表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/52

第三話『レベルアップ!』

「やっべ……勝てるか……?」


 今現在立ち上がって約三mある熊と対峙中。

 太陽? の日差しをもろに浴びてるせいか、こんな熊と対峙しているせいか汗が止まらない。

 だが、これもちょうどいい機会だ。


「よし、ブライたちよ! あれ倒してこい!」


 あ、こいつらの名前はブライらしい。

 まあ、それはさておき、これでこいつらの強さが分かるだろう。

 俺がそう命令すると、三体のブライは小さく頷き走り出した。

 がちゃがちゃとうるさいものの、あんな重そうな鎧を着ているにもかかわらずかなりの速さで距離をつめていった。

 そして、真ん中の一体が斧を振りかぶると、残りの二体は左右へ展開した。

 すげぇな、こんなことも出来るのか。

 熊は左右のブライに目をやる。その時、真ん中で斧を振りかぶっていたブライが思いっきり斧を振り下ろす。

 斧は熊の肩を深く抉り、ブライまで血飛沫が飛ぶ。

 おいおい、染みにならないのか?

 熊は怒り、叫びだした。

 そこへ左右へ別れていたブライが一緒に斬りかかる。

 熊は両手でなぎ払った。

 一体は熊に殴られたが、もう一体は当たらずにそのまま熊の腕の肘を斧で叩き斬った。

 熊は肩と腕から血をドバドバと流し、今にも倒れそうになっている。

 

「ブライたち! 戻ってこい!」


 俺はブライたちに招集をかけた。

 相変わらずがちゃがちゃとうるさいが素早く集まった。

 熊はこっちへこようとしていたが、出血が酷くまともに歩けていなかった。

 俺は肩を深く抉ったブライに「首を刎ねてこい」と言った。

 ブライはゆっくりと歩み寄り、倒れている熊の首目掛けて斧を振り上げ、降ろした。

 

【レベルアップしました。おめでとうございます。

 レベルアップでは力や、素早さなどが上がります。

 あなた自身が強くなることで騎士たちも強くなります。

 尚、魔物を騎士が倒したとき経験値はあなたに入ります。

 説明は以上です。次からは言わなくてもいいですか?】


 急に頭に声が響いて驚いたが、ただのレベルアップのようだ。今更これくらいじゃあ驚かない。

 俺は「次からはいいよ」と言うと、


【分かりました。次からはレベルアップの際は耳元で「レベルアップしましたね。うふふふふ」とでもいうとしましょう】

「なんの嫌がらせだよ!」

【冗談です。次からは何もしないのでステータスを確認していって下さい。

 ではこれから頑張ってください】


 なんだこれは……?

 これ会話成立してんのか? 今更驚かんとかいっときながらもう驚いたわ。

 まあ、それはいいや。

 

「この熊の肉どうしようか……」


 俺は腹が減っているし、食べたいのだが捌いたり火を起こしたり出来ない。

 持って行くにしてもこんなでかいの持っていけない。

 あ、ブライに背負わせればいいか。これくらいなら一体でも戦えそうだし。

 

「ブライ。この熊を一体で運べ」


 そう命令すると血だらけの熊の体を背負ってきた。力強いな。

 俺は大丈夫なのを確認すると歩きだした。

 とりあえず人がいるところに行きたいな。そこで金を巻き上げるだけ巻き上げて戦力強化。戦力が整ってきたら国でも落としてやるか。

 すっごい楽観視しながら俺は村でも町でもいいから探して歩き続けた。

 








 木々の隙間から見える空はすっかり黒く塗りつぶされてしまった。

 夜の森は、俺たちが歩く音と、鎧のこすれる音、木々のざわめきのみが支配していた。

 しばらくして、夜に気づいた俺はちょうどいい岩があったのでそこに腰掛けた。

 あのあと一mほどの兎など、どいつもこいつも馬鹿でかい生き物を仕留めていった。おかげでたくさん肉と毛皮などが集まった。次町とか見つけたら高く売りつけよう。

 

 俺は岩に腰掛けているとウトウトしてきた。

 そして、歩き疲れた俺は暗闇の中、ブライ三体を俺を囲むように配置し、泥のように眠りに入ってしまった。










 

 うーん…………ガサガサうるさいな。


『おい、こいつ金貨持ってやがるぜ』

『マジかよ。こりゃ、しばらくは遊んで暮らせるな』


 なんか声が聞こえる気がする。

 が、俺はまだ夢の中にいると勘違いしていた。


『ついでにこの鎧も剥いでいこうぜ。なかなかいい鎧だ。なんでこんなの持ってるのか気になるがな』

『あれ?』

『どうした?』

『鎧が剥がれねぇ』

『じゃあ、そのまま持ってくぞ。武器は取り上げて中のやつが起きてもすぐに対処できるようにしとけ。一体は仕方ねぇ。俺とお前で二体だけ持っていくぞ』

『了解』


 俺は寝ぼけ眼で走り去る二つの影を見つめていた。

 が、夢だと思い、また眠りについた。






ノリで書いてるとやっぱり矛盾が生じやすいのでしょうか……

一応気をつけて書きますね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ