第90話 召喚士エクラの能力
この度もお読み頂きまして誠にありがとうございます。
90話が抜けていたので差し込みます。もう、馬鹿。自分の馬鹿。確認する暇がなくて今、気がつきました。
よろしければ読んでやって下さい……
本日もどうぞよろしくお願いいたします。
「多勢に無勢、と言うのはあまり気が進まないが……話を聞く限りでは今回ばかりはそうは言っていられない様だな」
ただならぬオーラを醸しながらバリバリに殺気をこちらに向けて来るフィニィを見据えてシュティレが大槍を構えながら、少し不満そうに言った。
彼女は常に騎士であることに誇りを持っている。以前にエレットローネで敵と戦うことになった際も、まずは1対1の戦いを望んでいた。数で相手をねじ伏せる様な戦法はシュティレにとっては好ましくないのだろう。
ましてやどんなに強敵であろうと、相手の見た目は幼い少女。そんな人物に向かって武器を振るわなければならないと言うことが、シュティレの騎士道にそぐわないのだろう。
しかし、アストライオスさんの未来視によると本来、俺たちに待つ未来は敗北。エクラが参戦してくれたことによって完全敗北はなくなったらしいが苦戦はするし、フィニィの確保も困難だと言われている。
この不満そうにしながらも納得をせざるを得ないと言う態度は、その未来を事前に聞いているからこそのものなのだろう。
「その通り。1対1の戦いよりはチームワームが勝利への鍵じゃ」
シュティレの不満を含んだ言葉にアストライオスさんが笑みを浮かべながら大きく頷いた。チームワークか……うむむ、難しいな。
よく考えたら俺たちは連係プレーというものをしたことをしたことがない。個々の力が強いのは十分理解しているし、信頼いるが連携となると大分不安だ。
仮に即席の連携を取ろうとしてもシルマの真の実力を知らないヒトのことを考えると力の活かしどころを間違えそうな気がする。先ほどアストライオスさんが言っていた“実力が曖昧な者たちが隠し事をするのは良くない”と言う言葉が今になって理解できる。
「チームワークって即席で芽生えるものなのか?」
戦いが始まる前から不安を漏らす俺の肩をアストラオスさんは可可と笑ってバシバシと結構強めの力で叩いて来た。
「安心せい。ワシとて孫が怪我をする場面など見とうない。もしもの時はワシが出て勝利をもぎ取ってやるからの」
「はあ、ありがとうございます……」
痛い、叩かれた肩がめっちゃ痛い。頼もしいとは思うし、もし本当にそうしてくれるのであればとても有難いことだが、その場合フィニィに命の保障はあるのだろうか。このヒト、一度フィニィを助けることを拒んだし……。
『クロケル、ボーッとしない!来るよ』
「わっ」
げんなりしすぎて敵が目の前にいることを忘れていた俺は、突如地面を蹴って弾丸の如く飛んできたフィニィの対応に遅れてしまった。
「盾の女神の加護」
この頼もしい詠唱を俺は何度聞いたことか……シルマの素早い対応でお馴染みの金色に輝く大きな盾がフィニィを跳ね返す。
アストライオスさんに続きまたも攻撃を阻止されたフィニィは悔しさに顔を歪め、歯をギリッと噛みしめて再び俺たちと距離を取り、その場で地団駄を踏んでヒステリックに絶叫した。
「もーーーーーーーっ!!私、その盾大っ嫌い!大人しくやられてよっ」
そう言えばフィニィは前回もシルマの盾の女神の加護に攻撃を防がれたことがあったな。そのこともあって余計に腹が立つのだろう。
自分の思い通りにならないことが気に食わない子供の様にフィニィはヒステリックに悶え続ける。
「壊してやる。その盾も、お前たちも、ぐちゃぐちゃにしてやるッ」
目を見開き、狂気的な表情と叫びを上げながら、フィニィは感情的に何度も突進してきたり、時には波動弾で攻撃してきたりして盾を破壊しようと試みていたが、何度攻撃しようともそれは叶わないと悟り、ひとしきり暴れた後にピタリと攻撃をやめた。
連続で攻撃したことでかなり体力と魔力を消耗したらしく、フィニィは今にも倒れそうなぐらいフラフラになり、ぜぇぜぇと荒い呼吸を繰り返していた。
暫くは攻撃はしてこないだろう。そう判断したのか、エクラはフィニィの様子を窺いつつも慎重に言葉を紡いだ。
「とりあえず、あの子のターゲットになっているおじいちゃんは下がってて。ここはあたしたちが何とかしてみせるから」
自分を背中で庇いながら凛として言うエクラの姿を嬉しそうに見ながらアストライオスさんはもの凄くデレデレとして言った。
「流石はワシの孫じゃ。勇ましいのう。ではせっかくじゃし、今この時はお前たちに守ってもらおうかの。頼むぞ」
「なら、俺が爺さんの護衛役として傍にいてやろう。俺は基本、戦うつもりはないが敵の仲間が近くに潜んでいる可能性もあるだろうし、何かあった時にすぐに助けが呼ぶ要因は必要だろう」
上空から様子を俺たちの戦況を窺っていたミハイルがすいっと降りて来てそんなことを申し出た。
「ワシは1人でも全然大丈夫じゃぞ。仮に仲間が居ったとしても丸めてポイじゃぞ」
アストライオスさんは両手で力こぶを作りながら茶化す様に言ったが、このヒトなら確かに敵を団子か饅頭にしてしまいそうで怖い。
「またそうやって茶化す。そう言うとこウザいよ、おじいちゃん。何が視えてるかは知らないけど、油断も慢心もダメ、警戒するに越したことはないんだからね。ミハイルくん、暫くおじいちゃんの傍にいてあげて。で、おじいちゃんは早くここから離れて」
エクラは飄々とするアストライオスさんを軽く叱りながら考えることなくミハイルの提案を受け入れ、ミハイルは「わかった」と短く頷いた。
かわいい孫に己の身の安全のためとは言え、しっしと追い払われてしまったアストライオスさんは悲しそうに肩を落としながら、拗ねた様に言った。
「もうちっと優しく扱ってくれても良くないかのう。おじいちゃんは寂しいぞ」
「はいはい。危ないから向こうに行ってね」
エクラはここでまともに相手をしたら永遠にふざけ続けると理解したのか素っ気なく返した。またもや孫に軽くあしらわれてしまい、諦めたアストライオスさんはミハイルを肩に乗せ、とぼとぼとこの場から離れた。
俺たちから離れてはいるが戦いには巻き込まれず、ここから姿が確認できるぐらいの良い感じの距離を取ったアストライオスさんは魔力で石を作り出し、そこに呑気に腰を掛けてこちらの様子を窺っていた。
その姿を確認したエクラは「よし」と頷いてから、体力が戻りつつあるフィニィの方を向き直って行った。
「おじいちゃんの前にあたしたちが遊び相手になってあげる。本気で行くから覚悟してね」
エクラの元気な挑発を受け取ったフィニィはぬいぐるみをギュッと抱きしめた後、忌々し気に俺たちを睨みつけ、ひどく歪んだ笑みを浮かべた。
「遊び相手?あはははは、笑わせないでよ。防御魔法で身を守ることしかできないお前たちに私の相手がまともにできるとでも言うの?」
「その防御魔法にあんたが歯が立たないのも事実っしょ。それに、こっちの攻撃はこれからだっての。シルマちゃん、防御魔法は維持しておいてね」
「はっはい」
突然指示を出されたシルマが戸惑いながらも頷き、その反応に「いい返事★」と満足そうに返して、エクアはポケットから端末を取り出た。
「えーっと、ここはやっぱりパワータイプで言った方がいいよね。よし、この子だっ」
ぶつぶつと何かを呟きながら画面を素早くタップし、何かを決断した発言をしたかと思えば端末を天に掲げ、意気揚々と言った。
「星の一族の力、見せてあげる。力を貸して!ヘラクレス」
「ヘラクレス!?」
知った名前が聞こえて来て、せっかくのエクラの見せ場で思わず声を上げて二度見してすると言う掟破りな行動を取ってしまった。
絶対言葉を発するべき場面ではなかったと秒速で後悔し、慌てて口を押える。キャラの必殺技シーンで雑音(自分の声)を入れるなんてクソだろ俺。
しかし、どんなに場を台無しにしようと一度発動した技は止まることはない。エクラの叫びと同時に、ぺガサスを召喚した時と同様に魔法陣が現れ、端末が光りだし、今回は深紅の稲妻にも似た光の柱が天に向かって迸る。
晴天だった空が一瞬にして光と同じ深紅に変わり、今度はそらから深紅の稲妻が太い光の柱となって降り注いだ。
瞬間、爆風の様な圧のある生温かい風が辺りに吹き荒れる。光が落ちたのは防御壁の外だったが、それでも踏ん張っていないと吹き飛ばされそうになるぐらいの威力だった。
「す、すごい風……って、えっ」
暴風が止み、光の柱が消えて良好になった視界の先を見てまた驚きの声を上げてしまった。自分でも何回驚くんだと思うがこればかりは仕方がない。
そこ立っていたのは身長が2メートルは優に超えている筋骨隆々な精悍な顔立ちの青年がこちらに背を向けた状態で勇ましく仁王立ちしていた。
金色の神をオールバックにし、同じく金の口ひげが男らしさを感じさせる。ちょっとだけアストライオスさんに雰囲気が似ているかもしれない。
「見た目も登場の仕方もかっこいいヒトが目の前に」
「ふふ、格好いいでしょぉ。あたしの召喚できる星の精霊の中でもトップクラスの戦力、ヘラクレスだよ」
思わず正直な感想を漏らすとエクラが自慢げに胸を張って言った。改めて目の前の人物の名を聞いて、聞き間違いではないことが確定し、開いた口が塞がらない。
「へ、ヘラクレスってあのギリシャ神話の?」
ヘラクレスと言えば神話でも二次元の世界でも言わずと知れた大英雄。数々の武勇伝を持ち、最強の名を持つ者。そんな神に等しい存在をエクラはいとも簡単に、しかも端末1つで召喚してみせたのだ。驚くだろう、普通。
「ギリシャ神話?何それ、聞いたことない言葉なんですけど」
俺の言葉を聞いて、エクラはきょとんと首を傾げた。え、うそ。ヘラクレスを召喚しておいてギリシャ神話をしらないのか?こっちも疑問に思い困惑するとエクラは続けて言った。
「ヘラクレスはあたしたち星の一族のご先祖さまにあたる存在なんだよ。私たち星の一族は血縁者の特権でご先祖様の力を借りることが出来るの」
「そうか、星の一族は神の血族だって言っていたな」
アストライオスさんやエクラに神様っぽさを感じないので意識から薄れているが、そうった。神話どころの話ではない。このヒトたち自体が神様に近い存在だった。
そして、反応からするにどうやらこの世界には俺の知っているギリシャ神話自体が存在していないらしい。同じ名前の英雄がいるのは間違いないが
「星の一族の方全員がその様な神秘的なお力をお持ちになられているんですか」
シルマが目を丸くしながらとしながらエクラと目の前に無言で背を向け佇むヘラクレスを交互に見つめる。
「うーん、全員ではないかな。この力を純血のヒトだけで、それなりに修行を積んでご先祖様たちに認めてもらわないとダメだから。現状この力が使えるのはおじいちゃんとあたしだけだよん」
平然と答えてピースサインを向けて平然と言っているが、使える人が少ない=凄く難しい魔術なんじゃないのか。純血とされる星の一族の具体的な数は知らないが、一族でたった2人しか使えない魔術とか貴重すぎるだろ。
「え。まさか、お前めっちゃ凄いのか」
「うん、めっちゃ凄いよ。めちゃスゴギャルなんだから」
今度はウィンクを返された。明るい見た目に引っ張られがちだが、流石はレアリティ5なだけあって中々のチート。立派な戦力の要である。
それに引き換え同じレアリティ5だと言うのに俺ときたら……とまた自虐モードに入っていると、凄いと評価されてにこにことしていたエクラの表情が突然曇った。
「でも、あたしの魔力量じゃ本人は呼べないんだよね……」
「本人?え、じゃあ、目の前にいるあのヘラクレスは?」
予想もしていなかった言葉に頭が混乱する。そもそも神様に本物とか偽物とかあるのか?
「あたしが召喚できるのはご先祖様たちの半身。影とか現身とかそう言う存在なの。あたしはまだ修行中の未熟者だからね~。本物なんて召喚できないし、できたとしてもアタシの命が危ないしぃ」
はあ、とため息をついてエクラは肩を竦めた。何を言っているイマイチ良く理解できないが、エクラって修行中だったんか。全然そんな風に見えないぞ。めっちゃ食べ歩きとかショッピングが趣味な女子高生にしか見えん。
「召喚ってそんなに魔力を使うものなのか」
『召喚魔術を扱うのはかなり高難易度だからね。召喚時にはもちろん、召喚中はずっと召喚した精霊や神霊に魔力を送り続けないといけないから、神経も魔力も消耗が激しんだ』
隣で浮く聖に尋ねると直ぐに答えが返って来た。その説明は分かりやすい。と言うかなじみが深い。
「そうか、瞬間的に魔力を編む魔術攻撃とは違って召喚系は魔力を維持・供給をしなきゃならないのか。そりゃ大変だな」
『そうそう。流石はRPGをアホほどプレイしてるだけ早いね。こう言うことだけは』
「うるせぇ。トゲのある言い方すんな」
褒めながら若干ディスって来た聖を思いっきり睨んだが、「ごめんごめん」とケラケラと笑いやがったのでとっ捕まえようとした空中浮遊で躱された。何度目だよこの展開。悔しいなくそっ。
そんな俺たちのやり取りを見ながらエクラはにこにこと笑って「仲良しだねぇ」と呟きながら、機嫌よくうんうんと頷いた。
「まあ、そーゆーワケで上位神は1回に月1体のみ。だから、力も本来の半分もしくはそれ以下なんだ。後、魔力消耗のことを考えて必要な時以外は回路を切ってるんだ。だから直接魔力を送らないと基本は動かないの」
「ああー。だからさっきから仁王立ちのまま固まっているのか」
俺は姿を現してからずっと目の前で仁王立ちのまま固まるヘラクレスをみやった。常に魔力を送るとエクラの魔力消耗が激しくなるから必要に応じて回路を切ったり繋げたりしてるんだな。って省エネか、節電してんのか。
「ペガサスちゃんとか戦闘要員じゃない子なら同時召喚とか常に回路を繋げることができるけど、攻撃特化の神霊は扱いに気をつけないとこっちが危ないからさ。召喚士あって神霊だし」
おじいちゃんなら本人を何体でも呼べるんだけどねー。とエクラは遠く離れた場所で腰かけるアストライオスさんに視線を送った。
愛しい孫からの視線を受けたアストライオスさんは上機嫌で手を振っていた。呑気だなホント。今は戦闘中なのに……ん、戦闘中?
そう思って俺はハッとした。そうだよ、今は絶賛戦闘中だ。シルマが防御魔法で守ってくれているし、色々説明を聞いて流れを忘れかけていたけど普通に敵、目の前にいるし!
戦闘間とか戦闘中にチュートリアルとか回想とか挟まれて1回戦いの流れが止まるのって二次元作品あるあるだよな。敵も何故か攻撃して来ない謎時間。
しかし、そうは言っても殺気は刺さりまくりで悪寒も走りまくりなわけで……恐る恐るフィニィの方に視線を向ければ彼女はぬいぐるみを抱きしめたまま瞳を閉じ、呪文の様な言葉をブツブツと唱えていた。
屈強な神霊を前にしても全く動じず、長い呪文を唱え続けるフィニィを誰もが警戒し、怪訝な表情で見つめる。と、その時ガクンと世界が縦に強く揺れた。地面の中かから何かが付き上げて来る感覚に、俺たちはその場でバランスを崩して膝をつく。
目の前のヘラクレスは微動だにせずに立っていたので流石だな。と思ってしまった。人間は非常事態になると意外に冷静になれるみたいだ。まあ、現実逃避とも言えるかもしれないが。
「きゃっ」
「シルマっ」
目の前で必死で防御壁を張り続けるシルマが小さく悲鳴を上げながらよろけたので慌てて手を伸ばして抱きとめる。
華奢な体が俺の腕に収まり、こんな子に自分を守らせていたのかと思うと情けなさと申し訳なさでいっぱいになる。
「シルマ、無事か?」
「は、はい。なんとか……ありがとうございます。クロケル様」
シルマは顔を朱に染めながら答えた。よろけてしまったとは言え、集中力は途切れていなかった様で防御壁は張られたままだ。まだ敵の攻撃は防げるようで少しほっとした。
「うむむ、ジェラシーです。ご主人様は女の子には誰でも優しいんですかっ。かっこいいけど、やきもち焼いちゃいますぅ」
『こう言う行動がパッとできる辺り、ラブコメ主人公のポテンシャルは十分にあると思うんだよねぇ』
「あのなぁ、そんな呑気なこと言っている場合か。そんなことよりこの揺れは一体……どわぁっ!?」
この状況下で呑気なことを言うAIコンビにツッコミを入れつつ、今も地面から伝わる衝撃で縦揺れが続くこの現状を把握しようとしたその時、世界が外側から思いっきりシェイクされたんじゃないかと思うぐらいの今までで一番強い揺れが襲った。
俺はシルマを抱えたままその場に座り込み、他のみんなもこの揺れでは立ち上がることが出来ず、屈んだまま必死で揺れに耐えている。
そして、揺れが治まった。そう思って一瞬きが緩んだ時、雪崩の様な轟音と共に地面を突き破り、直径メートルはある黒い鞭が5本うねりながら柱の如く出現した。
「どわああああああああああっ!?」
突然の謎現状に思わず間抜けな声を上げて絶叫する。シルマがビクッと肩を震わせたが、多分目の前の黒い鞭ではなく、確実に俺の声に驚いていた。
「な、なんだ!?」
シュティレが即座に立ち上がり、武器を構えた。動揺する俺たちの耳にフィニィの狂気の笑い声が響く。
「あははははははっ、外側が固いなら内側から攻撃すればいいだけだよ」
「な、なんだとーーーー!!??」
俺の驚きと絶望の絶叫がその場に木霊した。その様を遠くで窺うアストライオスさんが一瞬笑った様な気がした。
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聖「次回予告!シルマちゃんの防御魔術、エクラちゃんの召喚術、この2つが合わされば多少の能力制限と戦力差があってもイケる!と思われたけど敵も一枚上手の様で……このピンチをどう乗り切るんだ、クロケル!」
クロケル「ないない、ありえない。そもそも防御壁って足元守れてないもんなの。だとしたら危ないよな。怖すぎる突破口だわ」
聖「次回、レアリティは最高ランクだが素材がないのでレベル1 第89『防御壁の内側から攻撃なんて卑怯なのでやめて下さい』このままじゃアストイオスが視た未来が現実に」
クロケル「縁起でもないこと言うなーッ」
聖「でも一応、この時間軸ではまだ確定してないだけで、ありえる未来だよ?」
クロケル「現実を突きつけるな。お前は鬼なのか?」