表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

二人だけの――

作者: 大仏さん

 いつからだろう?

 日本人離れした真っ白な髪と深紅の瞳を持つちっちゃな彼女が、こうして私に寄りかかって眠る様になったのは。

 それを、当たり前のことと思う様になったのは。

 寝顔を独占できることを。

 寝息のこそばゆさを。

 高めの体温を。

 一定の鼓動を。

 彼女の全てを一身に受けられることを。

 彼女を独占できることを。

 こんなにも、嬉しく思える様になったのは。

 これからも、彼女の全てを独占したいと思う様になったのは。

 彼女に、私の全てを独占して欲しいと思う様になったのは。

 私の小さな世界の中心で、彼女が堂々と、すやすやと眠り着いたのは。

 それがどうしようもなく嬉しくて。

 他の誰の所へも行かせたくなくて。

 五感全てを、私にだけに利かせて欲しくて。

 もうこのまま、ずっと、この私の部屋で。

 私と彼女しかいない空間で。

 お互いだけを必要として生きていきたい。

 そんな風に、歪んだ恋心を抱いたのは。

 あなたが、眠りながら私に噛みついて、心の底から幸せそうなほほ笑みを零す様になったのは。

 そうして、こうして噛まれることに、私の心が、底の底からヨロコビに打ち震える様になったのは。

 あぁ。今日もまた、あなたに私が取り込まれていく。

 赤い雫となった私が、あなたの一部にされていく。

 かわいく。

 愛しく。

 愛らしく。

 言葉以上に表情で語るあなたは、私の言葉に、行動に、想いに、ころころと想いを返してくれて。

 これ以上はないかな、ってくらいに好きなのに、ことごとく上限を引き上げられる。

 どんどん、好きが膨らんでいく。

 いつかあなたをコワシテしまいそうなくらいに、溢れてくる。

 周りに壁を作っていたあなたと。

 周りに関心を持たない私と。

 だからきっと、惹かれたのかな、って。

 あなたも、惹かれたのかな、って。

 そうだったなら、どれだけ嬉しいだろう。

 ふわふわ。

 さらさら。

 まるで引っかかることのない、柔らかな髪を。

 幼児の様にぷにぷにの頬を。

 熱く甘い唇を。

 気が狂いそうな程に甘い、幼い体を。

 独占したくてたまらない。

 そんな風に、無警戒に無防備に全てを委ねられて、いつまでも情欲を抑えることなんて、できない。

 イヤだと言うなら、目をさまして。

 唇を塞ぐまでに、嫌悪を示して。

 ねぇ、起きないの?

 この前みたいに止めること、今日はしないよ? つもりもない。できるわけない。

 あなたより力はあるから、絶対に逃がさないよ?

 どれだけ泣いても止められないよ?

 キスだけで止められたこの前が、むしろ異常だったんだよ?

 あの時、どれだけ魅力的なカオしてたか、あなたは気づいてないよね?

 理性をぐずぐずにする甘い匂いを漂わせてたこと、気づいてないよね?

 起きないの?

 幸せな夢ごと、私は今から、あなたをコワスよ?

 そう。

 いいんだね。

 だったら、もう抑えない。

 我慢しない。

 

「好きだよ。大好きだよ。――――」


 目を覚ましたら、そのほほ笑みの意味を、教えてね――?


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ