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最終話『また盗賊かよ……』

 あの女王の来訪? から一週間が経った。

 俺たちはビルス帝国の城に入り、契約書? 条約書? のようなものにサインらしきものをした後町に出てふらふらとしていた。

 ちなみに条約って縛りとかなくないか? と思ったのだが、そこは魔法の出番。破ると命をとられるらしい。嵌められた……いや、これが普通だよな。なんのリスクもなかったら条約破棄し放題だしな。

 

「なぁなぁ! 次はあの店に行こうぜ!」


 不意に服の袖を引っ張られた。

 声がしたほうを見るとエイクが爛々とした目で俺を見ながら、剣の看板がある店を指差していた。

 

「いや! あっちの店に行こうよ!」


 今度は俺の手を引っ張られた。

 そちらを見るとキャッキャと女の子らしい顔をしたプリルが水晶玉が書かれた看板がある店を指差していた。

 

 二人とも武器関連かよ……

 俺的にはもっと飲食店とか回ると思ってたんだけどな。

 

「っと」


 視線を二人に向けていると危うく人とぶつかりそうになった。

 人の行き来が激しいな。

 この大通りは昼間ということもあってか、人が本当に多い。エイクたちは器用に俺を起点としてヒョイヒョイかわしているが俺にはちょっときつい。

 ちなみに住民たちは俺を見ても特に反応することはない。

 まあこいつらは俺のこと知らないんだから当然だよな。

 たまに見周りに来る兵士の中で怪訝な顔をするやつもいるがそれだけで、変にからんできたりはしない。

 

 とりあえず俺の周りをぐるぐる回るこいつらをどうにかするか。


「そんじゃ、魔法屋に行くぞ。俺も興味がある」

「やった~! ふふん」


 俺がそう言うとプリルは両手を上げて喜んだ。

 すると腰に手をあてがい、エイクをドヤ顔で見下していた。

 エイクは、ぐぬぬ、と歯軋りをして睨みつけている。

 そんなこいつらはおいといて、俺は大通りを横切り魔法屋まで行った。何度も人とぶつかりそうになるが、俺の今の動体視力&敏捷の前ではスローモーションも当然。……いいすぎたな。

 

 木製の扉を開けて中に入る。

 中は薄紫の煙が浮かんでいた。

 

「なんだこれ……きもいぞ」


 俺は思わず顔をしかめて言った。

 エイクたちも気味悪がって俺の後ろに隠れた。いや、ここはお前らが俺の前に出るべきだろう。

 

「ふぇっふぇっふぇ、いらっしゃい」


 しゃがれた声が聞こえてきてそしてへ目を向ける。

 店に入ってまっすぐのところにある精算所らしきところには、いつの間にか婆が座っていた。

 顔がよく見えないくらい深くローブをかぶり、猫背で、目の前には水晶玉がある。めっちゃ怪しいやんけ。

 

「とりあえず見て行きんしゃい」


 婆の言葉で俺は目的を思いだした。

 そうだ魔法だ。この薄気味悪い煙が気になるが、それよりも魔法だな。

 俺は視線を下へとおろす。

 すると、俺の腰ほどの高さのテーブルに所狭しと商品が並んでいる。ずっと上の煙に目が行っていて気づかなかったな。

 俺はいろいろ見て回り、目に止まったその中の一つをとった。

 不思議なものだ。自然と体が吸い込まれるような感じがする。

 

「おい、婆。これ買った」

 

 金はあるし、ここにあるもの全部とか言っても多分買えるだろう。

 それにこれ一つじゃ金貨一枚にもならないだろうし、平気だ。

 そう思い、俺はこの魅惑のネックレスを買った。


「ふぇっふぇ、なかなかお目が高いですな。これは魅惑のネックレスといって……」

「御託はいいから金額は?」

 

 名前がそのまんまの魅惑のネックレスで驚きながらもそれを購入。

 金額は金貨三枚だった。

 …………っておい! 高!

 だが、気づいたときには既に金を払って店の外に出ていた。

 返却だ! と思ったが、このネックレスを見ていると、そんなこととんでもない! となにかがささやきかけてくる。

 ……ま、いっか。まだかなりの戦力が残っているし。なんならそこらへんの魔物を狩って来て売りつければいいだろう。

 いろんなものをみて満足そうな顔のプリルと、つまらなそうにしているエイクを連れてまた歩き始めた。町はやたら活気付いている気がした。俺が侵略していたらこれがなかったのかもしれないのか。…………いくか。








 しばらく歩いて裏路地に入ったところでだった。

 

「おい、お前ら持っているもの全部置いていけ」


 盗賊? に会っていた。

 こんな町中で……

 と思ったが、ここは町でも一番外側のところだった。多少治安が悪い。

 だが、それも多少のことでちゃんと警備もいる。それこそ俺がこの場で大声を出せば数十秒で駆けつけてくれるくらいには。……長いな。

 裏路地は建物に挟まれており、その一本道を両方五人ずつで塞がれて逃げれそうになかった。

 

「はぁ……」


 俺は思わず大きなため息をついた。

 この世界に来てから何度目だよ。盗賊に襲われるのは。そんなに俺のことが好きなのか?

 ちなみにエイクたちは既に剣と杖を構えている。アヴァロン&ブライはいない。

 俺らのその様子を見て降参しないと見たのか、盗賊たちは剣を構えてじりじりと迫ってきた。

 

「はあ~」


 先ほどよりも大きなため息を出す。

 エイクたちだけじゃ少し心配かな。さすがに十人の相手はきついだろう。

 俺はアイテム袋に手を突っ込み金貨を一枚取り出す。

 俺が金貨を取り出したことに気づいた盗賊たちの中で二人ほど俺のことに気づいたようだ。

 俺はそれを尻目に金貨を放り投げる。


「お、わかってるじゃねぇか」


 俺が金貨を投げたのはちょうど盗賊の中の一人の目の前だった。

 こちらを見据えながら金貨に触れようとしている。

 が、構わず俺は言葉を言う。


「【ここにある金貨一枚と引き換えに我が忠実なる騎士を召喚する。いでよ! ブライ!】」


 次の瞬間眩い光が辺りを照らす。

 そして現れたのはいくつもの傷を体? 鎧? に刻む騎士、ブライだった。

 ま、こいつら程度じゃブライで十分だろう。そう判断してのこいつを呼び寄せた。

 急に現れた鎧に絶句する盗賊共。ようやく全員気づいたようだ。さっき気づいていた二人は、やっぱり、といった表情をしている。ま、もう遅いよ。

 俺は親指を下に向けニコリと微笑む。

 

「殺れ」


 我に戻った盗賊共は、うわあぁぁぁああ!!! と情けなく泣き叫びながら我先にと逃げ出した。

 ま、当然逃がすわけもなく、プリルが道の途中に土の壁を作って逃げれないようにした。

 その後はただの虐殺だ。


「俺の出番がなくなっちゃった……」


 エイクはしゅんとうなだれて剣を鞘に収めた。

 

「私も壁作っただけだよ……」


 プリルもやや不満げに呟きながら杖を腰に携えた。

 二人ともそんなに盗賊を殺りたかったか。

 ま、知らんがな。


「そんじゃ、金目のもの剥ぎとっていくぞ」

「「は~い」」


 俺はそう言うと踵を返す。

 ちょうどブライと目が合った気がした。

 鎧で動くはずのないブライの顔が…………わずかに微笑んだ気がした。

 …………疲れたんだな。

 まだまだ国はたくさんあるんだ。さっさと休むか。


 俺はまだ続く侵略を想像して歩き始めた。






 完





 今まで読んでくださりありがとうございました!


 そしてすいません!m(_ _)m

 打ちきりみたいな感じ?(いや、それ以前……)になってしまいました。

 いや~、前々から「もう限界じゃね? いや、まだ。でももう誤魔化せきれな……」みたいに限界を感じていたんですね。

 ずっと行き当たりばったりで書いてきたので当然なのかも……


 でも、個人的にここまで続いた&お気に入りが増えた作品ははじめてなので、嬉しいです!

 次も頑張って書いていこうと思います!

 ちなみに今四つほど作品を書いています。

 異世界もの二つに、異世界? もの一つに、え? 異世界もの? が一つです。

 …………お察しを(なにを?)



 こんなことどうでもいいとして、今まで読んでくださった方々、本当にありがとうございました!

 まだまだ続くと思ってた方々申し訳ありませんm(_ _)mこれ以上やってもグダグダ(既にry)になると思われるので止めました。け、決して面倒とかないですからね!

 …………なんかいろいろすいません。本当に。


 てか、終わりかた雑いですな。完結させた作品少ないからうまく終わらせれない……ま、これはたくさん書きまくって腕を上げるしか……



 次からは今回みたいに行き当たりばったりではなく、多少はプロットのようなものを書こうと思います。




 長々と後書きすいません。

 では、最後に感想お待ちしております!

 今まで応援などありがとうございました!



 では!

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