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大好きな聖女様、僕と付き合って下さい!  作者: zinnto
スタンピード
32/107

スタンピード終結

前書き

ポップアップの文字は先頭文字下げで書かせていただきました。


♦️

気が付くと闇の鎧や盾がいつの間にか修復されていた、そしてドラゴンの方を見ると、又口から炎が漏れていた。


(2回もブレスを凌いだから、意固地になっているんだわ。)


《聖女への思い》によるオート戦闘を行います、この戦闘は討伐ではなく、敗走させる事を第一目標とします。


 《聖女への思い》より命令、《魔法使いに変身》魔法スコールを利用し、魔法〖アイスウォール〗を使用後、〖氷洞〗を使用。


※〖アイスウォール〗ファイアーウォールの氷バージョン、高さ5m程の氷の壁で透明度が高く壁の向こう側を見る事が出来る


※〖氷洞〗かまくらの氷バージョン、ただ段階的に作らないと強度が出ない。


魔法使いに変身後、腕をドラゴンの方へと向けると〖アイスウォール〗と、と勝手に声が出る。


地上に落ちた雨水が氷の壁となり、ドラゴンを囲み高く成長する、ただドラゴンの後方、一部は変化しなかった。


すると、ドラゴンが又ブレスを放つ、今度はアイスウォールがブレスを遮る、ブレスの熱で溶けていくが、水が大量に有る為、溶けたその場で新たなアイスウォールが形成されていく。


そしてブレスが終わる頃、〖氷洞〗と、声が出る、アイスウォールから氷のかまくらへと姿を変えていきドラゴンを覆い隠す。


氷洞は、外からでも中を目視出来るが、とても狭く、出口は有るが出れる程大きくはない、身体を動かす事は出来るが、出口の方へと頭を向ける事は出来ない、隙間を利用し殴るが氷の氷洞はびくともせず、尻尾は出口から出ているので、振っても意味が無かった。


「き、君はいったい何なんだ?さっきから天職がコロコロ変わってるし!」


※天職、《騎士》《魔法使い》など、成長系スキル。


勇者は氷に閉じ込められたドラゴンを見て余裕ができたのか話しかけてきたが、今までこの勇者が何かするたび、事態を拗らせてるので無視をすると、やっぱり口から炎が漏れ出した。


(勇者を相手してたら、気が付くのが遅れてたわ。)


勇者も確認したのか「ひぃぃぃぃい」と情けない声を出していた。


(最初の勢いは何処に行ったのよ!)


突っ込みを入れると同時に放たれたブレス、だが氷洞の中でブレスは諸刃の剣、自分を傷つけながらかまくらを溶かす。


さっきほどの氷の再生力は無いが、それでもブレスは防いでくれる。


ブレスが終わると、ドラゴンは煤だらけ、ダメージがかなり見て取れた、氷洞もぼろぼろで正面意外はあちらこちら穴が空き、出口も大きくなって、今にも崩れそうだ。


ドラゴンは身体を回す、私は警戒しつつ見守ると、氷洞から出てもう一匹のドラゴンの方へと飛んで行く、もう1匹もかなり疲労しているようだった。


【グォ、グォオ】


【グォ】


2匹のドラゴンが会話らしき鳴き声をした後、2匹共に街に背を向け飛んで行った。


【ピロン】


 戦闘終了を確認しました、《聖女への思い》でのオート戦闘を終了します。


私はスタンピードの終わりを確信し、ニナとナーサの安否を確認するため森の方へ振り向くと、初めて私の顔を見た勇者が。


「…あ・・・いい・・・♡」


何が『いい』かは解らなかったが、顔を赤らめてポケ~と私の顔を見詰めていた。


(回復すると付いて来そうだから、そのままにしときましょ。)


私はニナ達が居る森の方に走り出した。


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