【01 顔ファン】
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・【01 顔ファン】
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いやまあ本当の最初は勿論ゲームからなんだけども、最初は顔ファンからだった。
【桜井政博のゲーム作るには】というユーチューブチャンネルが私は大好きで、何度も繰り返し見ていた。
桜井政博さんは星のカービィの生みの親で、要はゲームクリエイターで、めちゃくちゃイケメンなのだ。
さらに物腰が柔らかくて、でも言うことはビシッと言っていて、本当に心身ともにカッコイイ人間。
とは言え、半径1メートルの現実世界にはちゃんと別に好きな人がいて、あくまで推しといった感じだ。
当然そのユーチューブチャンネルの話はゲーム作りの話ばかりなので、だんだん私はゲームを作りたくなってきた。
それからというもの、家へ帰る時とかはあえて遠回りして新しいモノを見ようとするようになったりと、とにかくクリエイター目線の自分でありたく思うようになってきた。
ボンヤリと考えていることはやっぱりスマブラみたいなゲームを作りたいということだ。
簡単に操作できるけども、ちゃんと読み合いのある格闘ゲームのようなモノを作りたいんだ、私は。
だけどもまだ全然形はできていないんだけども、いつかは作りたいと漠然と思うようになっていった。
「それでは」
とユーチューブ上で私に向かってサヨナラをした桜井政博さん。
私はこのまま桜井政博さんと永遠にバイバイしたくない。
やっぱりいつか桜井政博さんに会いたい。
そのためにはやっぱりゲームクリエイターにならないとなぁ。
【桜井政博のゲーム作るには】は将来的に動画のアップロードが終わるらしい。というかもう最終回を撮ったらしい。
いやどうせ桜井政博さんだから、終わってから一年後くらいにポッと新作をアップロードすることは火を見るよりも明らかなんだけども、でもそれは特別な記念回なだけで、定期的に更新してくれるものではないので、寂しいと思う。
もっとずっと桜井政博さんと会いたい、私は推しに認識されたいほうの、面倒クサいほうのオタなのだ。
ゲーム作りたいなぁ。
やっぱりプログラミングの勉強をしないといけないのかなぁ、でも桜井政博さんは【何ならツクール系でもいいから、まず作りましょう】と言っていたなぁ。
でもツクール系はソフト一万円以上するんだよね、前に調べたことがあって、私のお小遣いじゃ無理だなぁ、ってなった。
バイトしてもいいんだけども、一回自分のミスでバイトをクビになってから、イマイチやる気が起きないんだよなぁ。
そんなミスされたくなかったら、発注は自分でやればいいのに。
こっちはミスがあっても挽回できる接客だけとかが良かったのにさ。
いや接客もミスの挽回できなくて、発注のほうをさせられることが多々ある状態になっちゃったんだけどさ。
というか社会人になったらいくらでも働くんだから、今からぶっちゃけ働きたくない……否、私はゲーム作りを仕事にするんだ! って漠然と脳内で叫んだ。