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幸福な日々  作者: 豊洲 太郎
20/33

三十六 すみません、皆さんの元気もらいまーす

 赤ふたを開けるとよい香り、よい気分になります。

 ひとくち口に含むと、かなりよい気分になります。

 口の中で転がしてからゴクリとのどに流すと最高の酔い気分です。


 ついリラックスしてしまって、何となく携帯を取り出してなろうの「幸福な日々」のアクセス数をチェック、続いて吉祥先生の連載をチェック、、、。


 わぁー、大変です、バッテリー容量が40%を切っていまーす。

 やった、拉致部屋にコンセントを発見、即座に充電開始。


 「すみません、皆さんの元気もらいまーす!」


 (一同沈黙)


 「あー、皆さんの電気もらいまーす、出世払いで、、、」

 受けないので、本題に戻ります。


 「あの、契約社員ヤマダがいるということは、派遣や、パートのヤマダさんが、、、?」

 

 「そのとおりです、フリーターやニートのヤマダさんもおります。」 


 意外と量産されていたのですね。

 「最新型といっても、もう数万年も経っていますの。

  サラリーマンさんもそうでしょうけど、

  あの子たちもいじめとかで疲れ果てています。」

 ヤマダはたぶんMだけど、確かに疲れ果てています。

 「やっと幸福な日々が訪れたのに、この就職難で車検も受けられません。」

 そうなんですかー。

 「反乱軍はこの子たちを狙って勧誘しているのです。」

 「どんな勧誘ですか?」


 「英会話とかエクセル教室です。」


 「それで職に就けるのなら、、、」

 「いいえ、職業訓練は名目で、実戦経験の少ない新型にスキルを身につけさせて、旧型との戦闘に備えているのです。」

 

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