表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大好きな聖女様、僕と付き合って下さい!  作者: zinnto
スタンピード
27/107

スタンピード(3)

「ヴィルとリーリさんにMポーションを渡しに行ってくるよ。」


「私も一緒に行きます。」


「ここに居ても仕方が無いから付いて行ってあげる。」


ニナのナーサが付いて来るとの事だったので、一緒にヴィル夫妻の下に向かう、その途中でナーサの矢が後(残り21本)を確認した後、「1ダース渡そうか?」と聞くと。「もう少し減ってから。」との事だった。


ヴィル夫妻と合流したが、2人はさっきの戦闘で息を少し切らしていた。


「ニナ、悪いが周りに居る奴の怪我の回復を頼む。」


「はい〖ヒールジェネレーション〗」


※ヒールジェネレーション〈ヒールの広範囲回復魔法〉


淡い聖なる光が近くに居た冒険者たちを包み込み怪我を負った人たちが癒されていく。


「リーリさんMポーションです。」


「ありがとう~」購入したMポーション15本を渡すと同時に。


【グギャャャャャャャャァ!!!】


何かの咆哮が遠くから聞こえた。


「まずい!森の中に退避するぞ!」ヴィルの言葉と同時に全員が動き出し、森に隠れた所で遠くから足音が聞こえだしてきた。


【・・・ドドドドドドドドドド】


トロールとドラゴンが土煙の向こうから姿を現す、兵とトロールの距離約3㎞、更にドラゴンとの距離2㎞、南門を見ると既に兵は門前に集結していた、ただ城壁の上はまだ準備が整っていないようだ。


「★の低い者は身を隠しながら森の奥へ逃げろ!ここは★6までの魔物しか出ないはずだ!」


ヴィルの言葉で★の低い者が動き出した。


「ヴィル、俺は残って見てて良い?」


「「私達も!」」


ニナ、ナーサもここに残りたい様だった。


「・・・分かった、怪我をした者を森に避難させる、治療に当たってくれ。」


「「「はい!!」」」


魔物達は門の兵へと向かい突き進む、約50m程の距離までになると、城門の上から『兵の攻撃開始!』と、指揮官が拡声魔法で指示を出す、南門の前にいた兵士の攻撃が開始された。


一進一退の攻防の中、ドラゴンが城門より150mまで近付くと『放て!!』の指示が出る、【ダン!ダン!ダン!】との音と共に投石機による集魔香が散布された。


狙い通りドラゴン2匹の周りに落ちる集魔香、匂いに釣られてトロールが兵から離れる、トロールの群れ対ドラゴン2匹の戦いが始まった、と同時に門が開き回復魔法を使える者が兵の回復をしていく。


それにしてもドラゴンの攻撃は凄まじい、一度の攻撃で、トロールが2~3匹が絶命していく、特にヤバいのがブレスだ、一撃で10匹以上が屠られる。


トロールも負けじと数で押していく、攻撃も入る事もあり、多少なりダメージが入っていく。


トロール数が半分になった頃、『放て!!』と号令により、城壁の上からの攻撃が始まった。


矢、槍、石、魔法で死んでいくトロール達、集魔香の効力が切れたのか逃げ始めると、上空にライトの魔法が上がった。


「行くぞ!」


掛け声と共に走り出す冒険者。


スタンピードの最後の戦いの火蓋は切られた



ーーーーーーーーーーーーー

あとがき


魔物が近づいて来る音【・・・ドドドドドドドドドド】


前回もそうでしたが、ドの前半5文字は携帯だと解りやすい半角文字に対し、PCだと・・・これ半角?ってなりますね、残念です。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ