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大好きな聖女様、僕と付き合って下さい!  作者: zinnto
冒険者、初めての町で
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ルルルの剣

昨日、初依頼をこなし、初達成もしたが、まだヴィル夫妻はまだ帰って来ていない。


今日も薬草依頼を受けるため宿を出る。


宿を出ると一人の男性がこちらを見ている、俺達がその男に気付くとその場を離れた。


俺達はそれを気にせずギルドに向かう、聖女ニナがいる有名なPTなのでそいった視線に、態度に慣れていたからだ。


(またニナを見に来ただけだろう。)


昨日と同じくギルドで薬草採取の依頼書をボードから取る時、さっきと違う男がこちらを窺っている、その事にも俺は気が付かず依頼を受け町を出る。



宿屋に居た男と、さっき見ていた男がギルド酒場の奥の男と合流した。


「まだ★2の2人は依頼から帰って来てない。」


「あの坊主は薬草依頼を受けた。」


と、報告をする、そう彼等はルルルの剣の男達だった、彼等は依頼を終えた後もまだこの街に留まっていた。


「情報道理だな。」


「どうするんだ?あそこは町から近いから何かしてもすぐにばれるぞ?」


「何処かに連れ込む?」


「去年、来た時に依頼で潰したゴブリンの巣の洞窟がまだあれば。」


「薬草採取している場所から歩いて半時間ほど離れた場所だったな?」


「まずはそっちを調べてからにするか。」


「どうやって連れ込む?」


「怪我人がいると言って連れ込めばいい。」


「坊主とエルフはどうする?」


「エルフもやろう、坊主は死なない程度にボコって動けない様にしとけば・・・ケケケ」


「女はやった後は違う町で俺達の奴隷にして、坊主は売ればいい、そして俺達は帝国にでも行くか、この王国とは敵対国だし、簡単には見つからないだろう。」


「大体決まったな、行くぞ。」


他の人に聞こえない程度の声で、悪巧みを話すルルルの剣の三人はギルドを出て 、以前ゴブリンの巣があった洞窟に向かう。



そんなこととは露知らず俺達は薬草採取をしていた。


昼前に男性が一人が息を切らして近づいて来る、俺たちは警戒態勢を取り待ち構える。


「はぁ、はぁ、す、すまないがヒーラーがいないか?ここから半時間離れた洞窟でモンスターに襲われて仲間が大怪我をしたんだ!ポーション、薬草を切らしてしまい、回復方法が無いんだ!助けてほしい!」


「私が回復魔法が使えます!」


大怪我と聞きニナがすぐに反応した。


「悪いが来てくれ、報酬は出す!」


「はい!」


俺達は慌ててその男について行く、ルルルの剣の陰謀だと知らずに。


洞窟前に近付くと、もう一人の男が立っていた。


「ヒーラーが居たのか?」


と言い駆け寄って来る。


「この子がヒーラーだそうだ。」


「怪我人は中にいる。」


中に入ろうとするその男にナーサが声を掛ける。


「モンスターは?倒したの?」


「モンスターは倒したが、その際に怪我を負った。」


「そう。」


「悪いが早くしてくれ!俺が先頭に立つ、それに付いて来てくれ!ギルは最後尾で頼む。」


「おう!任せてくれ!」


俺達は促されるまま中に入る。


狭い通路を10分ぐらい歩くと開けた場所にたどり着いた、開けた場所の最奥に男性が倒れている。


それを見た俺達が急いで駆け寄るが。


「大丈夫で・・・え?」


ニナの声と同時に横腹に衝撃が走った。


【ドガ!】「ガハ!」【ズザー】


「ガホ、ゴホ!」どうやら、斜め後ろから左横腹を蹴られ、2mほど飛ばされ地面を滑ったようだ。


「トモヤさん!」「トモヤ!」


ニナとナーサの叫び声で慌てて周りを確認すると、一対一で対峙していた。


俺も戦闘に参加すべく、立ち上がり荷物を背負ったまま、短剣を抜いた。


「ハハハ!荷物を下ろすまで待ってやるよ!」


ニタニタしながら余裕、余裕との感じて待ち構えている、しかも剣すら抜いていなかった。


言葉に甘え、荷物をゆっくり下ろすと同時に相手に向かって低い体勢で走り出し、相手の膝を狙い切り払うが、ジャンプで交わされる。


予想通りの交わしかただったので、直ぐに斜めに切り上げようとすると、頭に【ポン】と手を置かれ、そのままグイっと下に押され、顎から地面にスライディングさせられた。


簡単に言えば、跳び箱の要領で交わされ、潰された。


すぐに立ち上がろうと腕を引いたときに剣を持っている腕を蹴られ剣を放してしまう。


そこからは一方的だった、何度も蹴られ、踏まれる、俺は亀のように丸まり耐えるしかなかった。


「「キャーーー」」


悲鳴で顔を上げると、ニナとナーサも武器を奪われ、捕まっていた。


「お前ら!」


と声を出した途端、横から顔面を蹴られ1mほど吹き飛んだ。


「おい!そろそろお遊びは終わりだ!両足を折れば大人しくなるだろう。」


「あぁ!」


男が俺に近付いて来て、足を踏み力を加える


【ボキ!】【ボキ!】


「ぐ!あ"!」


足を折った男が俺から離れていき。


「よし!これからお楽しみタイムだ!」


【【びりびりびり!】】


ニナとナーサの服を破く音が耳に入ってきた。


「「いやーーーーー!!」」


「ニナーーー!!ナーサーーー!!」


手を伸ばすが動けない。


(誰か!誰でもいい!助けてくれ!!彼女達が!)


ニナ(聖女)を・た・す・・け・て・く・れ!!!)


【ピロン】




あとがき


今週も1話です。


詳しくは活動報告にて。


面白いよ!

続きが読みたいよ!

頑張れよ!


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