第十三話
葬式後は母もおばーちゃんもやはり元気がなかった。もちろん雛も。
兄貴は大学の為に今は一緒に暮らしてなく、葬式後に帰り、父も自分の家に帰った。
また3人きりの生活。
下で3人で夜ご飯を食べる事が多くなった。
数日が経ちまた久しぶりに学校へ行く。
『おはよう。』
静香寄ってくる。
「おはよー。」
最近あった事をお互い話し合いをして休み時間などを過ごした。
ほとんど作り笑い。
疲れる。
学校もつまらない。
恭介を見ればイラつき、友達と話せば自分を出さなかった。
疲れた。
学校が終わりクラスメートが久しぶりだからって遊びに行こうと誘ってきたので4人で遊ぶ事になった。
『もぅすぐ卒業だねー。』
地下鉄で静香が寂しそうにつぶやいた。
周りもうなずく。
「私は楽しみ!早く卒業したいし。」
本音だよ?
『静香はやだな…。皆と離れたくないし。』
周りも『私も』と言う。
確かに寂しいかもしれない。
でも今は違うクラスの人さえも今は信じられない。
今こうして友達と居てもたいした楽しくもない。
考え事をしていると具合いが悪くなった。
何だろ…。
気持ち悪い。
我慢していたが地下鉄を下りてトイレに駆け込む。
『大丈夫ー?』
静香達も心配していた。
「つっ…。」
気持ち悪いが吐けるわけでもない。
妊娠っっ??
今月は生理が一週間位遅れている。
でもいつも不順だった。
まさかね…。
――ドクンッ――
――ドクンッ――
やけにドキドキする。
ドクンッッ
一瞬にして頭が真っ白になり体が振るえだした。
「はぁっはぁっ…何っ?」
自分でも体に何が起こってるのか理解できなかった。
息も苦しい。
涙が勝手に流れた。
静香達には
「お腹が痛いから遊ぶの止める」
と言って先に行ってもらった。
トイレに閉じこもり一時間近く。
やっと落ち着いてきた。
何だったかはさっぱりわからない。
でも帰る時も何回も同じ事が起きて何時間もかけてやっと家に着いた。
「着いた…。」
泣きながら制服を脱ぎそのままベットに倒れ込む。
次の日は学校に行く地下鉄に乗るとまた同じ事が起き帰ってきた。
何これ…。
怖い。
怖い。
母に言うと病院に連れて行ってくれた。
その行く途中でもまた何回も起こる。
『精神科に行ってみてください。』
「精神科?」
母と口を揃えてビックリしる。
『体には異常はありませんから。』
そう言われまさか…とゆう気持ちで紹介された精神科へ行く。
『パニック障害と不安障害です。』
そう言われた瞬間頭が真っ白になった。
私が精神病?
先生は薬を出しますと言って安定剤を出してくれた。帰りの車では母と雛で会話は無かった。
雛は外を見ながら静かに泣き続けた。
運転席からも鼻をすする音が聞こえる。
泣いてる?
なんて聞けなかったけどきっと泣いてる。
ママにはもう甘えない。
親孝行をしようと決めていた。
もぅ泣かせないって決めていたはずなのに。
また泣かせてる。
心配させてる。
私何の為に生まれてきたんだろ。
ママを困らす為?
こんな辛い思いする為?
ママ…こんな私でごめんなさい。
夜寝る前ずっと泣きながら謝り続けた。
おじいちゃんにも謝り続けた。
こんな自分を責め続けた。




