表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大好きな聖女様、僕と付き合って下さい!  作者: zinnto
閑話(本編その後)
105/107

フェブリクとインペルのその後。

勇者フェブリクは非常に困っていた、勇者のスキルが無くなり遊び人に変わってしまったスキル、勇者で無くなった以上聖剣を国に返さなければいけない、更に残っていた特典(移転魔法陣の使用許可)も全て失う、それどころか今まで犯してきた罪を問いただされる可能性がある。


しかもニナまで聖女のスキルが無くなり、教会に報告し確認も取られた以上俺にも勇者のスキルに変化が有ったのでは?と疑われ王に呼び出しを受けていた。


ハッキリ言えば聖剣は返しても良い、何故なら勇者のスキルが無くなった時から、重さで動きが鈍ってしまうほど重く、そして切れ味は野菜ですら切れないなまくらの剣になってしまった。


※外伝の結婚とその後…………(2)に書いた症状はまだ勇者のスキルは残っていたので能力だけ発現しなかったが、スキル自体が無くなった今では剣自体が使用拒否しているのだ。


だから俺は王国から逃げる事を選択した、仲間を見捨てて。


逃げて直ぐに指名手配をされたため、俺は移転魔法陣どころか公共の馬車など使えない。


半月もすれば手配書に賞金まで付いて小さな村にまで出回っていた、髭を伸ばし、髪の毛を泥で汚し、冒険者を襲い衣服を奪って変装をしている、とはいえ何時見つかるかも分からない状態だ。


日がたつにつれ賞金も上がっている、それを狙って冒険者も捜索に参加しだした。


半年、国境を目の前の村にしてインペルの女性陣、ミリア、アマル、サーニー、キャリンが目の前に現れた、どうしてここが?と思ったが、ここは勇者(冒険者)として初任務を受け訪れた村だった。彼女たちは武器を構えず、キャリン、サーニー、アマル、ミリア順番に大声で今までの事を話し出した。


「……あの頃は冒険者としても駆け出しで右も左も分からず、フェブリク、ミリア、アマル、サーニー、キャリンと共に、貧しいながらも助け合い苦労を重ね、一流の冒険者を目指し切磋琢磨をしていたね…」


「ん……一回の戦闘に勝利するだけで喜び、一軒の依頼を達成しただけでお祝いをしたり、ランクが上がっただけで抱き合って喜びを分かち合えた…」


「……それが戦闘の勝利は当たり前となり、依頼は達成して当たり前になり、喜びを分かち合わなくなった…」


「……そして勇者と聖剣の力を自由に使えるようになったフェブリクは傲慢に…そこから私達PTは狂いだした!」


彼女達は武器を構え…


「「「「フェブリク、貴方を捕まえます!!」」」」


逃げるために来た道に目線を戻すとそこには片翼の翼のメンバーが。


(……遊び人のスキルでは逃げれないな……同じ捕まるなら仲間に…)


ミリア、アマル、サーニー、キャリンに向き直し、両手を胸の前に出し手首を合わせる。


女性4人は泣きながら俺に縄を掛けた。


それから…


俺は今までのやって来たことの代償として、強制労働奴隷となった。


インペルは彼女達4人で再出発だと言っていたが…風評被害により依頼を受けずらい状態に陥り一年後には解散したと風の噂で聞いた…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ