余計な事をする勇者
前書き
新年明けましておめでとう御座います。
本年もよろしくお願いいたします。
新年一発目が勇者のチャラ話しが入るとは…(チャラ勇、書くのは良いが、リアル付き合いたく無い人を書いているw)とりま、お楽しみ下さい。
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約50人の冒険者が森から飛び出ると同時に兵の攻撃も再開した。
バラバラになって必死に逃げるトロールは脅威にはならなかった、★4の冒険者でも簡単に屠っていく。
城壁の上も動きが有った、火力が強い魔法使い達が城門から出て来て、トロールの駆逐に参加する。
ドラゴン2匹に対して戦法はヒットアンドウェイのようだった、だが攻撃は軽く見える、タゲを自分たち★2の4人以外に行かない様にしている。
ドラゴンが体勢を立て直すため羽ばたこうとすると、城塞の上からの攻撃で邪魔をする、さすがに矢、槍は当たっても跳ね返すが、岩は気にしている、1個130㎏あるような岩は、飛行中に羽に当ればタダでは済まない。
トロールを駆逐すると★の低い者は城壁の中へ、兵と★3の者は★2のサポートに入る。
サポートと言っても★2の邪魔にならない様にドラゴンを囲み、攻撃しようとすると、弓や魔法で目の前に放ち気を逸らせる。
ドラゴンの動きが鈍くなってきた、長い距離の移動の上、激しい戦闘の連続、疲れが出ているようだ。
そんな中森の奥から。
「ニ~ナちゃん!ここに居たんだね~俺の活躍見てくれた~」
勇者が現れた・・・(あ!居たんだ!うん、存在を忘れてたw)
「あのドラゴン疲れてるね~俺様が止め刺してくるから~その後デートしよ~温泉に一緒に入って裸の付き合いグフフ!その後布団に一緒に潜って・・・もっと仲良くなれるよ~」
フェブリクが嫌らしい視線をニナにむける、ナーサもその視線に耐えれなかったのか、俺の後ろにナーサが隠れ、ナーサの後ろにニナも隠れた。
「余計なことはしない方が良いよ、それに…その誘い方はダメな見本だよ。」
俺が勇者に注意すると。
「あ゛!クソガキ!なめんじゃね~!俺様の実力も知らねお前が~余計な事言うな!強ければ女は付いて来るんだ!」
「実力は知らないが、今の戦い方はドラゴンを疲れさせ、退却してもらう作戦だと思うよ?それに番だから1匹に変にダメージを与えると固執して大きな被害を出しかねないよ?」
「うっせぇ!!見てろよ!はぁぁぁぁぁ!《身体強化×5》!《リミットブレイク》!聖 剣! 解 放!!《超 限 界 突 破》!!」
一気に聖剣を抜き気合を入れる、身体強化により筋肉が1.3倍に膨れ上がり、リミットブレイクで魔力が跳ね上がる、それに気が付いたドラゴン2匹と兵や冒険者達が一斉に森に視線を送る、聖剣解放により聖剣から漏れていた神秘的な光が一気に溢れ出す、森の外から俺達の居場所が丸わかりだ、そして最後の超限界突破、これにより更に筋肉、魔力が跳ねあがる。
「だりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
掛け声とともに飛ぶ勢いで森を飛び出す、それを見たヴィルが。
「あのバカ!!引っ込んでろ!!」
と言ったが遅かった、ドラゴン2匹共に口から炎が漏れている「ブレスだ!」
一直線上に居る俺達、俺の言葉でニナ、ナーサが森の奥に逃げようと動きだそうとするが、2匹のドラゴンの方が早かった。
【ゴォォォォォォォォォォォォォォ!!】
同時に放たれたブレスは勇者目掛け飛んで来る。
「こんなブレス斬ってやる!」
突進を止め、聖剣を天高く突き上げると、聖剣よりさらに神秘的な光が溢れ出し、勇者を包み込む。
「超必殺剣!!《聖!富嶽!撃滅!覇王裂滅!プロフェッショナルブレード(仮!)!!ファイナルブレイド!破裂覇!!!》」
(・・・あ!これテンプレだとダメな必殺技《ダサ名》だ!)




