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世間で言う村人B的存在が
森の奥にある廃屋で一冊の日記を見つけた。
近くにそれの一ページと思われる紙がある。
×月29日
…。
特にこれといってすることもなく、時間は流れる。
淡々と。ただただ淡々と。
同じところに腰を降ろし、だいぶ経った気がする。
まあ、そんなに陽が動いてないところを見るとそう時間が経ったわけでもなさそうだ。
あの人はまだ生きているのだろうか。
考えても仕方がないので少し寝る。
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×月13日
今日から日記をつけていくことにした。
そうしたはいいが書くこともないから明日から頑張ろうと思う。
×月14日
×月15日
ええ。寝落ちですが何か?
×月16日
久方ぶりに外へ出た。
掟は破るためにあるものなのだ。
外へ出ると美味しそうなものばかりだ。
買えるものなら買って、食べてしまいたいものだ。
×月19日
バレた。お叱り怖すぎワロエナイ。
近々辞めようかとかも考えたほうがいいやも知れぬ。
でも辞めさせてなどくれないってのは暗黙の了解のようなものだ。
×月20日
脱走(?)計画を同僚と練った。
考える間はとても楽しいという点においては、
祭りによく似ている。
×月22日
実行日。いや実行日だった日。
実は昨日、計画を練っているところを見られ
「馬鹿げている」と破り捨てられた。
お叱りはなかった。金でもタンスからでてきたのだろうか…。
×月23日
自分だけで結構してみた。
案外上手くいき、今ここは寮の塀の外になる。
…こちら側には何もないことに驚いた
×月25日
いつもくる街に着いた。やはりここのモノは美味しそうではある。
×月26日
森の奥に良さげな廃屋を見つけた。
しばらくはここに住まうことにした。
×月30日
特に書く事がなくなった。
そして何故か疲れてきた。おやすみパト○ッシュ
×月6日
おはようパトラッ○ュ。
今日はいい天気だ。いい天気つっても雨だ。
ここにいると雨はしのげないが、天気が見える。いや空が見えるので雨でも嬉しい。
そんな雨の中、街へと続く道で綺麗な人を見た。
髪が長く、綺麗な人だった。
雨がそれを活かすかの様に背景を飾る。
俗に言う「一目惚れ」とか言うそれっぽかった。
×月8日
何かきっかけがあるわけでもなく、
あの人を見た道を歩いた。
口が「いよいよ俺も末期か・・・」などと漏らす。
まあ俺【も】などと言ってはいるが自分は他を知らない。
知ってるのは画面上に映る人格のみ。まあ、ただのネットなんだが。
とりあえず成果は無し。
ホッとした自分がいた。
×月10日
またお腹がすいてしまった。
ちゃんと米も魚も野菜もとっているのに…
しかもさっき食べたばかりだ。
薄々は分かってる。
だけど自分には食えそうもない。
×月13日
あの人を見かけた腹の音に気がついてか
持っていたパンを一つ半分に割って、その片割れをくれた。
嬉しくて、その場で泣いた。
また腹が鳴った。
×月14日
またあの人に会った。
ちゃんと昨日はお礼を言えてなかったので言ってきた。
まあ、ほぼ(というより全く)人と話したことがないせいで膝が笑っていたが。
×月27日
はいそこサボリとか言わない。
会うたびに少しづつだが話してくれるようになった。
こんな陰気な奴に話しかけてくれるとは
なんて寛大なのだとかよく考える。
空腹はまだ治りそうにない。
×月4日
サボり癖がついてきたかもしれぬ
あの人の近くにいると時間を忘れる。
日記もそればかりで埋まってきた。
いい加減自分でも気持ち悪いと思う。
空腹は治るどころか酷くなるばかりだ
×月16日
空腹がさらに酷くなった
本当に自分が食べるべきものは
米でも、山菜でも、キノコでも、豚でも、魚でもないことくらいは分かっている。
分かってはいるが食ったあとの罪悪感。
…あれほど惨く、きついものはまだ自分は知らない。
×月3日
…無理だ。
我慢ができない。
悪いことだというのは分かっている。
前も食いすぎで捕まった。
一つ。一つだけ村から捕ってくることにする。
×月4日
『子供が一人村で消えた』
そんな話が出回ってるとあの人が伝えてくれた。
ここにはあまり長く居られないかもしれない。
空腹は満たされた、そんな気がする。
×月6日
『なぜ自分はこんな種類で生み出されたのか』
そればかりが頭の中でぐるぐる回る。
神様がもしいるというのならば門でも叩いて聞きに行きたいところだ。
×月8日
ちょっとそこのゴミ捨てばで「てれび」なるものを拾った。
わーい。
ところでこれはなんだろうか…。
鈍器?
とりあえず使い方がわからないので
置物にした。
「なかなか風格が出たんじゃない?」
なんて持参してみた。
×月9日
雪が降ってきた。
散歩がてらあの人がいた道に行くと
あの人がいた。
銀に輝く雪さえもあの人には劣ると自分は思いつつ、見惚≪みほ≫れていた。
寒かったからかでかいくしゃみをしてしまって、気づかれた。
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×月23日
雪が積もった。
あの人が「ゆきだるま」だかの作り方を教えてくれた。
この人には「知識人だなー。」と感心させられる。
また、腹が鳴り始めた
×月25日
あの人が教えてくれた「ゆきだるま」の
大きいものを家の近くに建てようと頑張っていると
この廃屋の背をこされてしまった
我ながら馬鹿だと思う。
×月27日
あの人を茂みの向こうに見かけた。
今行こうと思ったけど、
特に美味しそうなものを見たわけでもないのに
腹が、鳴った。鳴ってしまった。
これから会うのは少し控えようと思う。
×月2日
今日も特にすることがない。
腹もあれからならない日は無いというくらい鳴っている。
そこにあの人がひょっこりと廃屋の硝子≪がらす≫も無い窓に顔をだした。
「やっほー」
可愛らしく手をひらひらとさせる。
・・・そこから記憶がない
目覚めるとふかふかしたモノの上。
あの人が扉からでてきて、
「生きてるー?」なんてにっこりと微笑んでいた。
どうやら空腹やらストレスなので突然、倒れたらしい。
とりあえず、あのことを言わなければ。
絶対に。
「離れていてくれればよかった。
「今は近づきたくない。
予想以上にあの人は落ち込んだ。
その後、あの人は泣いてしまった。
自分が泣かせてしまったのだ。
×月3日
あぁ...好きな人を泣かせてしまった
死にたい
自分が言ってしまった言葉に余計な尾ひれが付いてしまったらしい。
人と話すことがないので
何がいけないのかさえも分からない。
今度、謝って誤解であることを伝えなければ・・・
空腹など今はもうどうでもよくなってきた。
×月4日
あの人が現われた。廃屋に。
口がぱくぱくと空気の足りない金魚のようになっていた気がする。
「よし予想通り。 …で? 弁解は?」
あの人は怒っててもあの人なのは確かだが別の生物に見えた。
怖いっす。
とりあえず、誤解であることは話した。
「理由は…話す気が無いって感じね」
彼女は溜息を一つ吐≪つ≫き、続ける。
「…まあいいわ。」
「あなたは例え化物になってもあなた。話す気になるまで時間が掛かってもいいから」
それだけ言い残して去っていった。
…あの人はとても優しい人だった。
×月5日
あの人がまたここに来た。
『物好き』と思ったのがどこからか漏れたのか中指を立てられた。
笑ったので本気にしないでおく。
そしてまた腹が鳴った。
×月8日
今日もあの人が来た。
…気は進まなかったが理由を話した。
「自分は人喰いなんだ。」
あの人の表情は見えていても頭には入ってこなかった。
「喰わなければいずれ餓死する。」
「前に突き放した、突き放してしまったのは」
「ちょうど飢えて死にそうなときだったからなんだ。」
「自分はできれば人は食べたくない。」
「本当に嫌だ。」
「そしてあなたはもっと食べたくない。」
「でも本能が告げるんだ。『喰わなければ』と。」
「正直、来ないでほしかった。」
「好きでいたかった」
「でも。もうすぐあなたさえも食べ物としか見えてこなくなる」
「だからもう死のうとかも考えていたんです。」
彼女はきょとんとし、答えた
「食べればいいじゃない」
「人だってただの食物連鎖にまで訴えるつもりは無いわ」
「でもどうせなら悪い人を食べてくれると嬉しいかな」
あの人は微笑んでくれた。
比喩でもなんでもない化物を前に笑ってくれた。
自分の重大な告白をいとも簡単に受け止めてくれた。
もう明かりがなくなってきたので寝る。
×月10日
今日はあの人がまた茂みから見えた。
よだれが垂れ、腹が鳴った。
絶対に食いたくはないので
自分の腕をちぎれるんじゃないかと思うほど強く噛んだ
痛い。
×月11日
今日、また人を喰った。
あの人との用事のためだから。
ひったくりと叫ばれてた人を食べた。
ごちそうさまでした
×月12日
時刻は朝。
今日はあの人とお勉強ってことで街へおでかけ。
社会に慣れ、悪い人について学び、識別する
そんなことが目的らしい。
社会どーの以前に。
いまだにあなたと話をすると膝が笑うんですが…
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×月3日
これまで良い方向にしか話が転んでない気がする。
嬉しいと思うには思うけど、できすぎだと自分は思う。
この書き込みが旗で無いことを祈る。
それにしても最近少し疲れてきた。
瞼も重い。
僕、何だか疲れちゃったんだ。
おやすみパト○ッシュ
ここから白紙が続いている…
はいはいまだ続きますのでご安心を。
ちょっとルビにも挑戦してみたんですけど
うまく出来てなかったら本当にごめんなさい。
なにしろここでは処女なもので…
あ、童貞か。
そして3,4度の文字化け…
ログインしてさあ一旦下書きだー…あるえ?なんでぇ?ですよ。
とんだ不意打ちつーかボディブローですよ。
ちなみにこの作品は筆休めのために書こうと思った単発なんですけど
あの人のことを書き留めるうちに情がうつっちゃったんですよねwww
ささっとバッドエンドで主人公が蒸発。
そんな感じで書こうと思ったら2作にわたる短編ですよ!!
まあ、まだまだ文字数制限的にはおkなんですが
区切りがいいのでパトラッ○ュネタで切りましたw
日記形式に惹かれたのはあれです。
生徒会の一存シリーズの黙示録にあった日記ですね。
ああ、そうだ言い忘れてますがずっとこんな感じです。
パクリ6割 雑談3割 その他1割でお届けします。
ついでにヒロインがいない話はありません。
つーかヒロインいないとやる気がでません。
だって野郎だけで話を展開するとかなんかむさ苦s…なんでもないっす
とりあえず
あまりに酷いときはご一報ください。
主的には『いいぞもっとやれ』コメに期待ww
まあそんなところですはい。
ではでは次回作に期待しないでくださいねー




