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自己顕示欲

作者: ゆう

私は誰よりも素晴らしい。

お金はあるし

顔も良い。

恋人を見て、すり行きざまに誰もが目線で合図する。

「羨ましい。良い人を捕まえたね」ってね。

あの時の優越感はたまらない。

「どうだ、良いだろう。横を歩いているこの人は私のものだ。」

奪われやしない。

誰もが望む届かない場所。

そこに立っているのが私なのだ。


しかし最近おかしい。

お金はあるのに、

顔も良いのに、

恋人も美しいままなのになぜか物足りない。

美味しいものでも食べ続けると何か足りなく感じなくなってくる。あの感覚だ。

もっと、もっとお金が欲しい。

そうすればもっと良いものが手に入る。

恋人だってもっと良い人がいるかもしれない。

若さは取り戻せないけれど、

顔くらいどうとでもなる。

もっと人から羨望の眼差しを受けたい。

もっと自分に自信を持ちたい。

もっともっと自慢を謙遜に包んで振り撒きたい。

私ほどの人間が見下されることなんてあってはならない。

それは周りの人々もわかっている筈だ。

無下には決してしない。



なのになんで全てが去っていくんだ?

お金も、若さも、恋人も。

羨望は侮蔑に変わって行った。

何がいけない?

人よりも優れていると思ってはダメか?

人よりも良い暮らしをしてはダメか?

誰よりも幸せになったらダメか?

誰よりも、誰よりも。。。。



あれ?幸せってなんだ?

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