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幸福な日々  作者: 豊洲 太郎
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四十二 最後の審判

 誰が、妖怪型兵器ヤマダを造ったのでしょうか?

 契約社員山田の話ではヒューマノイドの発生以前から存在していたようです。

 (1)別の文明(造物主)が彼らを製造して月に保管。

 (2)たまたま月のプラント造成中に発見。

 (3)口車に乗せてオリジンの電気狼さんたち(人型兵器)と闘わせた。

 という仮説が成立しませんか。

 月を掘り返すとどんどんヤマダが採掘できる可能性があります。鉱物資源のようなものです。

 造物主はヤマダが必要になったときにはこの月世界に来るのでしょうか。

 われわれを虫けら扱いして、

 「ヤマダを食い荒らす害虫どもめ、シュ、シュー」と毒ガス兵器(無香料アースシュット)を散布して荒れ狂う可能性があります。

 その時(最後の審判)が来たらそっとヤマダを埋め戻すしかなさそうです。


 「お待たせ、遅くなりました、こちらの交通事情よくないです、あー困りました。」

 「局長さん、お久しぶりです。」

 「貴方のレポート読みました、最後の審判の件ですが、あれは審判ないですよ。最近のボーリング調査で地中の分布がわかりました。」

 「どんな状況でした?」

 「ええと、おおまかに燃えるもの、燃えないもの。」

 「はぁ。」

 「そして、ビン、カン、プラ、ペット、雑紙、新聞、牛乳パックに分別されていました。」

 「つまり、その。」

 「ヤマダはその一角から集中的に発掘されます。」

 「ゴミだったのですね。」

 「はい、きぶつです。ヤマダの破壊には製造以上のコストがかかる事もわかりましたので、作戦は中止です。」

 ヨカッタ、でもヤマダさんたち、どれほどトシをごまかしているやら。


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