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第43話 契約の成立、兄妹の決別

この度もお読み頂きまして誠にありがとうございます。


ゴールデンウィーク!ゆっくり小説が……書けなかった。どうしてこんな時に限ってやることが多いのか(泣)


ですが、仕事が休みな分、心の余裕はあります。休みって素晴らしい!

休みの間は連日投稿できるかなー。どうかなー(沈みゆくテンション)


私のお話が休暇中の皆さまのお暇つぶしになりますように。評価の方も是非よろしくお願いいたします。


本日もどうぞよろしくお願いいたします。

 声がした方を振り返ると、そこには制服である黒いジャケットの下に赤いパーカーと言う奇妙な格好に茶色いショートヘアの活発そうな少女と、クリーム色をした腰までのウェーブヘアで時計のデザインの肩掛け鞄のおっとりとした少女がこちらに手を振りながら駆け寄って来た。


『ヤバ、ヒト来たじゃん。あの子たち、ここの生徒だよね。どうするの、この状況』


 小声で問いかける聖にケイオスさんも小声でかつ冷静に、そして迅速に返した。


「誤魔化しましょう。私に任せてください。みなさんも、なるべく普通にしてください」


 ふ、普通?普通って何だ。


『とりあえず黙って座ってなよ』


「あ、ああ。そうする」


 突然の出来事に内心大慌てな俺に聖が呆れ気味にアドバイスをくれたので大人しくそれに従うことにした。


 シルマも声を聞いた時は体をビクつかせ、オドオドしていたが、聖が俺に向けた言葉が聞こえたのか小さく深呼吸した後に緊張気味に姿勢を正した。


 シュバルツはいつも通りぽややんとしているので多分、問題ない。ミハイルも全く動揺はしていないみたいだし、アンフィニも即座にコロンと地面に倒れてぬいぐるみのフリをしていた。


 ぬいぐるみが落ちているのは不自然と思ったのか、シルマが慌ててそれを拾い上げ、軽く埃を払った後に膝の上に乗せた。


「ありゃ、お客様ですか」


「すみません、お邪魔でしょうか」


 俺たちの存在に気がつき、慌てた様子の2人にケイオスさんは何事もなかったかの様に優しく微笑みかける。


「いいえ、構いませんよ。でも、その前にお客様にご挨拶をしなさい」

 

 すごいポーカーフェイスだ。緊張でガチガチになっている俺とは大違いである。と言うかなんで俺こんなにドキドキしてるんだ。何も悪いことしてないのに。


 内側から突き破って来るんじゃないかと思うほど心臓を脈打たせている俺を他所に、少女2人は俺たちに向き直り背筋をピンと伸ばして口を開いた。


「こんにちは。私はカルミン・ロートって言います。高等部魔法科2年所属です!」

 

 赤いパーカーの少女が元気に名乗る。茶色のショートヘアと肩までの長いもみ上げが特徴で、ピョンピョンと跳ねる様な仕草に人懐っこい印象を受ける。


「私はアリス・ワンダーミラと申します。カルミンちゃんと同じく、高等部魔法科2年です。よろしくお願いいたします」


 ウェーブヘアの少女はゆっくりと名乗った後に丁寧にお辞儀をした。ひと際上品な見た目も丁寧な所作も、まさに絵に描いた様なお嬢様キャラだと思った。


 そして2人とも名字持ち。恐らく良家のお嬢様と思われる。何となく育ちが良さそうな雰囲気があるし。


 それもそうか、ある程度の資産がないとこの学校には通えないだろうし、この学校には貴族が多いのかもしれない。


 突如現れた2人の女子生徒を色々考察しながら、俺たちは1人ずつ挨拶をした。タブレットとフクロウが喋っても驚かなかった。やはり機械や動物が喋るのはこの世界では珍しくないらしい。


 自己紹介が一段落した後、改めてケイオスさんが女子生徒2人を紹介してくれた。


「2人は私の授業を受講してくれているんですよ」


「え、ケイオスさんは校長ですよね。直々に授業をすることがあるんですか」


 俺のいた世界ではまずありえないことだったので驚いてしまう。俺の中での校長先生は学期の節目や行事で長い話をする人だぞ。


 多分、他に仕事はあるのだろうけどスピーチ以外で仕事をしている姿を見たことがないから多くの生徒からの印象は薄いと思う。俺なんて小・中・高の全てにおいて校長先生の顔と名前が思い出せない。


 校長とはそれ以上に影が薄い存在と思っていたが、こうして声をかけてもラっているところを見るにケイオスさんは随分慕われているようだ。


「授業と言っても私が受け持つ講義は1コマだけですよ」


 俺の質問に笑顔で答え、それを聞いたシルマが興味津々で質問した。


「どんな授業を受け持っているんですか」


「皆さんもご存じの私の研究分野、人工魔術師についての授業です」


 平然と告げられた言葉に女子生徒を除く全員が目を見開いて驚く。

人工魔術師についての授業ってどんな内容なんだ。まさか、俺たちが聞いたあの重たい話を学生に向けて講義をしているのか。


だとしたらちょっと、いや大分ハード過ぎませんか。大分精神的に食らうと思うぞ。


『君、何エグイことしてるの。ちゃんとオブラートに包んで話してるよね』


 聖がドン引きで言えばケイオスさんはにっこりと笑って返した。


「いいえ。包み隠さず話していますよ。ヒトが作り上げた負の歴史知り、学ぶのに早いも遅いもないですからね。寧ろ、若い内から現状を知って将来に活かして欲しいと思っています」


『うわー。いい笑顔……まあ、一理あるかもだけど』


 こいつ納得したよ!さっきまでドン引きしてたのに納得しちゃったよ。俺はまだ引いてるぞ……。


 でも……うーん。でも確かに一理あるのか……?世の中に蔓延る負の現状を改善するにはショッキングなことだからと隠すよりも、未来を担う若い年齢層に包み隠さず教えて伝えていった方が良い未来に繋がる可能性は否定できな、か。


「それに私は無理矢理生徒に授業をしているわけではございません。最初にお話ししましたが、わが校の授業は選択式。生徒が自ら学びたいと思う分野を選んでいます。簡単な授業内容のレジュメも前もって配布しておりますので、相互理解は成り立っております」


 ケイオスさんが流暢に説明を付け加えた。言葉の端々から『ドン引くなガキ。俺が人でなしみたいな視線を向けてんじゃねぇぞボケが』と言う意味が込められた刺々しさと静かなイラつきが感じられ、怖くなった俺は思わず目を逸らした。


 目を逸らして暫くはケイオスさんから暗黒オーラが織り交ぜられている、突き刺す様な視線を浴びていたが、必死で目を合わせない様に頑張っていると痛い視線はなくなり、ケイオスさんは深いため息をついた。


「まあ、確かに他の内容が他の授業よりも圧倒的に重たいせいか、現在私が受け持つ生徒はこの2人だけなんです。状況改善には程遠いですね」


 先ほどまでの殺気立った視線はどこへやら。とほほと項垂れるケイオスさんを見て思った。このヒト、猫被りがすごいと。猫じゃなくてライオンとか虎を被ってるんじゃないか。


裏表が激しいケイオスさんを見て少しだけ恐怖していると赤パーカーの少女、カルミンが苦笑いで言った。


「最初は生徒がたくさんいたけど、人体実験の話辺りからみんな途中でやめちゃったもんねぇ。先生が直球で話するからダメなんだよ。あんな剛球受け取れる人少ないって。悲惨すぎ」


「か、カルミンちゃん。それは失礼だよ」


 やっぱり、オブラートに包んでいないが故の弊害は出ている様だ。寧ろ今も授業を受け続けている君たちがすごいよ。どんな精神構造してんの。

それだけ人工魔術師と言う存在に向き合おうとしていると言うことだろうけど、若いのに偉いなぁ。いや、転生前の俺と同い年だけども。


「この2人はとての優秀なんです。授業以外にも私の研究を手伝ってもらったりしているので助かっています」


「研究って、人工魔術師の!?現役の生徒に手伝ってもらってるんですか!?」


「はい。私の自慢の生徒で、もう立派な研究者です。将来が楽しみですね」


 そんな良い笑顔で……。でも授業を受ける生徒が根こそぎ減ろうとも、未来の後継者を見つけて既に育てている辺りさすがである。


「それで、私に何か御用ですか」


 ケイオスさんが問いかけると彼女たちは本来の目的を思い出したのかハッとして口を開いた。


「実は授業に行く前に中庭にぬいぐるみが落ちていたんですが」


「ツギハギだらけで眼帯デザインで、これぐらいの大きさの……」


 カルミンがキョロキョロと辺りを見回し、アリスが特徴を述べながら手でその大きさを示す。


「え、それって」


 俺の声と同時にその場にいた全員の視線が一点に集中する。その先にはぬいぐるみのフリをしてシルマの膝の上に乗るアンフィニがいた。


 それを見たカルミンとアリスの表情がパッと明るくなる。


「あー!そうそう。これです」


「シルマさんのものだったのですか。なら、違いますね」


 カルミンがはしゃいでぬいぐるみを指さし、アリスが残念そうに眉を下げて言った。


「ん、違う?違うって何だ?」


 見るからにしょんぼりとするアリスの態度を不思議に思い聞いてみれば、困った様な笑顔を返された。


「いえ。それによく似た特徴のぬいぐるみをこの子が探してたんです」


「この子……?」


 何故だか胸の奥がざわっとした。最弱の者に備わる自己防衛本能なのか、とてつもなく嫌な予感がする。


 カルミンとアリスが振り返ると、その後ろから現れた影に俺たちは息を飲む。そこにはシルマに抱えられるアンフィニを無表情で見つめるフィニィの姿があった。


「ひえっ」


 情けないことに俺の口から小さな悲鳴が漏れる。2人の影に隠れていたから全然わからなかった。と言うか気配すらなかった。


 こんなジャパニーズホラー展開いらない。急に脅かしに来るスタイルやめて。心臓に悪いから。


『気配を消していたのか……』


「ええ。元々の魔力も弱いので感じ取れなかったのかもしれませんね。もっと警戒するべきでした」


 震えあがる俺の背後で聖とケイオスさんが相手の様子を警戒しながら小声で話していた。どうやらこの2人も近くにいたフィニィの存在に気がついていなかったらしい。


 ベンチに座っていた俺たちは自然と立ち上がり、体制整える。シルマは突如現れたフィニィに驚き、胸に抱くアンフィニを守る様に強く抱きしめた。


 シュバルツは一瞬だけビクついたが、直ぐに気持ちを持ち直して俺を庇う様にして構えた。自分も怖いだろうに俺を守るとかいい奴だなぁ。そして俺は情けないな。涙が出て来る。


 ミハイルは無言で佇むフィニィ横目で見ながらも身を大きく膨らませて威嚇と警戒している。


 一瞬にして凍り付いた空気を察したカルミンとアリスが、どうしてこんな空気になったのかとオロオロとして俺たちとフィニィを交互に見る。


「お兄様、どうしてそんな奴らといっしょにいるの」


 姿を現して以来、ずっと無言だったフィニィがゆっくりと口を開いた。その声は抑揚がなく、所々が震えていてどこかヒステリックな感じがして恐怖を感じた。


 暫くは動かなかったアンフィニだったが、観念したのかシルマの腕から飛び降りて気まずそうにフィニィを見つめた。


「フィニィ、どうしてここにいるんだ」


「お兄様の帰りが遅くて心配だったから、探しに来たの。ここの生徒に成りすました方が学園内を自由に歩き回れると思ったんだけど……こんなことになっているなんて思っても見なかった」


 淡々としたフィニィの言葉は抑揚と語調が次第に強くなり、同時に拳も強く握られ、怒りのボルテージが上がっていると察した。


 多分、今のフィニィにはアンフィニが裏切った様に写っているのかもしれない。実際には裏切りとは少し違う。これは憎しみに心身を蝕まれている妹を助けてたい兄の愛ある行動で一時契約もしくは協力関係なのだ。


 しかし、フィニィは憎い相手と一緒にいるのも係わらず、自分に報告もしなければ、俺たちに対して攻撃も抵抗もせずに大人しくしていることを不審に思ったのだろう。


 これは、ヤバい。今のフィニィは空気を入れすぎた風船状態。少し刺激すれば破裂だ。もしそうなった時、間違いなく戦闘になる。


 ここは中庭で開けた場所と言えども学校内。魔術の素養はあるとは言え、生徒がたくさん集う場所。戦いになれば大きな被害が出ること間違いなしだ。それは何としてでも防がなければ。


「えっ、何、どう言うこと?」


「カルミンちゃん、私たち多分大変なことに巻き込まれている予感がするよ」


 状況を飲み込めないカルミンが首を傾げると、何となく事情を察したアリスがフィニィの様子を確認しながらカルミンの腕を引っ張ってゆっくりと後退する。



 後退して来た2人の前にケイオスさんが立ち塞がる形で、俺たちはフィニィから少しずつ距離を取った。


 向こうは目立った動きを見せず、俺たちはゆっくりと後退し、最終的にはケイオスさんの浮遊魔術で20メートルほど距離を保てることができた。


 ある程度の距離を確保できた俺たちは改めて前を見据える。その視線の先には張り詰めた空気の中で見つめ合う兄妹がいる。


「わかってくれ、フィニィ。これはお前のためなんだ」


「私のため……?私のためを思うなら、そいつらをやっつけてよ!そいつは長様の命を奪った奴の仲間なんだから」


 フィニィがギッと目を吊り上げてケイオスさんを指さした。恨めしげに、憎らしげに歯ぎしりをしてケイオスさんを見つめ、今にも飛びかかって来そうな勢いだ。


「それは俺もわかっている。でも、お前自身のことも考えて欲しいんだ。魔力強化のために研究所から持ち出したアンプルを大量に摂取して、神子たちのことを思い出しては気を荒げて、こんなことを続けていたらお前が壊れてしまう。俺はそれが嫌なんだ」


 アンフィニは心を乱すフィニィを落ち着かせようとなるべく優しい口調で、それでいてしっかりと想いをぶつけた。


 しかし、その言葉を受けたフィニィは落ち着くどころか、カッと目を開いて血を吐くように叫ぶ。


「私はどうなってもいいの!復讐が終わって自分の命が燃え尽きても構わないわ!だって死んだら長様のところへ行けるもの。復讐を果たした後ならきっと褒めてもらえるわ。お兄様もそう思っていたんじゃないの?」


 フィニィは吠える様に自らの理想を語った後、悲しそうな口調で愛しい兄に同意を求めた。自分たちの想いは同じではなかったのか。それを確認する様な本気で悲しそうな声で胸が痛くなった。


「俺だって神子たちが憎い。その気持ちは今も変わらない。でも、俺はお前に生きて欲しい。お前が大事だからこそ、少ない人生を憎しみや恨みだけで終わらせて欲しくないんだ」


 シンと辺りが静まり返る。フィニィは驚きに満ちた表情で目の前のぬいぐるみを見つめた後、瞳を揺らし、胸を押さえて俯いた。心なしかフィニィの怒りのオーラが消えた気がする。


 これは、戦わずして闇落ち回避なんじゃないか?不穏な空気が薄れたことにより俺の心に光が差す。


 アンフィニは必死で自分の胸の内を言葉をして伝えた。そこには間違いなく妹への愛が込められていた。


 どんなに誰かを想っていても口にしなければ伝わらない。口にしないからこうして悲しい擦れ違いが起こると俺は思う。


 現実でも二次元でも、それを口に出してあげたらそのヒトは悩んだり、間違った道に行くことはなかったのに!と思う場面は多々ある。


 でもこうして想いを伝えた今、フィニィに兄の想いが届いた。怒りが爆発する寸前で良かった。兄の声はきっと妹に届いて改心……


「裏切り者!お前なんてお兄様じゃない!やっぱりお兄様はあの時に死んだんだ!」


 改心、しなかった。寧ろさっきよりも向けられる憎悪の感情がアップしている。


 嘘だろ!?ここは「ごめんなさい、お兄様」って展開じゃないの!?なんで激ギレモードで暗黒オーラを出しながらこっちを睨む展開になってるんデスカー!!


 フィニィが怒りの絶叫を吐いた後、彼女を纏う黒いオーラが濃くなり、同時にさっきまで俺たちが座っていたベンチや落ちている小石や小枝が浮き、地面がゆっくりとひび割れ始める。


 うわわわ、ポルターガイストか。これヤバいんじゃねぇの。


「フィニィ!!」


『ダメだ。あの子は憎しみと悲しみに飲まれきっている。最初から言葉なんて届かないよ』


 アンフィニが呼びかけるもフィニィはこちらを睨みつけたまま無表情で立っていた。その間にベンチは真っ二つに割れ、空間は歪み空気が重くなる。


 騒ぎに気がついた学生や教員が中庭で起こる深刻で危険なこの状況を、ざわざわとしながら遠巻きに見ている。


「これは……良くないですね。何とかしないと無関係な生徒や教員に被害が出てしまいます」


 ケイオスさんが辺りを見回しながら舌打ちをする。今、ちょっとだけ本性が出ましたね。とか呑気なことを思っている場合ではない。


 ちょ!やばいやばい!なんかフィニィの頭に黒くて丸いブラックホールみたいな物体が出現したんですけど!?


 大玉転がしの玉ぐらいはあるその球体からはゴゴゴッ、バチバチってヤバい音がしている。俺でもわかる。あれを食らったら全てが終わると。

 

 真っ青になって震えているとフィニィはあははははっと狂った笑いの後に、口角をにぃぃぃっと三日月の様に吊り上げ不気味な笑みを浮かべながら静か言った。


「さようなら、お兄様。いいえ、お兄様の姿をした誰かさん。私を騙した罰として、そいつらと一緒にここで葬ってあげる」


「フィニィ……」


 アンフィニが切なげで悲しそうな声で愛しい妹の名を呼ぶが、それに込められた悲痛な思いは多分、もう彼女には届いていない。


 今、この瞬間、生まれたころから固く結ばれた双子の絆が壊れて崩れる音が聞こえた。


 俺は眼前に迫る死の恐怖に震えながらも、すれ違ってしまった兄妹に言い様ない悲しみと切なさを感じて胸が苦しくなった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



聖「次回予告。突如現れた件フィニィ、そしてまさかの絶対絶命展開!クロケルたちはこの現状からどうやって抜け出すのか!」


クロケル「うう、本来ならここで俺の秘めたるパワー覚醒なんだろうが、なぜだろう。そうはならない気がする」


聖「次回、レアリティは最高ランクだが素材がないのでレベル1 第44話『マジカルファイターケイオス』このピンチをぶち破れ!」


クロケル「うぇい。何だこのファンシーなタイトルは。マジカルでファイターってなんぞ。魔法少女的な奴か?ん、でもケイオスさんが?え、んんん?」


聖「まあ、黙って見て見なよ。直ぐに意味が理解できるから」


クロケル「うーん、なんだろう。ツッコミ要素満載な気配がする」



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