第三話
「「まぁた呼び出し?」」
恭介が笑いながら近寄ってくる。
「まぁねぇ。」
雛も笑い返す。
「「直しちゃえばいいのに。めんどくせぇ。」」
「直す方がめんどいし☆」
本当は違うんだけどね。
“直したくない”んだ。
まぁ恭介にわざわざ言う必要もないけど。
「「明日泊まりに来るしょ?」」
「もちろん!」金曜は学校が終わってから真っ直ぐ恭介の家に泊まりに行くのが当たり前になっていた。
「「〜♪♪」」
恭介は機嫌が良くなったみたいで笑顔で友達の方に行く。
そんな単純な所も可愛い所なんだけど。
明日かぁ…。
楽しみだな♪
雛も心の中はワクワクだった。
雛は夜バイトを終えて携帯を開く。
恭介もバイトをしていているけど、雛よりは早く終わるからいつもメールが入ってる。
でも最近はメールが来てない事が多かった。
一度問いただした事もあるけど、
「バイト終わってからバイト仲間と話してる。」
と言われた。
バイト仲間と仲良いのは知ってたし、雛も一緒に遊ばせてもらった事もある。
だから不安になる事もなかった。
「「昨日ごめんなー!またバイト仲間と話してたんだ。」」
恭介は学校に着き即効謝ってきた。
「いーよ別に!」
雛は恭介が女と話してようがメールしてようが全然気にしなかった。でも恭介から女の話しは聞かないから遊びはしてないと思ってる。
それに付き合ってから
「女と遊んでもいいけど、嘘ついたり、浮気はしたら別れる。」
と言ってあった。
恭介と違って束縛はしなかったし信じていた。
「「今日DVD何見るー?」」
二人は放課後まで泊まりの計画を立てたりして楽しく過ごした。放課後になり手を繋ぎながら恭介の家に行く。
泊まりに行く時は二人とも機嫌がいいからすごく楽しい。
家に着き二人でテレビを見ながらのんびりする。
「ただいまー。あら雛ちゃんいらっしゃい。」
恭介のお母さんが帰ってきた。
恭介の家族にはとても仲良くしてもらっていた。
「今日愛子ちゃんが家にご飯食べに来るってー。どーする?」
「「え"ー!」」
恭介は嫌な顔をした。
愛子ちゃんとは恭介のバイト仲間で28歳で二人の子持ちだった。
家族で恭介のバイト先にご飯を食べに行った時にお母さんと愛子ちゃんが仲良くなったらしい。それから何回か家に遊びにきたり皆で遊びに行ったり。
それに雛も混ざって遊ばせてもらった事もあるし、噂では子供がいるけどすごい遊び人で元ヤンと聞いていたけど雛は愛子ちゃんの事が好きだった。
「いーじゃん☆愛子ちゃんも呼ぼうよ!」
「「雛がいーならいーけど。邪魔されそーじゃん。」」
恭介は少しふてくさる。
「泊まるわけじゃないし!いいじゃん♪」
恭介のお母さんが携帯を取り出してすぐに愛子ちゃんに電話をした。
「「はぁー」」
一気に恭介のテンションが落ちた。
まずかったかな…?夜になり愛子ちゃんと子供達が来てにぎやかな夜ご飯になった。
恭介も楽しそうだし!
良かった…。
内心ホッとした。
雛と恭介以外お酒も入り皆楽しそうだった。
愛子ちゃんはやたらと恭介にベタつくけどそれもいつもの事だから雛には気にならなかった。
12時にやっと愛子ちゃんも帰って親も眠りにつき、二人も部屋に行く。
「「やっとゆっくりできるー☆」」
恭介は雛の膝にねっころがってきた。
雛は頭を撫でる。
「「あっ!風呂!先入ってきなぁ。」」
「わかった。」
雛は先にシャワーを浴びた。上がって少しして恭介も風呂に入る。
「「俺風呂に浸かるから少し遅くなる。」」
そう言って軽くキスをした。
いつも通りのお泊まり。
幸せな時間
いつも通りの…
幸せな時間
そぅなるはずだったのに




