さて頑張ろう7
宣言した通りに年内に追加の一話をギリギリになりましたが上げます
朝日が昇る前に俺と理々亜に香が起きて話し合いをしている勿論、アビリティリセットした朝日の経験値稼ぎと同時に双剣使いとしての練習をしながらPT全員で回れる稼ぎ用のフィールドボスの周回プランだ。
フィールドボスとはエリア内に出現する敵を一定数討伐で出現するボスで一定以上のプレイヤーには経験値アイテム扱いされてたりもする。
「最初はウルフ系で早い動きに慣れる所からだな、今までの経験値もリセットされるから前に白いウルフが居たジャングルからが丁度いいと思ってる。デカい蜂から毒針をドロップしたら俺が嬉しいしな。」
蜂からのドロップの毒針をナイフ作成の材料に使うと毒塗りナイフが作れるからな露店とかだと一個二個ぐらいなら安いがまとまった数になると値段が怖い…
「じゃあ私も欲しい素材も集めながらなら巨人のダンジョンで採掘できる重鉄鉱を集めたいな。チェンジオブペースにはいい練習にもなるしクリティカルポイントを狙う練習にもなるからな。」
理々亜は新しい大鎌の材料集めか、香も集めたい素材があるらしいが俺は嫌だ…
「紅君も行くんだよ?マジックスパイダーの蜘蛛糸集めにね〜」
理々亜にヘルプの視線を向けるが諦めろと言われた…蜘蛛とか本気で無理…
おっと起床のアラームが鳴ったな、朝食の準備をするか。
朝食はご飯、焼き鮭、お味噌汁、ヒジキの煮物、お漬け物とザ・和食にしてみた。
朝食を食べて食休みをしているとちぃとこぅが擦り寄ってくるのでモフる!全力でモフる!
紅が2匹に夢中になっているのでオレが朝日強化計画と素材集めの話を済ませようか。
「そんな!ボクは1人で経験値を稼ぐからみんなはボクの事を気にしないで目的を達成してください!」
あーこれは朝日の勘違いを解く所からだな。
今日、回る所は素材収集もしたいから気にする必要は無いと何度も念入りに言って何とか納得してくれた。そこに宗介の援護が来た。
「朝日ちゃんの今の装備ってドロップ率アップとドロップ数アップの能力が入ってるから紅君たちが考えたやり方なら恩返しになるんじゃないかな?ジャングルの蜂の毒針は僕も燕ちゃんも欲しいからね、最初はジャングルに行かない?」
ここまで言われると朝日はNOとは言えないな。
「もういいか?じゃあログインするか…って紅!そろそろ切り上げろログインするからな準備しろよ。」
ログインしてギルドホームのリビングに全員が揃うとメイド(サン)さんと執事さんが出迎えてくれた。
「おはようございます、ご主人様方、実は早朝からお客が来て居ましてホームの前で待機しているのですが。強制的に御帰還してもらいますか?」
俺たちに客? 何処のどいつだ?
俺と姉貴の2人でホームの外に居る客とやらに会いに行くと、そこに居たのは…
「よう…久しぶりだな…紅髪野郎…」
かなり疲れ切った黒騎士が泣きそうな顔で立っていた。
黒騎士を連れてギルドホームのリビングで食事を用意して話を聞くことにした。
「で、何があった?俺基準だがお前がそこまでになる状況はかなり危険な状態としか思えないんだがな…」
全員で詳しい話を聞いた結果…
1、アビリティリセットをして経験値も無くなった。
2、一からのやり直しで経験値を稼ぎ多少は強化できたが元一騎当千から粘着のリスキル (リスポーンして即倒される)で泣け無しの資金で買った装備も耐久値を超えて全て破壊された。
3、大手のギルドには相手にされず俺たちに藁をもすがる思いで俺たちに会いに来た。
「って事でいいのか?黒騎士…じゃない?いまは名前も違うのか?名前検索で場所が特定されない為だな?」
黒騎士もとい紅眼に確認をする。
HPやMPに空腹度が回復して落ち着いたのか床に膝をつき頭を下げようとしたので頭を掴んで椅子に座らせた。
「なんで俺はお前にそんなことをさせるほどお前の中でイメージ悪いんだよ…とりあえずお前の希望を言ってみろ可能な範囲でフォローしてやるから。」
紅眼は泣きながらありがとうを繰り返した。最近見た気がするな…デジャヴだといいな。
紅眼の希望は俺たちには対して負担がある希望では無かった。簡単に言えば今の中級者クラスの装備を出世払いで売ってほしい、あと経験値を稼ぐ手助けをして手に入れたドロップアイテムでさっきの装備の値段分を返済させてくれという話だ。
紅眼のおかげで予定が崩れるかと思ったが正直言って余裕でOKできる話だ、ただし…俺がソロプレイヤーであったならだ。
ギルメン達はまだ紅眼を知っているからいいが後輩達が良しとするかだ…ってカプリコーン?
「先輩方はボクの事を知っていますから大丈夫なのですが…紅眼さんのプライベートな話をするので可能であれば今からの話は公開しないで頂けますか?」
話が見えないが後輩からの信頼は裏切らないと言って話が始まる。
「間違ってたら申し訳ないけれど…黒乃にぃに…だよ…ね?」
朝日の言葉に紅眼が固まる。どういう事だ?リアルの知り合いか?だがにぃにつまりは兄と?
「あ、朝日か?その呼び方は朝日しか呼ばないから…!?本当に朝日なのか!」
俺たちは完全に空気なった…2人の会話を聞いた限りだと幼馴染みの様だな。ただ紅眼は小学校高学年の時に親の仕事で転勤したらしく今まで会ったことは勿論喋ったことも無くて8年振りの再会のようだ。
「懐かしの再会はわかった、でだ紅眼。お前の希望は今の条件で本当にいいのか?お前の話を聞いただけだがお前を含めて4人居るんだろ?俺たちはお前1人しかフォローできないと甘く見られているのか?」
多分、俺は今物凄く悪い顔をしているな。
「本当にいいのか?中級者クラスの装備でも4人分になれば高額になる…これ以上の迷惑は…」
はー、なんでこんなクサい台詞を言わなきゃならんのか…
「紅眼、俺たちはオンゲでしかお互いを知らないとはいえ俺はお前を大事な『友達』だと思っている。頼ってくれよ友達だろ?」
紅眼は再度DOGEZAをしようとしたから再度頭を掴み無理矢理起こした。
「それは友達にやる礼儀じゃなく失態からの謝罪だろうが!素直に一言ありがとうって言えよ。」
そこからは昼過ぎまで慌ただしかった。まず紅眼の仲間をギルドホームに連れてきて装備を作る。大変だったのは紅眼の仲間達もアビリティリセットをしていて経験値が0状態だった装備も全破損していた。だからジェミニとタウロスに中級者クラスの装備4人分と紅眼の近くにカプリコーンが居る様にして9人PTで迎えに行った合流すればフルPTの12人になるからな。
何故か予定が崩壊しているが気にしない方向で修正するか。
「紅眼と紅眼フレンドさんたちは昼食はどうする?お前達が問題無いならリアルでも合流して一緒に昼食食うか?ってか住所はどこだよ?」
「あっこれは無理矢理にでも合流するパターンだ」
理々亜と姉貴が何か言ってるがスルーだ。
「ひょっとして…朝日じゃなくてカプリコーンもレオと合流しているのか?レオ、俺たちは1時間後に◯◯駅に向かうから合流はそこでいい「却下」なんでだよ!」
1時間も待ってられるかと言って迎えに行くから大量の着替えと『キーライン』を準備させるために先にログアウトさせた。
「みんな悪い予定変更どころか予定崩壊させて…」
だが全員が同じことを言った『気にするな!』
お前らは本当に…最高だよ!
全員がログアウトして俺と姉貴に朝日が紅眼達を迎えに行くので昼食はみんなに丸投げした。
何もトラブルは無く紅眼達を拾って帰宅する。紅眼達が俺の部屋に行くまでに何回か驚かれたが慣れてるから気にしない。
少し遅い昼食だが食べ終わってからが本番だ。
「紅眼と紅眼フレンドは結局は何がやりたいんだ?中級者クラスの装備でもPKやった連中には勝てるのか?負けて悔しいからやり返して暴れたいだけか?理由は何だ返答次第で俺がお前らをリスキルし続けるからな?」
紅眼は軽く深呼吸して説明を始めた。
元々は紅眼達はアビリティリセットをした後に簡単なクエストをこなして経験値を稼ぐ予定だったが、そのクエストをクリアする為のアイテム名前は『ティーツリーの種』を納品するだけの簡単にできる納品クエストだった。が、突然「ターゲット発見」と言った謎の声が聞こえたと思うと周りを元一騎当千もといPKギルド『死の使い』に囲まれて意図的に少しずつ追いつめて所謂リンチをされた。その時に『ティーツリーの種』を奪われてクエストが失敗、だがクエスト失敗で依頼主が再起をかけた商売の大黒柱が無くなりNPCの家族が全員のデータがロスト、そうA伝のNPCは代わりはいてもあくまで代わりで本人では無くなる。だから紅眼達はせめて種を手に入れ墓前とはいえ謝罪をしたい、それだけの為にアビリティリセットで手持ちだとステータスが足りずに装備できない物より中級者クラスの装備を求めていた。
かなり重い空気の中、俺はベランダに出て椅子に座り考え始めた。
今の話には矛盾は無い、多分だが本人達も本心から言っている。…だが【ティーツリーの種】にはクエストアイテム以外には必要性は無い、ならPKギルドは何のために?茶番にもならない…ん?…商人…お茶…貴族階級?…なるほどプレイヤーには意味のないアイテムもNPCには価値がある可能性があるのか。中々に面倒な根が深い話になりそうだ…
俺がベランダから戻ってきても、まだ空気が重いが関係ないな。
「紅眼と紅眼フレンド、俺個人は今回の話に協力しようと思うみんなは好きな様にしてくれればいい。全くこっちが避けてきた貴族や王族絡みのクエストに自分から首を突っ込むのか…」
俺の発言に全員が?マークを浮かべた。簡単に説明するか。
「まず潰れかけた商人が作り手次第にはなるが高級な茶の種を必要とする意味はない。潰れかけているから時間のかかる事は出来ないからな。でだ、高級な茶の種を好むのはシンプルに考えて資産があるNPCだけだプレイヤーには価値がないんだよな?」
紅眼達は俺の質問に頷く。
「ならNPCにしか価値の無いアイテムをプレイヤーが奪う必要も無い。…だがNPCがプレイヤーにクエストとして茶の種を奪うことをクエストとして依頼すれば?価値の無い茶の種にとてつもない価値が付いた。で高級な茶の種を有効的に使うNPCは貴族や王族ってのが俺の考えだ。」
喋りすぎて喉が渇いたな水を飲むか。俺は今度こそ無害煙草を吸いにベランダに出る。
「な、なあ彼奴って毎回こんな些細なクエストから繋がる先まで考えて答えを出してるのか?ほぼノーヒントからなんで、そんな答えにまでたどり着けるんだよ…」
紅君を知っていれば納得はできるが知らないなら絶対に納得はできないだろうね
「じゃあ僕からのこれから先の話を。紅君の推測が合ってる事を前提にした意見だけど、話の背景はわかったとして解決するなら何回かの連戦になる可能性が高い。それで相手には元一騎当千、現『死の使い』が控えている可能性があって他にも貴族なら私兵もかなりの数がいるという可能性がある。これに対して僕達は紅眼達を含めても16人しかいないし向こうの情報も無い。そしてまだ発表されて無いけど次回イベントの準備もやりたい。多分、紅君はここまで考えていたから僕達に好きな様にしていいと言った。惑わせるつもりは無いけど、多分タイミング的にはどちらかの準備しか間に合わない。どっちに全力を尽くす?」
みんなが黙り込んじゃったか、でもこんな時こそ君の本音でしか言わない発言による爆発力が必要だよ?
………………!!
突然テーブルに頭突きをした隆太が叫んだ。
「難しい事は分からねえ、オレは馬鹿だからな。でもなゲームは本気で楽しくやりたい。だからオレの結論は一つだ。紅眼達の手伝いとイベントの準備を同時進行でやって全力を尽くす!紅眼達は強制参加だからギルドに仮ギルド員枠に入れ、で両方で最高の結果を出す!ここで燃えなきゃゲーマーじゃないだろ!!」
隆太の雄叫びをキッカケに事が動きだす。
「流石だよ宗介、俺じゃあ絶対にその答えに導けない。さて具体的な対策や準備は行動しながらだな。」
焦り過ぎて意見が出ない状況は意味がないからな。
「じゃあ全員一度落ち着け。先ずはログインだ、準備期間は長く見ても一週間程度だ。長くは無いが短くも無い期間だから手を動かしながらになるから…今の間に水分補給とトイレを済ませようか。」




