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大好きな聖女様、僕と付き合って下さい!  作者: zinnto
スタンピード
37/107

露天風呂

夜中、俺は露天風呂に入るために一人で露天風呂の廊下を歩いているとヴィル夫妻と出会った。


「トモヤ君、これから露天風呂に行くの~?」


「うん、まだ入ったことないからね。」


リーリさんが訪ねてきたので返事を返す。


「それなら~、今日は《《赤》》暖簾(のれん)が男湯だから~。」


「お、おい!」ヴィルが慌てている。


「ちょっとこっちに~」


「?」


ヴィルが慌てた事を不思議に思いつつ、リーリさんがヴィルを連れて少し離れ耳打ちをしている光景を見ている。


「・・・」「・・・」


少し何か小声で話をして、リーリさんが戻ってきた。


「そうゆうことだから~《《暖簾の色》》、間違えないようにね~」


「?はい、ありがとう、行ってきます。」


ヴィルが慌てた理由が最後まで分からなかったが、言われた通りに行動することにした。


露天風呂は宿屋の左奥上にあり、渡り廊下で繫がっている、露天風呂の入り口には青暖簾、赤暖簾、黒暖簾が掛けられていた.


(元の世界なら、青暖簾が男性で赤暖簾が女性、黒暖簾は…ここだと混浴だよな。だけどリーリさんが、わざわざ注意してくれったってことは、赤と青が入れ替わってる?)


言われた通りに赤暖簾を潜る、遅めの時間だから脱衣所には誰もいない、脱衣所で服を脱ぎタオルを腰に巻き浴室へと入った。


浴室に入るとそこには両サイドに15人が洗える洗い場と、真ん中には湯舟、湯舟の中心には岩が置かれておりドーナッツ状になっていて、その奥に月も見えていた。


俺が、かけ湯をしていると。


「月に見惚れて長湯してしまいましたね、ナーサそろそろ出ましょうか?」


「えぇ、このままだとのぼせてしまうしね。」


「へ?」


岩の裏手からニナとナーサの声が聞こえ、岩の陰からニナの顔がひょっこり出てきた。


「!!きゃ!?【チャプン】トモヤさん!?」


「え!ニナ!」


「はぁ!?トモヤがいるの?」


岩の奥に隠れたニナとナーサが驚いた声を上げている。


「堂々と女湯に入ってくるなんって!この変態!」


「なぜ女湯にトモヤさんが?」


「女湯!!リーリさんが赤暖簾の方が男湯だと教えてくれて。」


「「リーリさんが!?」」


俺達が困惑していると、誰かが脱衣所に入って来たのか、話し声が聞こえてきた。


「え!マズイ!マズイ!どうしよう!」


「し、仕方がないわね!こっちに来なさい!」


「「ナーサ!?だけど(それだと)・・・」」


「仕方だ無いでしょ、見つかるとマズイことになるんだし。」


脱衣所から今にも浴槽に入って来そうな気配に押され湯船に入ると、岩の裏手から「仕方がないからこっちに来なさい、ただし!私達を見ないようにね!」と、岩の裏手からナーサの腕が伸びてきて俺の腕を掴むと引っ張り込まれた。



俺は思わず見てしまった、二人共しっとりと濡れた髪に首筋に張り付く髪、紅潮した頬に、首筋に流れる雫、肩まで湯船には浸かっているが、透明度が高い湯だった為に白い肌がくっきりと見え、両手とタオルで大事な所を隠しているのが丸分かりの状態。


普段見ることがない2人の姿に興奮を覚えつつ、少し息が荒くなった事を自覚した。


(ナーサ、男の胸と変わらないから隠す意味あるの?ニナは、隠しているタオルの上から胸の谷間が、しかも腕が胸の中に《ムニュってムニュって》沈んでいる!めちゃくちゃ柔らかい胸だって見ただけで判る!!)


ナーサはキッ!と睨みつけ、ニナはとても恥ずかしそうな、そしてとても困った様な複雑な顔をしている。


「ちょっと!何見ているのよ!バカ!」


「あ、ご、ごめん。」


ナーサに怒られ、あたふたしながらそっぽを向くと同時に脱衣所から誰かが入ってきた、そーっと岩場の陰から確認するとインペルの女性陣の一糸まとわぬ姿があった、驚き岩の陰に隠れると。


「トモヤさん、闇聖女に!」


「う、うん、《女人化&闇聖女》発動!」


ニナに促され闇聖女になった。


ーーーーーーーー

裏話


この1話で露天風呂の話を終わらせるつもりが、長くなってしまいました、ですので分割しましたw


トモヤは無事に温泉から出れるのか!こうご期待(大げさw)

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