02.前世の生活
本日2本目
私が通っていた高校...いや、幼稚園からエスカレーターなのだが。...は、所謂能力者が集まった場所だった。
魔法使いではない。特殊能力を使った人々だ。
魔法使いは、魔力とかなんかを媒体に炎を出したりバリア使ったり、とかそんなファンタジーの賜物のイメージがある。
もちろん、ファンタジーの、賜物だ。私が暮らしていた世界にそんなものはなかった。
では、能力者、とはなにか。
これは、んー、説明が難しい。
特別な媒体が必要としないで特殊な能力が使える人、とでも言えばいいのだろうか。
想像の中の魔法使いと違う点は、魔力、なんてものは必要なかった。
能力者には生まれた時から能力が開花している人と、成長過程で能力が開花する人がいる。
私の場合は前者だった。
親が能力者の場合、子は能力者になりやすいし、親の能力を遺伝しやすい。
まぁ、しやすい、と言うだけで必ずではない。
親が能力者だからと言って子供が能力者になるとは限らないし、例えば親が炎の能力者だったとしても子が同じ能力とは限らない。
私の両親は能力者だった。が、まぁ能力は遺伝したと言えばしたと言えるが...微妙なところだ。その話は後でまたするとしよう。
そして、能力者には以下の3つの種類があった。
1.幼い頃だけ使えるタイプ
2.元から使える能力の容量に限りがあるタイプ
3.自分の命を代償にいくらでも使えるタイプ
一般的には1.2が多かった。
これらの場合、能力が使えなくなれば能力者用の学校は退学し普通の学校へ通うことになっていた。
3は稀ではあったが、ある1つの特徴があった。
それは、能力がとてつもなく強力だという点だ。
知らず知らずのうちに自分の命を燃やしているからか制御がしづらいし、1.2の能力者よりも圧倒的に力が強く、全員が全員他者を傷付けることに特化していた。
まあ、傷付ける事に特価しているだけで性格が残忍だとかそういう訳ではない。…中にはいるが、そういう奴は能力封鎖の枷を付けられている…
1.2の生徒達は他の生徒とは違った制御の仕方をするため授業が異なるが、他は一緒に受けていたから差別とかそういうのはなかった。
さぁ、大まかな説明はここまでにして私の能力についても話そうか。
私の能力は...神の能力、と呼ばれるものだ。
厨二ですか?とか真顔できかないでね?結構傷つくし自分でも思ってるから。
能力は単純明快。全ての能力が使える。簡単でしょ?
でもね、「全て」の能力って言うのが鍵なんだ。
全てのって言うことは、全て。過去にあったけどもうない能力。今ある能力。未来使い手が出てくるであろう能力。自分が使いたい能力。
いやー、自分で言うのもなんだけどまさにチートって感じのチートだよね。
そして、さっき言った能力の種類。
チートに相応しいなら、不老不死の能力使って3!って言いたいよね。
でも、不老不死は使いたくないの。だって、自分は老わないのに周りは皆年老いていく。1人残されていくのは悲しくてきっと耐えられない。
そこでチート単純。
私の能力の種類は新しい4つ目。能力の無制限。
注意事項として、自分の身体に合わないような強大な力を使えば反動として体調不良や吐血とかはするけど、寿命は縮まない。
能力の使い放題。
まさに、チートのためのチート。
頭脳明晰。運動神経抜群。チート持ち。
これ以上何を望めばいいんだってぐらい恵まれた生活を送っていた。
ブサイク(本人無自覚美人)なのは悲しかったけど、大好きな友達に囲まれて楽しい毎日を過していたし、これからも続くと思っていた。
ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします!