第一話
「「雛っ!」」
一人の男が雛に近寄り胸を指指す。
付き合ってもうすぐ一年になる恭介だった。
制服でワイシャツのボタンを開けてるとたまにブラジャーが見える事がある。
恭介はそれを嫌がりいつもチェックしてくる。
それだけじゃない。
友達の男とも遊べない。
ダメとは言われてないが、実際に行くと機嫌が悪くなる。
機嫌直させるのが大変だから遊びたくても遊ばない。それに普段の行動も見張られているみたいにいつもチェックされていた。パンツが見えそうな行動をするとすぐに注意された。スカートを長くしてとまで言われた。
そこまでは合わせてらんなかったけど。
服装位自由にさせて…。
って感じだった。
見た目はヤンキーみたいなのに中身は子供だ。
妬きもちやきだし。
でも優しい所とか…
いい所だっていっぱいあって本当に好き。
嫌な事もたくさんだけどそれも我慢できる位。
最初好きになったのは雛の方だった。
見た目が恐そうで、でも優しい恭介に惹かれた。仲良くなって恭介から
「「付き合って」」
と言われた時は飛び上がる程嬉しかったんだ。
そして付き合う事になった。
付き合ってから知る事もたくさんで、考え方の違いで何度も喧嘩したけど“別れ”は考えた事はない。
妬きもちとか、服装とかにうるさいのにはうんざりだけどそれももう慣れてきた。恭介が本当に好きだから何でも我慢もできる。
こんなに人を好きになるのは初めてだった。




