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大好きな聖女様、僕と付き合って下さい!  作者: zinnto
外伝(管理者が新崎友哉を異世界に召喚しなかった世界)
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ヴィルとナーサの行方、そしてニナは…

ヴィルは自分とナーサの治療と装備や備品を取りにホームの屋敷に帰ろうとするが既に王兵が屋敷を取り囲んでいた。


右手を失い、ナーサを背負っている今では屋敷の中の装備品やポーション類などを取りに行けない、そのため闇に紛れて裏道を抜け貧困街に逃げるこ事にした。


逃亡して2日目に見知った人がヴィルの前に現れる、元執事のヴィータだ、ヴィルの指名手配を知ったヴィータが人脈をフルに使いヴィルを探し出したのだ。


そしてヴィータはポーションや片手剣、背負子を用意し、簡単な治療を済ませた後、王都からヴィルを逃がす計画を立てる。


まず人々にあっちこっちでヴィルの目撃情報を噂と流す、そして捜査が混乱した頃に王都地下の下水から逃がす算段を立てて実行した。


ヴィルはナーサの傷の治療をした後に背負子で植物人間化したナーサを担ぎヴィータが用意した片手剣を腰の右側に刺した、ヴィータとの別れの際「ニナに説明と謝罪を、俺はナーサの生まれ故郷である、三つ国向こうのエルフの里に連れて帰った後、彼女が回復するまで見守るつもりだ。」と残し下水から王都を抜け出した。


その後ヴィルとナーサを王国で見かけた人はいない。


ヴィルが王都を抜け出して一週間後、ニナが王都に帰って来た。


その際王都は祭りの様な騒ぎになっていた、理由は王の交代と新たな公爵の誕生が発表されたのだ。


前王が王を退陣、王子が新たな王となった、そして今までの功績と前王子の手助けをしたとして公爵の官位を勇者フェブリクに与える事となっていた。


※ヴィル、フェブリク共に本当なら貴族の官位を貰えたのだがヴィルが官位を拒んだため、いくら勇者と言えど同じランクの冒険者の片方に官位を授けると、優遇し過ぎていると批判を避けるためにフェブリクにも官位を与えていなかった。


そのことにビックリしたニナはホームの屋敷に帰ろうとするが屋敷は既にほかの人の手に渡り、ヴィルの所在も分からない。


ニナは王都中ヴィルを探す、大体のところは探したが見つからず、もしかしてと思いヴィータの家に行く、そこでヴィルとナーサの事を知ったニナはヴィルを追っかけようと王門まで走ったが王門には数十名の王兵が立っており「ニナ様、現国王が今すぐお城へお越しくださいと申されております、一緒に来ていただけますよね。」と言われ城に連れていかれた。

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