三十一 あの世で戦隊デビュー
地下鉄車内は、お疲れの乗客さんがおりますのでデビューは駅構内にしました。
「新飯田橋駅ご通行の皆さん、おはようございます!
私たち、
『地下鉄線隊 マナーレンジャー』でーすぅ!」
おおっ、なんか人が集まって来ました。
「俺は、眠気すっきりブラック隊長。」
「都営浅草線のピンクでーす、地下鉄、愛してまーす。」
「南北線、グリーン、ヨロシク!」
「有楽町線は俺がもらった、イエローだぜ。」
「四人そろって、」
「ちょーっと待ったー、うぃっ、はぁ、ひっく」
平素から稽古しているヨッパライ歩きも見事に決まりました。
「おー、おー、ええど、ええど線のカト ジャン ペッ!」
リハーサルどおり、天井からタライが落ちてきます。
「か~ん。」
なんだ、やればできるではないですか。
前座の皆さん大変ご苦労さまでした、これからカト ジャンのトークショウの始まりです。
いきなり、四方八方から笑いの洗礼です。
うひゃひゃひうひゃひゃひうひゃひゃひなんだこれ?うひゃひゃひうひゃひゃひこいつらうひゃひゃひ妖怪兵器かうひゃひゃひゃ危険すぎるうひゃひゃひやばくねうひゃひゃひ隊長ガムくばれうひゃひゃひ完全にうひゃひゃひ包囲されたうひゃひゃひブロークンアローだ!うひゃひゃひうひゃひゃひ全空軍に告ぐうひゃひゃひ援護せようひゃひゃひうひゃひゃひ離脱すうひゃひゃひうひゃひゃひ行ぐぞ脱すうひゃひゃひCtrl+Vしまくらちよこうひゃひゃひ、、、。
(読みづらくてすみません、ただの効果音です。)
なんということでしょうか? 戦隊は忽然と消えたのです。
真相は声紋分析の結果を待ちましょう。
すんずれぃすますた。




