第二十一話『出来事とは唐突に起こるもの』
はわわ……10万PV達成です!!!!!!!!
もう、嬉しくて涙を流そうとわさびを一気したら吐いてしまいました。
ではどうぞ!
俺は今、精霊王とアヴァロンを連れて森の奥へと来ていた。
方角は東らしい。ドラゴンは王国の東にある山脈から来るらしいからだ。
精霊王はそれを精霊の湖まで行かせない様に進行上で待ち伏せて精霊の湖に辿り着く前に殺ろう、と言っていた。
ったくめんどくせぇな。でも素材をもらえて尚且つ夢のドラゴンを拝めるいい機会だ。多少は我慢してやろう。
と、歩いていると急に精霊王は足を止めた。
「おい、どうした?」
「ここらへんにしましょう。これ以上行くと森を抜けてしまいます」
前を歩いていた女が振り返ってそう言った。
俺は頷いて止まると金貨袋を掴んで前に出す。
「あの、なにを…………?」
俺は女の疑問を無視して前に出した金貨袋の中身をぶちまける。
女は、え? とした顔をしているが気にせず言葉を発する。
「【ここにある金すべてと引き換えに我が忠実なる騎士を召喚する。いでよ! ブライ!】」
ぶちまけられた金貨が強く光る。女は、キャッと小さく叫び、俺の腕に掴まってくる。ええい! どさくさに紛れてなにしてんだ!
俺は掴まってきた女を乱暴に振りほどく。
とうに光はおさまっていたので俺は振りほどいた女に、もう目を開けてもいいぞてか開けろ、と言う。
おそるおそると言う風に目を開けた女は次には口をあんぐりと開けていた。
ったくいちいち俺をイライラさせるなこいつ……
目の前には金貨の代わりに二十体の鈍い鋼色をした鎧騎士が佇んでいた。
「よし、お前らアヴァロンの指示に従って後に来るドラゴンに備えろ。絶対仕留めろよ。行け」
俺がそう言うとブライたちは綺麗に揃った敬礼をして散った。
この様子を女はずっと口を開けたまま見ていた。
俺は前を向いたまま女に話しかけた。
「おい女。お前本当に精霊王なのか?」
女は俺の言葉にハッと気づいて口を閉じた。
いや、今からは口を開くところなんだがな。
俺が返答を待ってるとやっと女は口を開いた。
「そうよ。あと私にはスーラって名前があるの。女って呼ばないで頂戴」
最初とは違う、やや尖った口調で喋る女――スーラ。
俺は視線だけ女に向ける。え? スーラって呼ばないのかって? どうでもいいだろ。
女は頬を子供のように膨らませてやや上から俺を見下ろしている。おいおい、子供っぽくやるなら普通は下から上目遣いだろう。って違う。
なんだこいつは? まあ、いいがな。
「おい、質問に答えろ」
「ふん! あなたが名前を呼んでくれるまで答えてあげないからね!」
よく分からないが怒ってるようだ。
でも、そんなこと俺に知ったことではない。
「おい、聞いてるのか。さっさと答えろ」
「はぅ……」
俺がさっきよりすごんで言うと女は変な呻き声みたいなのを出してこっちを見る。
なぜかその目に熱いなにかがこもってる気がする。気のせいか。
俺がしばらく睨んでいると女は決意を持った顔でこちらを見て口を開いた。いや、なんの決意を持ったんだよ……
「そうです。私は正真正銘精霊王です。あの精霊の湖にいる精霊のトップです」
そう言って女は、どうだ、とでもいいたげな顔でこちらを見る。
俺は視線を前に戻してただ、ふ~ん、と頷くだけだった。
この反応にまたなにか言うのかと思ってたがなぜか、はぅ! と変な呻き声のようなものを出すだけだった。一体なんなんだ?
俺はただ、ぼーっと前を向いていたがつまらなくなり、その場に座りこんだ。このやや開けた場所からはアヴァロンたちの姿は見えない。がちゃがちゃと鎧の音が聞こえるだけだった。
あ、そういえばドラゴンって空飛んでるんだよな? どうやってブライたちが攻撃するんだ? アヴァロンが魔法で翼を破壊するのか?
ま、それはどうにかなるだろ。アヴァロンが頷いたわけだし。基本アヴァロンは無理なことは俺の命令でも否定意見を出す。まあ、俺がそれでも行けと言ったら行くけどね。
……………………本当にやることなくなった。
女はなぜか俺の隣に来て一緒に座りこむし。両足を外に出してペタンと座る女の子座りはこの女の外見とは違ってギャップがある。
ん? 良く見ればこいつ結構‘いいもん’持ってるな。
柔らかそうで吸い込まれるような気がする。それでいて肌触りは絶対いいはずだ。
俺は無意識に‘それ’に手を伸ばした。
「はぅ!?」
ふわっと柔らかい感触、それでいて大地の温もりのようなものを感じる。素晴らしいな。
俺はその感触の虜になり、執拗に触る。
「はわぁ……」
うん、これは金では買えないほどに素晴らしい‘もの’だ。
ん?! これは……なんだか良く分からないがすごい力が流れてくる。
これは所謂『魔道具』と言われるものじゃないか? 触れていると体になにかが流れ込んでいき、どこかしらの身体能力を高めてくれる。目に見えて上がるので間違いないな。
「ふうぅん!」
「お前はさっきから気色悪い声を出していてうるさいぞ」
ったく、俺は今こいつが着ている‘服’の性能を見ていたのに。
見た目はゲームで出てくる『天使の羽衣』のように純白でひらひらしている。
俺が手を離して女にそう言うと、
「だって、あなたが上手い事触るから……」
「なぜそこで赤くなるんだ?」
女は俯いて顔を赤くさせながら言った。
なぜだ? 俺は普通に女の着ている服の裾に手が触れた時、不思議な感じがしたから触っていただけなのに。
良く分からんが女は俺がもう一度触って来ないところを見ると残念そうな顔をした。なんなんだ?
出来事とは唐突に起きるものである。
俺が女の服の素晴らしさを堪能していると突然地鳴りとも思えるような‘音’が聞こえた。
俺は咄嗟に耳を塞いだ。この瞬間に目も閉じてしまうがしょうがない。人間だもの。
ほんの数秒。音がおさまり、俺は目を開く。
目の前にはドラゴンがいた。
四足で地面に降りたち、大きな翼を広げ俺たちを威嚇しているように見えた。
真紅の鱗の鎧を体に纏い、背中にはとさかのように真ん中にとげがいくつも一列に並んでいる。顔にある二つの穴からは金色の瞳がこちらを鋭い眼光で殺さんばかりに睨んでいた。
俺はその場に固まって動くことが出来なかった。
圧倒的強者を前に、俺は逃げるという選択肢が思い浮かばなかった。
それと同時に俺には強力な兵士がいることも頭からすっぽ抜けていた。
つまり俺は今頭の中真っ白状態だ。
なにも考えていない。考えられない。
そして体の感覚もない。
俺が固まって動けないでいるとドラゴンは口を大きく開けて空気を吸い始めた。
これは定番のブレスか?
真っ白な頭に思考が戻ってくる。
そうだ、アヴァロンはどうした? ブライは?
ドラゴンは空を飛んできた。おそらくアヴァロンたちは気を引くことが出来ずに通らせてしまったのだろう。ならばここに呼べばいいだけだ。
だが、そんなのはもう遅い。
ドラゴンはゆっくりと口を閉じた。おそらく後は吐くだけなのだろう。
俺は死を覚悟することもなかった。唐突すぎたのだ。
思えば目の前に来た時、いや少し前はなんの音も聞こえなかった。
故に俺は安心、いや油断していたのだ。
そして時はゆっくりと過ぎていく。
ああ、これが死ぬ前はスローモーションになるってやつか。
そうか俺死ぬのか……………え?
俺死ぬの? は? 死んでたまるか。
やっとのことで思考が戻ってきた。
ようやく俺tueeeeeeee出来る世界に来たんだぞ! まだその恩恵というかそういうのもらってないじゃないか。
それに神様に頼まれた世界征服もやっていない。あの神のことだ、あんな力を与えたのに国の一つも落とさずになにをやっているのじゃ、とか言われそうだ。
……そんなこと言わせん。
ようやく戻ってきた俺の思考と体の感覚。
だが、ドラゴンはもうブレスを吐く直前だ。
俺は声を振り絞る。
「アヴァロン!!!!!!!!!!」
帰ってきてランキングを見てみるとどういうことでしょうか。
なんと18位ではないですか!!!!!!!
あと、一日のPVがとっくに3万を越えているという・・・・・・
あうぅ、どうしたらいいかわかんないです・・・・・・
とりあえずやることは皆様に感謝です!ありがとうございます!
これからもよろしくお願いします!m(_ _)m




