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大好きな聖女様、僕と付き合って下さい!  作者: zinnto
ブリューク
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黒い災害

黒の塊の高さは有に30mを超え、触手1本の太さも1mある、それが何本も、触手に触れた木々が触れた部分からまるで刃物ので切られた様にスパッと消えてなくなる。


「退避!!退避!!退避!!」


兵のお偉いさんだろう、こちらの攻撃範囲外に対し黒の塊の触手はこちらに届くと判断し退避を勧告した。


「俺達も退避するぞ!!」


ヴィルの言葉で逃げだすが、軍は混乱状態に陥った、一目散に逃げる兵、連弩、槍弩を押して逃げようとする兵、上官と思われる人から馬を奪ってでも逃げようとする兵。


混乱状態の軍の中に触手が叩き付けられた後、薙ぎ払われた。


そこに居た兵も、テントも、兵器も全て消え去る。


俺達は軍の後方にいたため難を逃れたが、この一撃で兵が数百人は消え、黒の塊が少し大きくなったのが見えた。


「今度は全てを吸収しているのか!」


(ここまで成長してしまうと《闇に葬る》を使ったとしても微々たるダメージしか与えないだろう、しかも今回は全てを吸収するとなると次に《闇に葬る》を使えるようになる前に回復、いや成長するだろう。)


こんなことを考えながらヴィルとリーリさんと共に逃げる。


その中、補給用の中身が空になった二台の馬車を発見、荷台を切り離し馬を確保し、二頭の馬で走り出す。黒の塊は誰かを追っかける訳でもなくその場で触手で暴れているだけだった。


王都に戻り西門へと向かうと城門は開いていたが、あれだけ何時も賑やかだった城内が静まり返っていた。


「教会に行って、中にニナがまだいるはずだから。」


城内をかけ走る二頭の馬、普段多くの人がいるため城内で馬を走らせるには危険だが今は誰もいない。


教会の前には3人の人影が、ニナとナーサとマリナだった。


「そちらはどうでしたか?」


ニナの言葉に俺が答える。


「森の向こうの絶壁で見つけたが、既に手におえない状態だった。」


ニナの顔が一気に悪くなり。


「実は教会の奥に禁書があり、その中で第十一代聖女様と第十二代について書かれていました。」


要約すると、黒い塊を第十一代聖女が命を懸け封印しようよしたが封印しきれず、第十二代聖女が聖石を使い完全に封印をし、封印の神殿を建立した、ただ聖石は聖の魔力を補充しないとその力が弱まるのだが、第23代聖女が降臨した時、自然の大災害が起こり封印の神殿は崩壊、更に地殻変動も起こり封印の神殿位置が地殻変動のせいで分からなくなった。


との事だった。


「つまり、私の命だけでは封印、いいえ祓う事が出来ないかもしれません。」

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