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大好きな聖女様、僕と付き合って下さい!  作者: zinnto
外伝(管理者が新崎友哉を異世界に召喚しなかった世界)
90/107

リーリさんの容態

ニナは慌ててリーリさんの元へ駆け寄り治療魔法を掛ける。


危機は去ったわけではない、逆に危険度が増していた、片眼を失い暴れまくるドラゴンと、伴侶に大怪我をさせられた事に怒り狂った番のドラゴン。


ただでさえ旗色が悪かった所に★2が一人掛けた状態の冒険者と兵士では戦線が崩壊するのも必然であった。


片目を失ったドラゴンのブレスが城門を襲い崩壊した事がきっかけにどうにも出来なくなってしまう。


ドラゴンの番は壊れた城門からシスの街へと侵入し、街を壊していく。


歩くだけで家々が壊れていき、ブレスで広範囲の家屋を焼かれ、火事を羽根を仰げば広範囲の巨大な火災旋風が起きる。


さっきまで戦っていた冒険者と兵士にまざまざと力の差(・・・)を見せつけるがごとく暴れまくる。


10分ほどでシスの街の五分の三が崩壊した。


だがそれでも収まらないドラゴンは西北の小高い坂の上、そう移転の魔法陣がある建物にブレスを吐いたのだ、それが最悪な結果を招くとも知らずに。


ブレスにより魔法陣が壊れた、普通の魔法陣なら問題は差ほどないが、移転用の魔法陣だったのが悪かった。


移転用魔法陣は稼働の際に龍脈に干渉していた、ブラスにも魔力がこもっていた為魔法陣が起動、ブレスの威力で魔法陣が壊れたため龍脈が傷ついたのだ。


龍脈に傷が付けば、そこから膨大な魔力が漏れ、暴走する、しかも傷付けた原因がドラゴンのブレス、誘爆するのは必然であった。更に最悪なのはマグマだまりが有り、それを刺激してしまった事だ。


大きな地震と共にマグマがシスの街のあちらこちらから噴き出した。


それにはさすがのドラゴンもビックリしたのかシスの街から飛び、離れていく。


この噴火は5日続き、シスの街は溶岩の中に沈んだのだった。




時間は少し戻り噴火直前。


ニナは必死に治療魔法をリーリさんに掛けている。


ヴィルもリーリさんに近寄りニナの顔を見ると、真っ青な顔をして泣きながら治療をしている。


その時点でヴィルは悟った、リーリさんは冒険者としての再起は絶望的だと。


その時噴火が起きたのだ、ヴィルはニナの治療を止めさせ、リーリさんを横抱き(お姫様抱っこ)してその場を離れた。


全員無事に噴火から逃げる事が出来た、それに伴いリーリさんの容態もはっきりした。


脳の損傷による記憶障害、言語障害、左半身麻痺、右腕(肩から)の欠損、脊髄損傷による下半身不随、そしてこの世界ならだれもが微量足りと持っている魔力、体内に魔量生成機関と魔力袋があるが、その両方とも完全に壊れていたのだ。



ー---------

あとがき


17日の更新はお休みを頂きます。


17日がお仕事と、日曜日にDIYをする予定です、その下準備を土曜日にしたいと思います。(但し日曜日が雨天時はDIYは次の週に持ち越しとなります。下準備は雨天でもします。)

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