第四話(無彩限の雪玉ワールド)
題名は、まああれです。あれ。
えーと皆さん?これが見えているすべての皆さん(人外含む)何と言うことでしょう。
俺が空から氷落ちてこいやーと願ったらほんとに落ちてきましたですハイ。
また止めることも可能なようです。
今は危険なので止めていますが、やべえなんだこれ。
俺は神にでも好かれているのでしょうか?
まあこれは置いとくとして、ちょっと前のお話をします。
それは氷が俺たちを襲っていて、脳の処理が追いついていないときのこと。
「やべえやべえ、どうしようか....」
これ一撃でも当たったら死亡もんだろ。
そうしている間もどんどん氷は落ちてきて市電の天井に穴をあけていく。
「きゃああああ!!」
市電の外から悲鳴が聞こえ、俺は窓越しにその光景を見る。
その人は俺と同じくらいの年齢だろう。まあ制服から判断したわけだが。
「え?」
俺は言わずにはいられなかった。
なぜかその女性に雪玉が当たろうとするとたちまち四散していく。
まるで周りに見えない壁でもあるのかのようだ。
ほかの人を見てみても同じだった。
雪玉が当たらずに宙を浮いている人や、当たろうとすると人とは思えない速さでよけたりする人など様々だったが、見渡す限り誰も血を噴出して倒れている人などはいないようだ。
「よかったー」
俺は一息ついた。当たってたら実質殺人犯だもんな。
でも本当に良かった。
落ち着いて思考ができるようになったのでひとまず、
「落ちんな!」
と一声上げたら、雪玉降ってくる現象は止まった。
そして最初に戻る。
どうしようか....よし。
俺がまずとった行動は多分50万ぐらいイロイロ金をつぎ込んだスマートなフォンを取り出し
『雪玉 異常』
と検索することに決めた。