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大好きな聖女様、僕と付き合って下さい!  作者: zinnto
冒険者、初めての町で
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ナーサとデート?

ヴィル夫妻の装備メンテを武器屋、防具屋に依頼 、ついでに俺の服と装備を買いに行く、町を案内してくれるのがナーサだ。


「行くよ!!」


ナーサの機嫌は最悪みたいだ、当たり前か昨日の夜にあんな事になったんだから。


「う、うん。」


俺は荷物を背負い付いて行きながら、俺の今日のスケジュールはナーサの機嫌取り一択だな、と考える。


(だけど、どうしたらいいんだ?お金持ってないから物で釣ることできないし、後は褒める?何処を?無い胸を褒める!・・・うん!殺されるな!)


まずは、宿から一番近い防具屋だ、防具屋には欠伸をしていたおじさんが座って店番をしていた。


「装備のメンテとこの子の防具をお願い。」


荷物から夫妻の防具を取り出しおじさんに渡す。


「この子のサイズだと、店頭には出してはいないが、皮帽子に鎖帷子(くさりかたびら)と皮の服、籠手ならある、後は特注だ。」


「今装備できるのだけお願い。」


とナーサは俺に相談することなく決めていく。


と言っても機嫌が悪いナーサに口をついてもさらに険悪なムードになりそうなので黙っている。


「ちょっと待ってろ。」


と言い夫妻の防具を持って奥に行き、帰って来るときに俺が装備する防具を持ってきた。


「メンテの装備は後でいい、それで銀貨9枚だ、端数はおまけだ。」


「ありがとうおじさん、トモヤ、つまえて。」


ナーサが銀貨9枚出し、俺は自分の装備品を荷物にしまった。


「次、武器屋。」


(俺と話したく無い様だな、さっきからこっちを見てくれないし、黙っている方が吉か?だけどな~気まずい!)


ナーサが、どんどん歩いていくので必死に付いて行く。


(歩幅が違うから追いつくのがやっとだ!)


次は武器屋だ、同じように淡々と進めていく。


(俺、本物の短剣を持つのは初めてだよ!)


短剣と言っても長さ40㎝のソードだ。


「ナイフも選びなさい。」


とナーサが言うのでナイフも購入した。


(上手く使えるかな?いや!使える様にならないといけないんだ!!)


俺は気合いと共にガッツポーズをした。


ナーサが銀貨2枚、小銀貨7枚を支払い後にこっちを見ていたのか。


「あんた、こんな所で何してるのよ?」


「あ、いや~武器を持ったから気合いが入っちゃって。」


「ふ~ん、まあいいは次服ね。」


少しだけ俺を見たと思ったら直ぐにプイっと他所に向く、ただ少しだけ顔が赤かった。


(やっぱり、昨日の件が原因だよね。)


「昨日は、見てしま「ちょっと!ここでその話はしないで!」」


あ、まだ武器屋の中だった!おじさんがびっくりしてこっちをガン見してる!


「ごめん、場所も考えず。」


「・・・はぁ~服を買った後で話があるわ。」


「はい。」


それからまた無言にり、服屋に歩き出す。


(失敗しちゃったな、この後で説教で間違いなしか、謝り倒すしかないか。)


服屋に到着後、色々見ていく中でトップス トレーナーの胸まで黒で染めて、下は白、Vネックのようにゆったりした服が目に入った。


「これが良いな、サイズが合えばいいが。」


少し大きめだが買うことにし、後3着ほど購入予定にした。


ズボンはジーンズみたいな生地の黒を中心にこれも4本持ち、ナーサの近くに行く。


「決まった?なら支払いするわ。」


銀貨5枚と小銀貨8枚の支払い服屋を出る。


(付いて行ってるが、この方向は宿の方だよね。)


ナーサは宿屋に着くと宿屋の裏に歩いて行く。


宿屋の裏は少し開けた場所で、余り人も来ない。


「ここで話をしましょ。」


「はい、…昨日は見てしまってすみませんでした、あと武器屋でも考えなしに言ってしまってごめんなさい。」


「・・・武器屋の方はあまり気にしてない。」


(やっぱ見られた方が気にしてたんだ。)


「何回でも謝ります、許してください。」


「・・・そういゆうことじゃない。」


ナーサが顔を真っ赤にして、両手を胸の前に持ってきてもじもじし始める。


「え?」


(もしかしてデレ?いやいやいや、直ぐに手が出るナーサだよ!あり得ない!!)


「・・・エルフって長寿だけど貞操観念が強いの。」


「へ?」


(貞操観念って!なにを言い出してるんだ!)


「だから、…裸を見せる相手は夫だけって事。」


「ふぁい?」


「も、も、も、もちろん結婚しろって言ってる訳じゃない!」


(テンパって目がグルグルしてる!)


「お、お、お、落ち着いて!」


ナーサは深呼吸して少し落ち着いたにか。


「その~、責任だけは取ってもらいたいの。」


「え"!!!」


「声が大きい!」


腰に手を置きプリプリと言い出した。


「すみません。」


「・・・・その…ほれさせてみろ!って言ってるのよ!フン!!」


顔を真っ赤にし、そっぽを向いた後、宿屋の中に走って消えていった。


「・・・ほれさせる!?マジかー!!」

面白いよ!

続きが読みたいよ!

頑張れよ!


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