《聖女への思い》再起動
前書き
ポップアップの文字は先頭文字下げで書かせていただきました。
カクヨム、1000PV記念…になるかな?
大好きな聖女様、僕と付き合って下さい!《外伝》
https://ncode.syosetu.com/n4743gs/
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「《タンクに変身》《ハイ・シールド×5》《マジックシールド》展開!》」
闇の衣が今度は頑丈な闇のプレートアーマーと2m程の闇の盾へと変化する、同時に3m程の透明な壁が5枚と、半円形のレンズが私と勇者を包み込む。
盾を地面に【ドスン】と下ろすと、盾の両サイドから後に【バスン!】と支えのアンカーが撃ち込まれた、と同時にドラゴンの口からブレスが放たれた。
【ゴォォォォォォォォォォォォォォ!!】
ハイ・シールドに当たると【ピキ】と罅が入ると同時にブレスが分かれていく。
3秒もしないうちに【パリーン】と1枚目のハイ・シールドが割れた。
2枚目以降のシールドも数秒で割れていき、残るはマジックシールドと盾のみ、そのマジックシールドも細かい罅が入っていき。
【ピキピキピキ、パリーン】割れた。
身を守るのは大きな闇の盾のみ、それすらも削れていき、ブレスの勢いに押されアンカーが変形し、後ろにバランスを崩しかけると。
「くそ!こんな所で死ねるかー!」
ようやく立つことが出来た勇者が、私の後ろから背中を押してブレスに抗う。
ブレスが終わる頃には闇の盾も半分近く削れ、装着していた闇のプレートアーマーもあちらこちら変形していた。
「くそ!もう力がでねー」
座り込んだ勇者が何か言っているが、それどころではなかった。
天候変化魔法にシールド、闇の装備品が削られたことにより、既に管理システムから付与されたエネルギーは底を尽きかけている、私は最後の手段として《聖女への思い》を使う事にした。
検証時に分かった事だが、《聖女への思い》を使って闇聖女になるのと使わずになるのでは、付与されるエネルギーとバットスキルのダメージが格段に違うのだ。
覚悟を決め「《聖女への思い》発動、身体権限譲渡!」との言葉と共にポップアップが立ち上がり、次々とログが流れていく。
「逆転の手が有るのか!」
勇者を無視しポップアップに目を通す。
【ピロン】
宣言により、《スキル》《聖女への思い》が、起動しました。
《聖女への思い》より管理システムにエネルギーの再付与要求と同時に半笑いしながらスキル《オートチャージ》《貯蔵庫》バットスキルの下に《M体質》の付与を要求。
「ちょ!M体質って!なんでよ!」
「はひ?」
管理システムが笑い転げて承諾。
「あなた達!遊んでいるでしょ!」
「え~と、頭大丈夫?」
勇者が、可哀想な目で私の背中を見ているのが想像出来た。
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取得したスキル説明
《オートチャージ》(常時発動)
ある一定以下になった場合、エネルギーを管理システムから自動付与する、但し闇聖女に変身時の付与が無くなる
自然界に存在する魔素を取り込みエネルギーに変換する
(1時間に1エネ回復)
《貯蔵庫》Lv1/10
エネルギーを貯蔵、保管する事が出来る、但し最大以上は保管出来ない
(貯蔵量、最大150エネ)
〔例:闇聖女になる25エネ必要、変身する10エネ必要〕
《M体質》Lv∞
バットスキルによるダメージのみ祝福に感じる
(病みつき注意)