第七話(初めてのおとす)
「んで、どうした?」
「だって君、学校に行きたいんでしょ?だから仕方なく..ってなんで逃げ出すのよ!」
俺はスタスタ歩き出す。こんなやつのこと知ったこっちゃない。
今、俺にはヤンデレハーレムを作るという目標が..
....あ、そうだ。
俺は足を止め、後ろを向く。
「ああ、俺は学校に行きたい。だから手伝ってくれ!」
俺は頭を下げ頼む。
..なんてな。今オッケーする人なんてほとんどいないはず。だからその後、この能力で墜として反応を見るのさ☆
頭を下げている中ニヤリと笑みを浮かべた。
「ひゃ、ひゃい!」
....は?
なんでそんな驚いてんだよ。なんでそんな見ず知らずにオッケーするんだよ。
..まあいい。これも一応予想の範囲だ。ほんとだよ!予想していた範囲なんだよ!
俺は顔を上げ若干焦りながらもちゃんと言葉を紡ぐ。
「そうだなあ。どうする?その解析の能力で瞬間移動やらワープやらそんな感じの能力でも見つけるか?」
「う、うんさ、最初からそのつもりだったんだけど、そんなあからさまな能力見つからないし、まずこの能力がまだしっかり覚醒していないから探すのも難しいし....」
そこまで言うとその子は顔を俯かせ湯気を出しながら会話を止める。
だからなんでそんなに緊張してんだ。顔真っ赤にしてんだ。俺まだ能力かけてないぞ。
「ん?その覚醒ってなんだ?」
まあそのこと聞くのもあれなので(あれってなんだ)別の気になる質問を聞いてみる。
「ええ?覚醒知らないの!?」
逆にびっくりされた。おい、あえて顔真っ赤になってる理由聞いてやろうか?
「いや、知らんな」
「本当に知らないの?そんなに能力値強いのに」
「ああ。知らん」
「まじで?」
「まじで」
「....」
「....」
おい、なんかしゃべれや。
「で、覚醒とは?」
結局俺が聞く羽目になるのか。
「ああ、うん覚醒ってのは自分の能力の本質に気が付いたら現れる能力のことで今の能力の倍ぐらいの強さになるんだって」
へえ、そいつはいい。でも本質か..ヤンデレハーレムを作る!っていうことじゃないの?
「ていうかなんで知ってんだ?」
「え、知らなかった?能力診断アプリに書いてあったよ?」
ほあ?そうなのか。後で見ておこう。というかそろそろいいな。
「なあ」
「は、はい!」
だからいちいち緊張すんな。勘違いしてしまうだろ。
今は、だけどな。
「えーと名前....」
先に聞いておくか。そのほうがいろいろなんかよさげ..な気がする。....うん。
「あ、はあ、よかった。えーと火村華蓮だよ」
「そうか、ありがとう」
じゃあ....火村華蓮よ俺の手中に落ちろ!
『おとす』!!
どーでもいいけど作者は女優の中では堀北真希押しです。
ヒガンバナで知りました。
ま、芸能人あんましらないんだけどねー