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大好きな聖女様、僕と付き合って下さい!  作者: zinnto
ブリューク
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清めの巡礼というう名の王都教会の犯罪

「ニナ、どうしてこんな物を知っているの?」


「・・・非煙匂の集魔香には特徴があり、本来集魔香には使われないアサナの実と巾着の内側に特殊な魔法陣を描くことで非煙匂の集魔香へとなるのですが・・・少し過去を話しますね。」


僕がニナに尋ねると、少し悲しげな顔になり過去を話しだす。


「私が片翼の翼に入る前、8歳の頃から王国の教会で聖女として勤めておりました、13歳になり、清めの巡礼、と言う名の各地訪問していました、清めの巡礼とは、魔物は邪心をばら撒き、その邪心が人の心を惑わす、それを清められるのは聖女の存在だけだと嘘の教えが有り、これを利用し、お布施を集めるのが目的でした。」


「そして巡礼には聖騎士団が付き添いをしてくれましたが、聖騎士団長が傲慢で欲深い人でして、王国の教会の闇とも繋がりがあり、色々と悪いことをしていました。」


「聖騎士団長は先遣隊に、非煙匂の集魔香を使わせ、わざと村や町を襲わせ、聖騎士団が解決し、『このままでは邪心の心がこの地を腐らせるであろう!だが運がいいことに、聖女様が巡礼でこの地を訪れている!聖女様の存在が邪心の心を清るであろう!だが!いかに聖女様とはいえその地から離れれば清めの力も弱くなる!だが安心召されよ!お布施を多く出し、聖女様の御心に留まれば、この地にお心をお配りになり、それがお清めの力となり、何時までも邪心の心を清め続け繁栄につながるであろう!』と村長や貴族の方々に言い広め、お布施を集め豪遊し、教会の闇に資金をばら撒き色々と暗躍をしていました。」


「それに気が付いた私は、滞在先で清めの各地巡礼から逃げ出し、そこに依頼で来ていた片翼の翼と知り合い、『王様にこの事を報告をしたい』と依頼しました。」


「それに気が付いた聖騎士団は、私達を必要に追いかけました、なかなか捕まらない私たちに苛立ち、最後には片翼の翼のメンバー全員を聖女様誘拐犯として指名手配しました。」


「私たちは王都正門で王都兵士や聖騎士団の方々に囲まれましたが、その時お忍びで神聖国の大主教様が王国の教会の悪い噂を調査に来ており、私達の事を聞きつけた大主教様が、私達の言葉と調査していた証拠と共に王に進言し、明るみになりました。」


「『非煙匂の集魔香は、煙、匂いが出ないため、集落の近くで使われては防ぎようがなく、突然襲われることに繋がる、このような危ない物は製造、使用を禁止する!これを破った者は極刑を逃れないものと知れ!』との王令で禁止薬になりました。」


「その後、私は本来神聖国へと行くよう王様に命を受けましたが、大主教様がある条件を出し、今現在片翼の翼のメンバーになっています。」


「条件は『大主教様が生きている間は、自由に生きよ!だがその後は必ず神聖国へと来る事、その後は窮屈な生活になると思う。』とのお言葉を頂いたので、私は冒険者になり片翼の翼の一員となり、そして現在に至ります。」


ニナの過去を知り、驚きとなぜ聖女が冒険者をしているのかを知った。


あとがき

外伝の第2話に用意していた話の一部を書きました。

これにより、本編終了後、外伝を本編に移植します。

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