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大好きな聖女様、僕と付き合って下さい!  作者: zinnto
プロローグ
4/107

初めての戦闘

俺は思わず【ビクッ】となり、そぉ~と茂みを見た。


そこには青いゼリーの中にピンポン玉ぐらいの大きさの青い球があった。


「もしかして、定番のスライムかな。」


(とゆ事は、あの玉は核でゼリーが粘液か。)


すると核が赤く染まり粘液が波打ちだした。


「色が変わった、もしかして警戒をしている?」


するとスライムが粘液の一部を飛ばしてきた、俺はとっさに左に体を避けたが左腕の服にかすり袖が【ジュッ】と音がして溶けた。


「あぶね~、武器は…」


ラノベの様にイベントリーとアイテムBoxと意識し、調べたが『なし』と出てMP2消費した。


「武器なしに攻撃魔法なし、詰んでいる、逃げるしかないか。」


その時後ろから〈グゲゲゲゲ〉と聞こえ、振り向くとそこには、背丈1mぐらいの鬼のような顔、耳がとがった緑色の生き物が右手に棍棒を持って立っていた。


「マジか!今度はゴブリン?」


〈グゲ、グゲゲ〉


と声を出しながら近づきつつ棍棒を振り上げた。


俺は後ずさりをしたが、後から【ガサガサ】と聞こえた。


(しまった!後ろにスライムが!)


後ろに振り向きざまスライムが波打つのが見え、跳びかかって来た、俺はビックリし尻餅をつくと頭の上にスライムが飛び越えて上手くよけられた。


すると〈グギャーーーー!!!〉と叫び声が。


叫び声の方を見るとスライムがゴブリンの顔を覆っていてゴブリンの顔を溶かしていき、粘液を鼻や口を覆うように塞いだ。


(うわーーグロイ!しかも鼻と口を塞がれたら窒息するぞ!)


俺はその光景を気持ち悪くなりながらも立ち上がった。


ゴブリンは棍棒を落とし、苦しそうに暴れ回っていたが、しばらくすると倒れピクピクとしだし動かなくなった。


「マジか!スライムがゴブリンに勝った!」


俺は驚き、茫然としていると、またスライムが波打ちだした。


「やば!一難去って一難だな!」


俺は慌ててゴブリンが落とした棍棒を拾いに走り出そうとした時に、スライムが襲ってきた。


「ぐわーーーーー」


また、左に体を避けたが、左腕にかすり、今度は腕が少し焼け爛れたようになったが、棍棒を右手で拾うことに成功した。


(熱い!!だが我慢はできる!)


「来るなら来い!!」


棍棒を右手だけで正面に構えスライムと対峙した。


するとスライムがプルプル震えだした。


(今までと動きが違う!?)


「今度はなんなんだ?」


するとスライムの核が2個に分裂したと同時に粘液も分裂した。


「ちょ!!分裂って!!」


右側のスライムが波打ちだしたので棍棒を振り上げた、スライムが襲ってきたので思いっきり棍棒を振り下ろす。


【ガッ】と音が鳴りスライムの核に当たりスライムの玉が割れゼリーが飛び散った。


「うわーーーーーーーーー」


飛び散ったゼリーが体や顔にかかり、肌が出ている所は焼け爛れ、服は所々が溶けた。

(熱い!熱い!熱い!!)


一番深刻なのが棍棒だ、スライムが当たった場所は木の枝ぐらいまで細くなっていた。


「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…」


肩で息をしながらもう1匹を見ると、波打つのが見えた。


棍棒の細い方を持ち同じように構える。


【ジュ】と手のひらが焼けたようにただれ始めるが構っていられない。


(細い方より太い方が当たる確率が高いからな!)


さっきのスライムと同じように振り上げ、振り下ろす。


【ガッ】【バキ】スライムの玉が割れたと同時に棍棒も折れ、ゼリーが飛び散る。


「ギャーーーーーーーーーーーーーー!!」


(熱い!熱い!熱い!この体にへばり付いている粘液なんと…かし・・な・・・・い・・・・・・と)


さっきと同じく粘液が俺を焼く、と同時に意識が薄れていき倒れる。


「おい!だい・・・・」


意識が薄れる中、誰かの声が聞こえたような気がしたが、意識を失った。


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