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03.前世での事件-前編-

本日3本目。今回はちょっと長めです。



...そうだ、あの日...。


私たちは寮生活だ。

だから、いつも通り友達と一緒に学校へ行って、授業を受けて、帰ろうとした時...


――――ピーーーーーーーーーーーーーー


いきなり警報のアラームが学園中に響いたんだ。

能力者は珍しい。

100人に1人か2人の割合だろう。

だから、高く売れる。そう、人身売買の人間にはいつも狙われているのだ。


だが、ここは能力者の学校だ。

ただの人間が簡単に出入りできるような甘い守りにはなっていない。


という事は、侵入能力者の犯罪グループか。


たまにあるのだ。自分の能力を犯罪に使う人たちのグループが。


それに対抗するには教師だけでなく選抜の生徒たちも駆り出される。


私もその選抜メンバーの1人だ。

選抜メンバーは多種多様だが、皆強力な能力を持ち完璧に制御できるのが絶対で唯一の条件だ。

この条件が守られ選抜されれば特典もあるがこうゆう非常事態の時真っ先に呼び出される。


さぁ、仕事の時間だ―――


今回の犯人グループはかなりの大人数だった。

しかも、全員が能力者。

かなり厄介だ。


私の役割は特定のものに決まっていない。


防御もできれば攻撃も出来るし補助もできる。

だから臨機応変に対応していた。

今回は――攻撃だな。


人数が多い時は最初に牽制と相手の戦力を削ぐために大きな攻撃をするのがセオリーだ。

そして、それが1番向いているのが私だ。


さぁ、始めようか犯罪者たち――



――――――ドォォォォォォォォォォン


「相変わらずの威力だな」

「えげつないな〜」

「絶対敵にはなりたくないよね」

「敵、可哀想」


「...おい」


全く失礼な奴らである。

最初のはまだいい。2、3個目もまだ許そう。最後の!

侵入してきた奴が悪いんでしょ!?

つい突っ込んじゃったじゃん...


さて、敵の状態は...


「「「............は?」」」


見事にみんなの声が重なった。


いや、結構威力出したはずなんだけど?

なんであいつら無事なの?


「化け物集団」


あぁ、たしかにそうだな。皆の心も重なった。


さて、どうするか。

最大戦力の私の5割でもこれか。

ちなみに、私の5割は一国を敵に回しても圧勝できる威力だ。

自分で能力が周りに被害が出ないように庇ったから周囲は無事なのはいいんだけど...。

もう少しなら大丈夫だが、7割ぐらいからは私の身体へなんらかの障害が出るだろう。


「っく!いきなり来ないでよね。」


考えることはとりあえず放置して目の前の敵を止めるか。

能力を防がれる意外は大したことないヤツらだ。


しかし、なんだ?この違和感は...

たしかに能力者集団だ。一般人よりは強い。

人数は多いし、私の5割を止めた奴もいる。

だけど、こいつらはそれだけだ。

大したこと武力や能力がある訳では無い。

これならこの前乗り込んできた一般人の武力集団の方がもっと強かった。


なのに、だ。

なんだ、こいつらのどこか余裕がありそうな雰囲気は。

まだ何かを隠しているのか?



「よそ見しんてじゃねぇ...グハッ」


ただのチンピラにしか見えない...。



――――ピピッ


「こちら麗薇。何かあった?」

『敵の様子が変だったから。校舎の方を調べてみた。そしたら、あいつら全ての教室と寮に何か設置...……』


――バァァァァン


――パリィィィィン


『今の聞こえたか?』

「あぁ、今のが敵が仕掛けたやつ?爆弾かなにか?」


『いや、多分違う。さっきお前もおかしいと思わなかったか?お前の能力は簡単には打ち消せない。なのに、あいつらは何も無かったかのように受けていた。当人達は大した力もないのに、だ。これは予想でしかないが、おそらく仕掛けられたのは導線のような役割を果たすものだ。お前のさっきの爆破の威力をその導線に振り分けて時差で爆破するようにするな。』

「...は?」


待てよ?今言っていたとおりなら、さっきの威力が全て学園で解放されるってことか?

たしかにそれならこいつらの余裕が分かる。

能力者は高く売れる。その要素に五体満足というのはおまけでしかない。という事は、死にかけでもいいということか。


「胸糞悪いな...。」


人間(ひと)の命をなんだと思ってんだ。


こうなりゃ1つずつその装置を潰すしかないか......!?


なんだ?いきなり寒気が...!?


「そういう事ね。やってくれるわね…チッ」


おそらく敵は時差じゃなくて1度に爆破する事も出来るのだ。

人をじわじわと追い詰めようとしているのか。性格も悪いわね。

でも、おかげでやることは決まった。



ご指導ご鞭撻の程よろしくお願いします!

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