各話概要
各話ごとの概要説明を付け加えました。新規で読み始める方はよければご利用ください。
【各話概要】
第一話 晴れ時々曇り ところにより蜂
人間同士の戦争が混沌から現れた『混虫』の出現によって中断されてから数年。武装列車を駆って各地に荷物を運ぶ軍人である『少尉』は中型混虫である蜂の襲撃を受ける。果たして彼は蜂を撃退することができるのか――。
第二話 晴れ時々龍 ところにより大百足
陸軍で極秘に開発されていた次世代型戦闘列車『剛鉄』が巨大混虫『大百足』によって鹵獲されたという凶報が少尉の下にもたらされる。剛鉄を乗っ取って暴走する大百足を少尉達は止めることができるのか――。
第三話 せめて優雅な食卓を
激しい戦闘の傷は少尉の心を確実に蝕んでいた。救いを求める彼は噂の食べ物である『らうめん』を求めて屍のごとく町をさ迷い歩く――。
第四話 曇り時々豪雨 ところにより蛾
人類を死滅させる特殊な毒をまき散らす大型混虫『蛾』。それを倒すために大本営が選択したのは大戦中の骨董品である巨大兵器240m列車砲を使用して撃ち落とした後に町ごと焼き払うという無謀なものだった。だが、焼き払われる予定になった無人の町から救いを求める一本の電話が鳴り響く――。
第五話 虎狼と剣狼
風呂。それは命の洗濯である。優雅な温泉でつかの間の休息中を楽しむ少尉達に襲い掛かってきた一人の孤狼族の侍『剣狼』。彼は少尉の部下であるコロにとって因縁深い男であった――。
第六話 曇り時々晴れ ところにより蜂の雲
次々と王都に集結する陸軍の戦車部隊。彼らが迎え撃つのは空一面を覆うほどの蜂の群れであった。その群れを率いているのは驚くべきことに一人の人間であった――。
第七話 湯煙温泉奇行
温泉。それは魂の休息の場所。戦いに疲れた兵士たちはひと時の安らぎを温泉に求める。それは王国の軍部と行政の統括を行う司狼大臣にも言えることであった――。
第八話 剣劇は響く 高らかに
強敵に敗れたことでその存在意義に疑問を持ったコロ。再び自分を鍛えなおすために彼が向かったのは古より伝わる白金山に住む『大神仙人』の下であった。果たして彼は強くなれることができるのか――。
第九話 はぐれ狼娘一人旅
迷子のお知らせを申し上げます。王都方面からお越しのリムリィ様、リムリィ様。お連れ様がサービスカウンター前にてお待ちです。至急サービスカウンター前までお越しください。
第十話 止まない雨 ところにより蟲毒
様々な混虫が溶け込み融合した悪夢の生物『蟲毒』。その核に使用されたのは一人の少女だった。裏切者の誹りを受けようが、剣狼は自らの牙をむく。彼女を救うために――。
第十一話 毒を食らわば皿まで
良薬は口に苦し。その言葉は今の剣狼にも当てはまるのか。彼が選ぶ選択は何を意味するのか。そしてその果てに待つものは。司狼大臣の嘆きの声は誰にも届かない――。
第十二話 天龍王暗殺計画
もしあの時にああしていれば。もしこうであったなら。人は過去の過ちをそういって嘆く。決して死ぬことのない王国の象徴『天龍王』。だがこの世界に変わることのないものなど何一つ存在しないことをあの時に知っていればこの悲劇も防ぐことができたのかもしれない――。
第十三話 血の雨警報 敵は大本営にあり
全ての国民が悲しみに浸る一方で少尉はその怒りで正気ではいられなかった。国賊『東雲昭道』を許すな。激高する彼らは怒りに任せて大本営への襲撃を開始する。だが、それを動きを妨げるものが立ち塞がる。名を『虚』。国家反逆組織『亡霊の騎士団』の魔将校の一人である。激しい戦いが始まろうとしていた――。