ニナ・フォン・サリュジュ
まえがき
別枠で一話だけ書いていた外伝をこちらに移植したもので、第一話はそのコピペです。
これに伴い来週には別枠の外伝を消去します。
それと、こちらの第二話目から粗筋だけを書きます。(気が向いたら中身を入れるかも?)
ではコピペですがお楽しみください。
私は元ニナ・フォン・サリュジュ、男爵の第4女、第3夫人(仮)いわば妾の子として生まれました。
家族の中はとても仲良く、第1夫人のラーランド夫人は、誰とも仲良くそして隔てなく接して下さるお方でした。
第2夫人のラーサ夫人は優秀な方で、教育に対し、優しくも厳しく指導をして頂きました、その姿勢は尊敬に当たる人でした。
そして母のモニカ、元メイドともあり、言葉使い、作法に厳しく教えて頂きました。
当主のガーランド・フョン・ジュザ・サリュジュ男爵、仕事熱心で領民に対しても親切に、そして親しみやすく接している姿は私の誇りでした。
その中で育った兄様、姉様はどの方も優しく、学も出来、長男のフリュウ様はお父様の跡を継ぐべく勉強中、第3女以外は既に家を出ており、それぞれの場所で頑張っています。
とても素敵で最高の家族でした…それを壊してしまった私…いえ、私が授かったスキル《聖女》
一般にスキルは、早い方だと5歳で現れ遅い方でも10歳までには授かります。
私がスキルを授かったのは8歳になった日、お父様はとても喜び、王に報告したのが運の尽き、そこから家族の崩壊が始まりました。
教会から『聖女を渡せ』との催促、王国も『聖女ならば教会に属し勤めを果たす方が国、又は民の為になる』と、お父様に迫ったのですが『まだ8歳と子供であり教育途中、せめて成人まで待って欲しい』と懇願した。
ですが、国や教会からの圧力が強くなり、支援、協力の打ち切り、関係者の扱い悪化など次々と仕掛けてきました。
そして最悪な方法として行商人の撤退、通行禁止、物流を止められました。
それでもお父様は従わず、改善をすべく走り回ったのですが何ともならず。
最後には謂れのない罪まで被せられ、身分剥奪、お家は潰されてしまい、お父様と長男のお兄様は、罪人奴隷として鉱山に、お母様と第3女は奴隷娼婦として、そして私は教会に連れていかれました。
それでも最初のころは他のお兄様、お姉さまが働きかけたのですが、次々と仕掛けられ家族は完全に崩壊してしまいました。