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大好きな聖女様、僕と付き合って下さい!  作者: zinnto
スタンピード
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露天風呂と闇聖女の名前

今回の闇聖女は特別バージョン、闇が服とならず、容姿だけが闇聖女となった。


「岩に隠れたやつ、出てこい!」


インペルのミリアに見つかってしまい、私達3人は渋々出ていくことになった、ニナとナーサが片手で持ったタオルで前を隠し、反対の手でお尻も隠しながら前に立ち、私を後ろに隠すように行動する、私もそれに釣られ2人の裸をこれ以上見ないように行動するが、下に目線をやれば2人の手で隠されたお尻がプルンプルンと強調している。仕方なしに目線を上げると、インペルの女性陣が視界に入ってしまった。



「なんだよ、ニナとナーサじゃねーか、それと…初めましてだよな?」


ミリアは相手が女性だとわかると警戒を解いた、インペルの全員が全裸で大事な所を一切隠さず話しかけてきた。


(お風呂場だから当たり前だが、前!見えてますよ!)


ミリアの身体は鍛えられ筋肉ムキムキだが、おっぱいはプルンと柔らかさを保ち、右手に持ったタオルを肩にかけて立っていた。


(銭湯で、おっさんがやるポーズだよ!)


「ミリア、いきなり大声を出すからビックリしたじゃない。」


アマルは、とても線は細く筋肉質で平均的な多型、気になる所は右腕に傷跡があり、タオルの端を両手で持ち首の後ろに通している。


(細い!だけど女性でもそのポーズ取る人いるんだ。)


「アマルの声も大きい。」


サーニーは不快な顔をしつつ、かけ湯を掛けている、体系はストン!胸も腰も出てない、くびれもない正にストン!その彼女がタオルを頭に巻きかけ湯をする姿は、温泉という特殊な環境のせいだろう、案外色っぽい。


(ちっパイ!ナーサよりはあるが、ちっパイだ。)


「みなさん、あちらの三人が喋れないじゃない。」


キャリンはこちらが喋れるように促す、ただ右手に持ったタオルを胸の谷間に抑えているが、タオルが埋もれている。


(ちょ⁉ニナより胸も腰も大きい!正しくボン!キュ!ボン!更にボン!キュ!ボン!だ!)


「わるい、覗きかと思ってな。」


インペルの女性陣が私が喋るのを待つ、私は目線をそらしつつ。


(まだ不審者と思われている?何も喋らない訳にはいかないわね、だけど名前どうしよう。)


「トモ…ャ」


(しまった!つい口が滑った。)


「トモか、私はミリア、よろしくな!」


最後の声が小さかった為か、運よくこの世界でも使われている女性の名前になった。


私は内心ホッっとし、ミリアは顔を二パ!と笑顔を向けてきた。


「アマルよ、よろしく。」「ん、サーニー」「も~サーニーちゃんたら、私はキャリン、よろしくね。」


インペルの女性陣が次々と自己紹介をしてくれた。


(いや、2度目なんですけどね!)


「ところで、岩の裏で何してたんだ?」


「え~と、つ、月、そう!月を眺めていたの!」


ミリアの質問に焦りながらも『月に見惚れて長湯してしまいましたね』とニナが言っていた言葉を思い出した。


「おう、今日はきれいな月が出ているな。」


きれいな月にインペルの女性陣が目を奪われている、多分彼女達も今回のスタンピードで思うところが出来たのかもしれない、とフッっと思った。


「そろそろ私達は出ますね、湯あたりしちゃいますから。」


ニナの言葉に我に返ったインペルの4人。


「あぁ、すまない、また今度な。」


「はい、また今度よろしくお願いいたします。」


「トモもまた今度な、と言っても明日の昼には王都に戻るんだが、トモはどこが拠点なんだ?」


「ちょっと前に王都を拠点にしたの、しばらくしたら私も王都に戻るから、またお会いできる日を楽しみにしています。」


社交辞令の挨拶を終え、そそくさと浴室から出て脱衣所に入る私達3人、幸い人が隠れる大きさの棚で区切られた対面に服を置いていたため、着替えを見る事もなく終える。


(着替え、覗いてないからね!)


更衣室の入り口で3人が顔を合わせるが、全員顔が真っ赤になっていた。


(女湯の脱衣所だから闇聖女を解除できないし、見た目女同士でも気まずい!)


入り口から廊下の出ると人影が。


「な!き、君は!」


そこにはフェブリクが立っていた。

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