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幸福な日々  作者: 豊洲 太郎
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二十七 武装解除

 それから2時間、、、。

 「トラちゃん、お酒がなくなっちゃった、たはは。」


 「アミダさまの好きな赤ふたのダカラ焼酎25度をすぐ求めて参ります、少々お待ちください。」


 2時間も酒を酌み交わせば誰だって仲良くなります。私の数万年の人生のエピソードを少々披露しましたら、すっかり信者になったようです。

 強がる人ほど、かわいらしいのものです。


 「アミダさま、赤ふたのダカラ焼酎25度をお供えします、ナムナム、、、。」

 

 「トラちゃんよ、私が貴方を極楽浄土に送ってあげるから、もう何も悩むことはない、お眠りなさい。」


 「阿弥陀さま、ナムナムナム、、、。」


 「あー、運転手さん、ちょっと臭くて申し訳ないんだけど、このおっさんを葛飾柴又まで運んでください。チケット渡してあるからねぇー、お世話様でーす。」


 私の頬がタクシーのテールランプで赤く染まっているような気がして、なんか寂しい別れとなった。


 「さようなら、トラちゃん。」


 いまどき、チケットなんか使えるわけないだろ。


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