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純愛は寝取られの前菜!? 彼らの青春と本当のこころ  作者: 寝取られた仲間たち
平凡な少年と金髪の少女が付き合いつつ危うげ
6/16

新キャラはヒロインではありません

先にレミィと合流し、あの相変わらず露出の激しいドキドキしながら腕を組んで司の家に向かった。

(レミィと司は裏で付き合ってるかも・・・って思ったけど、こうやって胸を押し付けられて一緒に歩いていると気の所為って思っちゃう。 僕って・・・男って単純だな)


「ねぇ、さっきから黙ってるけどどうしたのよ?」

気がつくと、レミィが不思議そうにこちらを見上げていた。

「いや、なんでもないよ」

僕は誤魔化すように笑った。

すると彼女はニッコリ笑って、僕に抱きついた。

柔らかい胸の感触にドキッとする。

「ほら、早く行くわよ」

そう言うと

「ちょっと急ごうか、あんまり遅れると悪いしね」

と言って僕を引っ張るようにして走り出した。

そしてあっという間に司の家に着いた。

ピンポーン♪ 呼び鈴を鳴らすとすぐに扉が開いた。


挿絵(By みてみん)

「あ! タケルおにいちゃんいらっしゃーい!」

中から出てきたのは司ではなく、司の妹の梨花ちゃんだ。

彼女は中学生にあがったばかりの可愛い女の子だ。


「やあ、久しぶり梨花? 司は?」

「お兄さんはいるよ・・・、ねぇ、タケルおにちゃん、その人はだれ?」

と警戒感を出しながらレミィをにらみつける梨花ちゃん。


「あぁ、この人は・・・」

「はじめまして、私はレミィです。よろしくね」

そう言ってウインクをする彼女を見て、顔を真っ赤に染める梨花ちゃん。

「わ、私、お兄さん呼んでくるから待っててくださいねっ!!」

そう言い残すと、家の中に戻っていった。

「Cute! 可愛い子ね・・・、それにしてもタケル、案外モテるのねー」

「え?! そ、そんなんじゃないよ。 司と遊ぶ時に一緒に遊んであげているくらいだよ」



「ふーん、そうなのね、まぁいいわ。それより、はやく入りましょ」

そういうとレミィは家に入っていき、僕も後に続いた。

リビングに行くと、そこには司がいた。

「おー、来たな、待ってたぜ」

いつものように爽やかな笑顔で迎えてくれる司。

その笑顔を見ると、

「(レミィが家にきても全く動じてない・・・やっぱり付き合ってるのかな)」

と思ってしまう。

そんな不安な気持ちを振り払うように首を振り、土蔵に案内してもらうことにした。


---

ちょくちょく司の家に遊びに来ているけど、この土蔵は雰囲気が古めかしく、ちょっと怖いので近づかないようにしていた場所だ。


「じゃあ、入るぞー」

ガラガラガラと音を立てて扉を開くと中にはたくさんの書物や巻物があった。

その中には妖怪に関する本や絵巻もあった。

「Wow! 凄い!」

「さぁ、入ってくれよ、案内するぜ」

思わず感嘆の声を漏らすレミィの肩を、司は馴れ馴れしく抱き寄せて土蔵に入っていく。


土蔵の雰囲気に尻込みしていた僕は、中にはいっていった二人を慌てて追いかける。


「うわ、暗いなぁ・・・」

「大丈夫だって、ほらここらへんなんか面白いものがいっぱいあるんだぜ?」

先に中に入っていった二人は、いつの間にか離れて家探しに夢中となっていた。

そんな二人の姿に、僕はホッと胸をなでおろした。


「よかったぁ・・・。」

そう呟く僕に、後ろから声がかけられた。

「何が良かったのかしら?」

振り返るとそこに立っていたのは、司の妹の梨花ちゃんだった。

「え!? あ、いやなんでもないんだ」

「・・・ふぅん、ところで、レミィさんとタケルおにいちゃんは付き合ってるの?」


「え?! う、うん。 そうなんだけど」

とチラッとレミィと司が親しげに会話し、時折司が大胆にレミィにボディタッチしているのを見てしまう。



「へぇ・・・そうなんだ、レミィさん綺麗だもんね、私もあんな綺麗な人になりたいなー」

そう言いながら、僕の腕に自分の腕を絡めてくる梨花ちゃん。

彼女の胸が腕にあたり、レミィほどではないけれど、中学生にしては大きくて柔らかい感触を伝えてくる。

「あ、あの、梨花ちゃん?!」

慌てる僕を尻目に、彼女はぐいぐいと体を押し付けてくる

「ねぇ、お兄さんも格好いいから。 レミィさん取れちゃうかもね。 そうしたら私のほうが良くない?」


「そ、それはどういう・・・・」

「ふふ、秘密だよ♪」

そう言って小悪魔のような笑みを浮かべる彼女。

そんな彼女を見ているとドキドキしてくる。


「Heyタケルー? なにしてるのー?」


といつの間にかレミィが近くにした。

「うわっ! れ、レミィ!?」

突然目の前に現れたレミィに驚いてしまい、反射的に後ろに下がってしまった。

「随分と仲が良いんだネー。」

とジト目で責めるように睨みつけてくる。

「れ、レミィだって」

(司と仲良くしてるじゃないか)

と言おうとして口が回らない。

「ん? 私が何かあった?」

キョトンとして聞いてくるレミィにそれ以上言い返せないのだった。



「な、なんでもないよ!」

僕がそう言うと、レミィは興味を失ったのか、くるりと踵を返して行ってしまった。

その後ろ姿を見ながら思う。

(やっぱりおかしいよな・・・。)

さっき感じた違和感の正体がつかめずモヤモヤしていると、今度は背後から声をかけられた。

「ふふふ、これは時間の問題かな?」

振り向くとそこにはニタニタ笑っている梨花ちゃんが居た。 可愛いけど正直ちょっと怖い。



4人で手分けして集めたものは

「土……操…」

「霊……合成………術」

やら

よくわからないが古いオカルトの和書のようだった。

一通り調査して満足したのか、中身の調査は後日となり、今日はそのまま解散となった。


「Thank you! 司! お陰で充実したライフになりそう。」

レミィたちが見つけた資料には、



「どういたしまして・・・それじゃお礼にしさ」

と司は続ける

「明日俺とデートしてくれよ、タケル抜きで遊園地でさ」

「うーん、どうしようかな」

レミィは俺の方をチラチラと見てくる。


「タケルが良いっていうなら行って上げてもいいヨ」

「え!?」


レミィの発言に驚いた。

司とレミィはそんな俺の方をニヤニヤと見てくる。

「なぁ、タケル良いだろ? 明日1日くらい俺とレミィさんでデートさせてくれよ」

「ふーん、まぁ良いけどさ・・・」


僕が渋々了承すると、2人はハイタッチをして喜んでいる。

その様子を複雑な気持ちで見ている僕だった。

次の日僕は部屋で悶々としていた。

2人の事が気になって仕方ないのだ。

『大丈夫だって、私たちラブラブだから』

そんなメールが届いているものの、不安でいっぱいだ。



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