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大好きな聖女様、僕と付き合って下さい!  作者: zinnto
スタンピード
22/107

スタンピード直前

建物から出ると、そこは小高い坂の上、街と城壁が一望できた。


そこには古代ローマのような風景と、あちらこちらから上がる湯気。


東西南北の門から街の中心に通じる太い石畳の道、中央は広場になっており、その中心には石碑?らしきモニメントがある。


俺達がいる場所は街の西北、ギルドは南東とヴィルが教えてくれ、歩いて中央広場まで来たが、いくつもの店舗の入口にはcloseと看板があり、人が疎らだった。


(スタンピードの影響が出てるのかな?)


ギルド前に着いた、その建物は地球のネットで見た建物に酷似していた。


(これ、…パン○オン神殿じゃ?・・・いや違う、入口は柱で構えているが、建物が六角形だ!!)


ギルドの中は2階、真ん中が吹き抜けの螺旋階段が左右と奥にある。


1階がギルド受付があり、2階が酒場のようだ。


かなりの人数の冒険者が詰めかけていた、スタンピードの情報を求め集まっているのだろう。


『今、先遣隊せんけんたいより報告が上がりました、スタンピードですが、ゴブリンやコボルト、ワーウルフが主です、ただ未確認ですが、第2破が発生しているとの情報もあります、第2破は更に強敵がいる可能性があります、情報が上がり次第お知らせいたします。』


ギルド職員が拡声魔法で繰り返し、冒険者に呼び掛けていた。


「第2破か、休み無しの連戦にならなければいいが…宿屋と武器屋と道具屋と調合̪店にも行こう。」


「「「「はい!」」」」


ヴィルの意見に賛同し動き出す。


宿屋に行きチェックイン、荷物を必要最低限に絞り部屋に置いて行く、武器屋で矢を(25本入り)10ダース、道具屋でポーションが25本、Mポーションを35本(MPポーション)、調合店でXポーション(時間経過と共に徐々に回復する)5本を購入、もともとのポーション所持が20本、矢が1ダース(ナーサが使用中、残り8本) 。


「X3本、ポーション10本はトモヤが持っていろ、使わない方が良いが、もしあの力を使ったら、力を使い終わる前に飲めば、もしかしたら軽い気絶で済むかもしれない。」


「はい。」


ややあって、そろそろ集合時間が近付いて来た、東門の内側には既に人集ひとだかりが出来ていた。


『この度スタンピードの対応の為、集まって頂き感謝する、スタンピードだが現在10㎞圏内まで迫ってきている、、既に情報を得てる者も居ると思うが改めて説明する、主にゴブリンやコボルト、ワーウルフの群れだ、※集魔香を使い南門前に集める、そこを叩く手筈だ、遠方攻撃と回復ができる者は南門に来ていただきたい、残りの者は門を出て南東の森の中で待機、合図として上空にライトの魔法を放つ、それを合図にスタンピードの側面を叩いてもらいたい、兵は既に西門前に集結している、同じように合図で反対側面を叩くことになっておる。』


※集魔香=魔物が好む匂いを放ち呼び寄せる効果がある。


『それと第2波だが先ほど確認できた、現在30㎞圏内に迫ってきている、主にオークやオーガで数は約15千、第1波を出来るだけ早く潰し第2波に備える。』


『なお物資についてだが、転移の魔法陣で繋がっている各街より送られてくる手筈になっておる。』


『今回、何故スタンピードが起きたのか理由が分かっておらぬ、そのため第3波も予想が出来るが、まだ確認が出来ておらぬ、では行動に移してほしい。』


「ニナとナーサは南門だな、トモヤ、ナーサに3ダース渡し、1波が終わったら補充に行くように。」


「はい!」


(こうして俺達はスタンピードに挑む、この闘いが闇聖女の伝説の始まりとは露知らず。…ってラノベとかだったらナレーションがくるんだろうなぁ~、ないよ!そんな場面…たぶん。)

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