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●*Start*●  作者: 蓮美
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第六話

「恭介今日話しぁるから放課後話そう!」


「「わかった。」」


その放課後まで落ち着きなく過ごす。


どうやって別れを告げよう。

あんなに好きだった人をこんなメールを見ただけですぐに冷めてちゃうなんて。私の気持ちもそんなもんだったのかな。


「「話しってなぁに?」」


恭介がいつも通りに雛の前にくる。


「…。」


言わなきゃ…。


「「どーした?」」


恭介は雛の頭に手をポンとのっける。雛はその手を払いのけた。


「別れよ。」


一瞬沈黙になる。


「「はっ?」」


「ごめん。前にメール見ちゃったんだ。」

恭介の動きが止まった。


「なんなのあれ?」


「「なんなのって…。」」


明らかに焦っている。


「私には遊ばせないで自分だけ隠して遊んでたんだ?」


「「別に遊んじゃダメなんて言ってないじゃん。」」


なんでこんなことを言うんだろう。


私は妬きやすい恭介が嫌な思いすると思ったから。だから我慢してきた。

なのにダメなんて言ってない。だって。

ふざけんなよ。


怒りが込み上げた。


「とりあえずもう好きじゃないから。」


「「ってか勝手に携帯見るとかどーゆう事?」」


「…。」


「「最悪だべ。」」


確かに最低な事したかもしれない。

でも見てなかったらこの事気づかなかった。

一人だけ我慢して。

一人だけ頑張ってた。


「…。

じゃぁね。」


「「待てって!」」


通り過ぎようとした雛の手をつかむ。


「「ごめんって。」」


「…。」


「「直すから。考え直して。」」


「もぉ無理。」


雛は恭介の手を振り払って歩き出した。


「「雛っ!」」


もぅ振り向かない。

それに考え直すこともない。


「終わっちゃった…。」


まだ胸のドキドキがおさまらない。

終わったんだ。

きっぱり別れたんだ。


もう気持ちは清々しかった。

涙なんて出ない。後悔もない。


雛は携帯を出してすぐに遊ぶ約束をした。


皆に

「別れた」

と最初に報告した。


だって皆私を誘ってくれなくなったんだもん。

私が断るの知ってたから。


次の日には高校の友達にも話した。

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