、……エルト……だけど」


ヨルム:「ふ〜ん、エルトね、覚えとく。助けてくれてありがと!私はヨルム、やっと陣外に出れた〜キャハァァ〜!!最っ高!」


ヨルムの言葉に疑問を持ったノルンはヨルムが吊るされていた足元に目を向けた。

そこには魔族の力を無効化する陣が書かれている事に気づいたノルンは、今目の前にいるヨルムが魔族である可能性を感じ、目的はなにか、この国にいつからいるのか、どこにいてここへ連れてこられたのか探りを入れる。


ノルン:「えっと、あなた……どうしてここで捕まってたの?」


ヨルム:「ヨルム、お城で下女をしてたの……そしたらいきなりへんなガキの影に飲み込まれて〜って感じだよぉ」


シオン:「こんな小さい子が下女なんて……」


ヨルム:「え?小さい子?ヨルム小さくないよ〜?」


シオン:「??」


ノルン:ーこの子……誰かに似てる……どうして思い出せないんだろうー


エルト:「と、とりあえず……今はここから出る方法を考えましょう。ここがどこかもわからないですし」


ノルン:「エルトさん、ここはロンブルク城の地下牢獄です。私達は今お城の中なんです」


城内に地下牢獄が存在していた事を知ったエルトは驚愕し、ノルンに対し冗談ではないかと問いかける。

その問にノルンから真実だと伝えられ、エルトは言葉が出なくなってしまう。


ノルン:「エルトさんは知ってると思ってました……ロンディネルさんはどうして隠してたんだろう」


ミリス:「奴がいるから……じゃないかしら、あんな化物……この城内地下で飼ってるなんて事表沙汰にはできないもの、ロンディネル王が関わっているかは分からないけど」


シオン:「エルトさん、ここの出口は分かる?」


エルト:「す、すみません……自分が拘束されていた部屋から反対側を見たんですが、真っ暗で」


ミリス:「天井をぶち壊しちゃえば〜?地下ならうえに上がればいいってヨルムは思うけどな〜??」


シオン:「って言っても……私達の装備が無いんじゃ」


ミリス:「服もボロボロ……ってか、あなたいつまで裸でいるつもりなの?風邪引くわよ?」


ミリスに指摘されたヨルムは床に捨てられていた汚れた下女の服を拾い、袖を通した。


ヨルム:「優しいんだね〜おねぇさん。まぁヨルム風邪なんて引かないけどぉ」


ミリス:「あら、そうなの…?丈夫なのね」


エルト:「天井を突き破るにしても道具がいりますね、皆さんの装備もきっとこの中にあるはず、まぁだいたい予想着きますけど……」


ノルン:「今奴がいる奥の部屋……多分そこですね」


ヨルム:「ん〜、じゃあ装備取り戻しておいでよ〜、ヨルムここで待ってるぅ」


エルト:「君は下女なんだろ……?戦闘には慣れてないだろうし、どこか隅にでも隠れててくれ」


ヨルム:「は〜い、楽しんできてねぇ」


エルト:「た、楽しくはないかな……」


シオン:「それじゃあ……ー!!?ー」


言葉に詰まるシオンにエルトは困惑し、恐怖に満ちたシオンの表情を感じ取ったエルトは瞬時に事の重大さを理解した。


エルト:「ッ!?」


ノルン:「エルトさん!!!避けて!!!」


振り向くと同時に危機一髪、ボーゲルスの力強い攻撃を回避する。


ボーゲルス:「おおおお゛まぇえええ゛゛!!!あああああああああ゛゛゛!!!!」


ノルン:ー!?、そんな…全く"気配を感じなかった"のに……どうしてー


ミリス:「こんな狭い空間で相手なんて……!シエルやアルフォスみたいに体術なんて使えないわよ……!!?」


ボーゲルス:「う゛ぅわぁああああ゛!!!ごろじでやるぅぅぅ゛!!!」


エルト:「皆さんは俺の後ろへ!!!」

エルト:ーとは言ったものの……剣も無いし……どうする事もできねぇ!!ー


部屋から出ることも出来ず、絶体絶命のエルト達……

しかし、そんな状況にも関わらず……ただ一人笑う者の姿があった。


ヨルム:「キャハハッ!!自分から殺されに来たの〜??おばかさぁん〜……お前……絶対許さないから」


顔つきが変わり、ボーゲルスの前へと移動するヨルム。

訳が分からず困惑するエルトはヨルムに下がるよう声を荒らげた。


エルト:「おい!何してんだよ!!?死ぬぞお前!!」


ノルン:ーあの子……ただの魔族じゃない……"アイツらと同じだ"!!!ー


ノルン:「皆!!!距離をとって!!」


シオン:「え?」


ミリス:「それじゃあの子が!!」


ノルン:「いいから早く!!」


困惑するシオン達を壁の隅へと移動させた次の瞬間。

ヨルムの身体に変化が起きる。


身長や髪が伸び、地面が揺れる……。


ヨルム:「お前汚いから消えちゃえ……さぁごはんの時間だよぉ私の可愛い可愛い"お口"達……おいで【デス】【ウロボロ】【ヘラ】」


ヨルムの髪から三体の魔獣が姿を現す。

牙が鋭いーデスー

爪が長く尖ったーウロボロー

巨大な二本の角と翼が生えたーヘラー


部屋の壁や天井が崩れ、瓦礫が散乱する。

目の前の出来事に納得するノルンと恐怖するエルト達……。

しかし、この好機を逃さんとノルンが三人に指示を煽った。


ノルン:「皆!!今のうちに!」


壁が無くなり、奥の部屋へと向かうことが出来たノルン達、奥へ向かうほど多くの女性の死体に涙が込み上げる。


ノルン:「酷い……こんなに大勢の命を……」


ミリス:「あんな化物……活かしてはおけないわ」


シオン:「早く戻って加勢しよう」


部屋へと辿り着き、紐で縛られただけの装備を回収した。


エルト:「そっか……俺あの時装備持ってなかったんだ……くそぉ……」


シオン:「後は私達に任せて!エルトさんは念の為、出口を探しておいてね!」


ノルン:「必ず生きてここを出ますよ……!皆で!!」


エルト:ーこの人達……アサシンだった……なんか恥ずかしいな俺……負けてられねぇ!!ー


部屋から出てヨルムの元へ向かうノルン達、そして出口を探す為走り出したエルト……。


ノルン:「あいつ……楽には死なせない」


ミリス:「殺された者たちよりも苦しんでもらうわ」


シオン:「絶対許さない……!!!」


・・・ー


ー武器庫前・・・


アルフォス:「なっ……なんだこの揺れ……!!?」


マキシス:「くそっ!どうなってやがる……ロンディネルが言っていた壁はどこにあるんだ!?」


地下牢へと繋がる壁を探すもなかなか見つからず、

突然の揺れに困惑するアルフォスとマキシス。

そんな二人に更に窮地が舞い降りる。


アルフォス:「!?!……おい、次はなんだ!?」


突然武器庫の壁が外から空けられ、煙が立ち込める。


マキシス:「!?……避けろアルフォス!!!」


煙の中から突如現れた鋭い黒い何かに攻撃され、

瞬時にアルフォスが避ける。


エレボロ:「なんかよ〜……聞いた事ある声とよ〜、知らねぇ〜声がするじゃあ〜ねぇか〜?エハハ!」


ハディス:「ちっ……はずれか……」


マキシス:ーっ!?!……こいつら……こんな時にー


アルフォス:「俺は神に嫌われてるな……ったく」


エレボロ:「ハディス〜お前どっちと殺りてぇよ〜?」


ハディス:「好きにしろ」


エレボロ:「んじゃ〜俺はあの筋肉馬鹿にすらぁ!!エハハハ!!」


ハディス:「お前ら……すぐ殺してやるから、早くかかって来い」


マキシス:「あの時はこっぴどく殺られたが今回は違ぇ」


エレボロ:「真正面からやり合おうじゃ〜ねぇかよ〜!!」

闇を広げ、両手を広げるエレボロに、マキシスは縮小(しゅくしょう)されていた大斧をキシャッと変形させた。


アルフォス:「はぁ……(なま)ってるが、まぁ余裕だろ……」


ハディス:「・・・・」


フードローブを脱ぎ戦闘態勢に入るアルフォスをじっと見つめるハディス。

とてつもない緊張感が当たりを包み、互いに間を見極める。


マキシス:「さっさと片付けて早くあいつら助けに行くぞアルフォス!!」


アルフォス:「そうだな、すぐ終わらせようぜ」


・・・━━━━━地下牢獄


ボーゲルス:「あ゛あ゛あ゛あ゛っっ!!じゃま……ずるなぁああ゛゛!!!」


ヨルム:「キャハハ!!早くしないと食べちゃうよ〜??」


ヨルムに対し何度も何度も刃物で切り裂くボーゲルス、しかし攻撃は全く通じずよだれを垂らし吠えるのに精一杯だった。


ボーゲルス:「ゔぅあああああ゛゛゛!!」


シオン:「あの子……いったい……」


ノルン:「魔族だよ……多分だけど、前に私達を襲った奴らと同じだと思う」


ミリス:「で、でもだとしたらどうして……私達に協力してくれてるように見えるけど」


ノルン:「……どうしてなのかは私もわからない、でも敵対しない方が良いのは確かだね」


ヨルム:「あ〜、お姉ちゃん達出口あった〜??」


シオン:「今、エルトさんが探しに行ってるの!それまで持ちこたえて!」


ヨルム:「もちこたえる?ん〜面倒だからもう終わらせちゃうねっ!喰っちゃえ〜!」


ヘラがボーゲルスの腹を角で突き刺し、ウロボロが爪で四肢(しし)を切り、デスの口へと運んでいく。


ヨルム:「うっげ……まっずぅ〜……味最悪、何この"腐った肉"ぅ……」


切られた部位から大量に吹き出る血液に、ヨルムは違和感を感じ、即座にデスに喰うことを辞めさせる。


ヨルム:「デス!食べるのやめ!!……お前……人間じゃないな……?」


ノルン:「ー!?ーどういうこと……」


ヨルム:「こいつ、アンデッドだね……しかも意思のある、それなり腕のある術師にしか造れないアンデッド……」


腐った肉の食感に、異様にドロドロし黒い血液。

既に生きた存在では無いことに気づいたヨルム。

その事実を知ったノルン達はこの一連の黒幕がラボラスである事を確信する。


シオン:「意思のあるアンデッドなんて……聞いたことない」


ノルン:「シエル達は無事なのかな……凄く嫌な予感が」


ミリス:「まずは私達の心配をしないと……!、アンデッドなら私達の攻撃じゃそう簡単に殺れないわ」


ヨルム:「お前、食べたくないからぐっちゃぐちゃにしちゃうね!やっちゃえウロボロ!」


ウロボロ:ーギャララララララァァー


爪を更に伸ばしボーゲルスに襲いかかるウロボロ、

しかし次の瞬間……。


ヨルム:「ー!?ー戻ってウロボロ!!」


ノルン:ー!?!あれは……ー


突然ボーゲルスを突き刺しているヘラの下から黒い陣が現れ、ブクブクと膨れ上がるボーゲルス。

ボーゲルスの腹部が大きく割れ、無数の牙の生えた口のように変化する。

突き刺したまま動けないヘラは瞬きする間もなく飲み込まれ、ヨルムが吐血する。


ヨルム:「っぐは…………お…クソ野郎……」


シオン:「魔族契約……間違いない」


ヨルム:「死人が使えるなんて聞いてないんですけど……ハァ……ハァ……」


ボーゲルス:「ヴゥオアア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!」


四肢が戻っただけでなく、魔物へと変貌(へんぼう)したボーゲルスは原型を(とど)めておらず、

その姿はおぞましく、醜く、そして巨体に変わり再びノルン達に恐怖と絶望を与える。


ミリス:「もう……魔物はこりごりよ……」


ヨルム:「ヨルムもちょっとやばいかも……」


ノルン:「こんな敵……どうしたら、私達に殺れる訳……」


魔物と化したボーゲルス:「ヴォルォァァァァ゛゛!!!!」



【殺意の衝突】へ続く……。

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