第28話 子供の成長は嬉しくもあり、寂しくもある
この度もお読み頂きまして誠にありがとうございます。
今回も長くなって申し訳ございません。詰めるだけ詰め込んでこれです(汗)
基本的には毎日投稿したいのですが、4月は異動もあり、体制も変わって忙しく毎日投稿は厳しいので1日置きになることもあるかと思いますが、小説の投稿は続けたいと思いますのでお付き合い頂けましたら幸いです。
4月と言う戦いを超えれば時間もできるので、頑張りますよ!
本日もどうぞよろしくお願いいたします。
『さあ、始まりました!国王様ご提案のトレーニングを兼ねたフラッグゲーム。これは面白い展開になりそうですね。解説のミハイルさん、どう思いますか』
「いや、しらん。って言うか解説ってなんだよ」
『はい、戦いが楽しみと言うことでよろしいですね。なお、実況は僕、クロケルの頼れる相棒で有能AIのアキラがお送りします』
「お前、マジで自分勝手だな。俺とラピュセルをを巻き込むな」
「あらあら、なにかの大会みたいね。自分が参加するわけでもないのにドキドキしてしまうわ」
なにか実況的なものが始まりましたぜ。こっちはこんなにもブルーな気分だってのによぉ。聖の野郎、完全にこの状況を楽しんでやがるな。
ミハイルはノリノリの聖に心底嫌そうな表情をしつつ、ちょっとずつ離れながら迷惑そうに言った。
ラピュセルさんは場の空気があまり読めていないのか、それともマイペースな性格のせいなのか、ちょっとワクワクしている。いいなぁ、みんな楽しそうで。
シルマは俺とシュバルツを見ながらオロオロとしていた。多分これからのことを心配してくれているのだろう。ありがとう、シルマ。お前の優しさが染みるよ。
因みに何故ミハイルとラピュセルさんがこの場にいるかと言うと、それは数分前に遡る。
= 数分前 =
シャルム国王がせっかくだから観客いた方がやる気出るわよね。と意味不明なことを言い出し、中庭に持ち込まれたのが両手で持てる大きさのスタンドタイプの化粧鏡だったのだ。
ミハイルも迷惑そうな態度前回でこの場に現れたので最初は何が起こっているのかわからなかった。
そもそも何で鏡なんて持ち込んだんだ。そう思って銀縁で薔薇の装飾が美しいその化粧鏡を何となく覗き込む。
「みなさん、おはようございます。ラピュセルです」
「うわわっ」
覗き込んだ鏡には自分ではない姿が映り、俺は声を出して仰け反った。なんだこのデジャヴは。
「ラ、ラピュセルさん、どうしてここに」
鏡の中に現れたのんびりとした人物に、体から分離するんじゃないかと思うぐらい脈打つ心臓を押さえながら聞けばのほほんと返事があった。
「鏡に馴染む訓練を続けていたら、鏡の中を移動できるようになったんです。自分でもびっくりです」
俺の方がびっくりだわ。なんでどんどん実力をつけちゃうかな。レベルとかスキルとか関係なくそんなことできるのか。すごいな。
一般人のラピュセルさんになにか「差」を見せつけられた気がして俺は何となく落ち込んだ。
……以上が数分前に起こった密度の濃い出来事である。
そして今、模造刀を手にした俺とシュバルツ、同じく模造刀を手にし、腰には青のタグを下げたシャルム国王とクラージュは城の中庭で向い合せに立っていた。
「使っていいのはこの中庭だけよ。建物の中に入るのはルール違反。多少草を焼いたり地面を抉ったり、木を伐採するのは許可するわ」
そんなこと許可しないで。いくら自分の敷地内と言えども森林破壊はダメ、ゼッタイ。しかも発言からして割と本気でやり合う気満々じゃないッスか。
「観客……と言っても身内だけの少人数だけど、そこのモニターでゲームの様子が見れる様になっているから。時間は魔術で空中に表示されているから、戦術の参考にしなさい」
シャルム国王が細く長い指をしなやかに動かしながら、空中に浮かぶそれぞれを指さしてゆく。
宙を見上げればそこには大きなモニターが数枚浮かんでおり、中庭の様々な場所を鮮明に映し出していた。
そしてさらに空中に赤い数字が浮かんでいる。60:00と表示されていることから、恐らくあれで時間をはかるのだろう。
うわー、行動を全部観戦されるのか。嫌だなぁ。絶体情けない姿を晒す自信がある。余計な緊張と不安が生まれて気だぞ。始まる前から精神攻撃を受けてる感じがしてつらい。
「それでは、審判は執事長のプロクスと」
「メイド長のエクレールが務めさせていただきます」
どうしてもやる気が出ない俺を他所に、プロクスさんとエクレールさんが靴を鳴らしながらピンと背を伸ばして並んで立つその手には旗が1本ずつ握られている。
そして2人は旗を持っている方の手をゆっくり上げながら同時に行った。
「「それでは、ゲームスタートです」」
掛け声と同時にシャルム国王とクラージュが同時に俺たちに背を向けて駆け出した。
「え、ちょっ。もう始まるのか!?」
心が決まってないままゲームが始まってしまったので俺は情けなくもオロオロしてしまう。
『おおっと。クロケル選手、さっそく出遅れています。開始数秒でこの感じ……これからが心配ですねぇ』
「あいつ。見た目は強そうなのに何であんなにヘボイんだ」
「あまり乗り気ではなかったみたいだし、体調でも悪いのかしらねぇ」
「が、頑張ってください!クロケル様、シュバルツくん」
実況ごっこをやめようとしない聖、俺を訝しむミハイル、相変わらずのんびりなラピュセルさん、色んな空気を察して必死で応援を送ってくれるシルマ。
外野からの反応は本当に色々だった。マトモな声援ははシルマからしか感じられない。もう嫌、シルマ以外の外野がひたすらうざい。
「シュバルツ、どうすれば良いの?」
やる気はあるが人間としての経験が浅いためか、説明をされてもルールが理解できなかったシュバルツが俺の服の裾を引っ張って聞いてきた。
「う、うーん。とりあえず、あの2人を探すか」
「うん」
とりあえず提案をすればシュバルツは元気に頷いた。
しかしなぁ。仮に見つけたところでどうするかって話だよ。腰のタグを取れば勝ちって言ったって、向こうは反撃をして来るわけだろ。戦わないとダメなんだろ。
無理ゲーじゃん。レベルが低い俺たちが勝つためには戦闘能力意外の面で勝つしかない。よく作戦を立てる必要がある。まあ、シャルム国王が相手だと頭脳戦でも勝てる気がしないが。
現状まぐれで勝てたらラッキー、最悪もう時間切れでになってもいいかもしれない。その場合勝敗はどうなるんだ?
まあ、こっちが負けたところで特に罰がある訳でもないし。負けてもいいか。そんな邪な考えが湧き出て来る。
「ボク、頑張るね。クロケル」
「ぐぅっ……。が、頑張ろうな、シュバルツ」
俺の情けなくも邪な思考は純粋なシュバルツの瞳と心によって見事に浄化されてしまった。
緑と木々が広がる庭を駆け抜けること数十分。その広大さ故にシャルム国王の姿もクラージュの姿も見当たらない。
ふと空を見上げれば、数字は60分を示した数字は着実に減って行っている。制限時間も気になるところだが、ターゲットは一体どこにいるのやら。
「個人的には戦いたくないけどなぁ」
本音を漏らしつつも一応、身を屈めながらなるべく音を立てない様に庭を進む。
「クロケル、いたよ」
「っとと。ホントだ。シャルム国王……」
シュバルツが小声で視線の先を指す。そこにはシャルム国王が立っていた。でも、こんなに木々が生い茂る中、あんなど真ん中に立つのはおかしくないか。
罠じゃん。誘ってますよね、完全に。それにクラージュがいない。怪しさ倍増である。
「ここからどうすればいいの」
シュバルツに指示を仰がれたが、俺に聞かないで欲しい。罠だと言うことはわかるが、ここからどう動けばいいなど思いつかない。役立たずのパートナーで本当にごめん、シュバルツ。
「ルール的には腰についてる青いタグを取ればいいんだけど……多分これ罠だからなぁ、このまま近づくのは危険だ」
「罠?」
とりあえず現状を簡単に伝えるとシュバルツはコテンと小首を傾げた。
「ああ。下手したらここに俺たちがいることもわかっている可能性がある。向こうはタグを守るために攻撃を仕掛けてくる可能性もあるから、迂闊に近づくのは危険だ」
「そっか……。あ!」
現状を理解したシュバルツはしょんぼりとした後に、何かを閃いたのか瞳を大きくして明るい表情で言った。
「ねえ、アキラから聞いたんだけどクロケルは気配を消せるスキルがあるんだよね。それを使って近づくのはどうかな」
「んん?聖、俺のスキルのことお前に話したのか」
いつの間にそして何のために。まあ、スキルぐらい別に暴露されたってかまわないけど。
でも、確かにレベル1の俺の唯一のスキル「隠形」は使えるかもしれない。隠形は姿と気配を隠す能力。今まで色んなモンスターや人間に追い回されてきたが、このスキルがあったが故に隠れて生き延びた。
近づいて攻撃する場合は攻撃力が低すぎて敵にダメージが入った試しがないが、近づいてタグを取るぐらいならいける気がする。
その他色々なリスクを数秒考えた後、俺はシュバルツに向き直った。
「そうだな。俺がスキルを使って近づいてみるよ。気配さえ悟られなければ勝機はあるかもしれない」
よく考えればこうやってうだうだしている姿も現在進行形で観戦されてるんだよな。シルマと聖にならともかく、俺の事情を知らないミハイルやラピュセルさんに見られていると思うと恥ずかしい。こんな姿見られたくない。
それにシュバルツがやる気満々なのに、パートナーである俺がいつまで経っても戦闘に消極的ないなんて情けなすぎるし。
せめて善戦したい。そのためには行動しなければ何も始まらない。まだ怖いけど。 シャルム国王かクラージュに色々なものを見通せる「千里眼」の様なスキルがあればちょっと危険だが……。
これは訓練でもありゲームでもあると言っていた。100%の力ではこないだろう。もしものことがあっても怪我で済むさ、多分。いや、絶対あってくれ。たんこぶぐらいでお願いします。
「お前はここにいろ、シュバルツ」
「えっ、で、でも」
俺が1人で行くと知ったシュバルツが悲しそうに眉を下げるがそれを宥める。
「お前は気配を遮断するスキルを持っていないだろ。だから俺が行くよ。お前は何かあった時のフォローを頼む」
「うん、わかった。気をつけてね、クロケル」
別にシュバルツからのフォローを本気で期待している訳ではないが、素直な彼に不安な顔はさせたくないので安心させる意味でも頭を撫でてやれば渋々とした返事があった。
「よし!いくぞっ」
震えて今にも気を失いそうなぐらい緊張する自分を根性で奮い立たせ、俺はスキルを発動させる。
音を立てずに、1歩2歩……息を含めた全ての音を殺し、背筋を伸ばして佇むシャルム国王に近づいて行く。
こちらに気がついていないのか、シャルム国王は何の反応も示さない。これは、いけるかもしれない。そんな油断にも来た期待が心に過った。
喉が渇き、体は冷たくなっているのに汗が噴き出る。頭もなんだか痺れてきた。これは、ひょっとしてこれはこのまま上手くいくのか。
期待と緊張が入り混じる中、生唾を飲み込みながら逸る気持ちを押さえながら俺はシャルム国王の腰に静かに下がる青いタグにゆっくりと手を伸ばした。
もう少しでタグに手が届く。ピンと糸を張った様に張り詰めていた心が緩みかけたその時だった。
「甘いわね。気配は消せても殺気は消せないなんて」
「えっ、どぅわ!」
余裕のある声でシャルム国王が口を開いたかと思うと、気配を消しているはずの俺めがけて模造刀を振り抜いたのだ。
思わず悲鳴を上げてしまったが、奇跡的に間一髪でそれを避けることができた。めっちゃ背中を逸らして避けたため、背筋がイカれるかと思った。
確実にビキッって言った。だが痛がっている暇はない。俺の存在がバレている以上、現状を何とかしなければ。
「な、なんで」
今この瞬間、自分の姿がシャルム国王の目にどう映っているかわからないが、声に出して問いかければシャルム国王は俺の方をまっすぐ見据えて言った。
「言ったでしょう。殺気よ、殺気。気配を消して敵を攻撃するんだったら、心も殺していないと意味がないわよ」
「じ、じゃあ特別なスキルを持っているわけでもなく、殺気だけで俺を捕えたんですか」
「そうよ。きちんと自分を鍛えていれば、スキルなんてなくても気配遮断スキルに対応できるんだから。もちろん、今もアナタの姿は見えていないわ」
シャルム国王が自慢げに言った時、体から力が抜ける感覚がして「隠形」のスキルが解けたことを悟る。
「げっ」
「あら、ふふっ、今はアナタの姿が良く見えるわよ」
シャルム国王が意地悪そうに笑う。獲物を見つけた猛獣の様に俺を視線で捕えつつ、殺気ビンビンで佇んでいる。
ヤバいヤバい、完全に姿を認識されている以上、もう背を向けることはできない。なんとかしないと。
視線をシュバルツが身を隠している方へと泳がせれば、青い顔をしてこちらの様子をオドオドと見つめていた。
「中々見つけてくれないから、誘っちゃった。これはトレーニングなのよ。せっかくだし、それらしいこと、しましょ」
シャルム国王が人差し指を唇に当て、悪戯っぽさの中に妖艶さが籠る声でそう言ったと同時に、俺の頭上にふっと影が落ちる。
「ん、ぎゃあああっ!?」
上を見上げれば模造刀を振り上げたクラージュが上から振って来たのだ。しかも完全に目が本気だった。すごく瞳孔が開いていたのがしっかり確認できた。漫画とかでよくある光のエフェクトが瞳に映っていた。
一瞬何が起こったのかわからず、世界がスローモーションに感じられたが即座に脳が危険を感じ、この攻撃も絶叫しながら間一髪で躱す。
前回り受け身などかっこいいものではなく、ほぼでんぐり返しで転がる感じになってしまったことに我ながらカッコ悪さしか覚えないが、緊急事態なので勘弁して欲しい。
俺が立っていた場所にクラージュの一撃が振り下ろされ、ドンッという鉄球を落とした様な重たい音が響き、軽く地面が揺れて周りを埋め尽くすほどの土煙が上がる。見ただけで重たい一撃だったと言うことがわかり、俺は戦慄した。
「あわわわっ」
「うーん、本気で行ったんですが躱されましたか」
「意外に反射神経はいいのね、アナタ」
クラージュが頭を掻きながら悔しそうに言った。シャルム国王が感心した様に俺を褒めた気がするが、全然喜べない。
何故ならクラージュの着地点を見れば、くっきりとひび割れしており、もし避けきれていなかった未来を考えてさらに体温が下がった。
「ちょっ、なんで守備側が攻撃してんすか!しかも本気で!死ぬ!死んじゃいます」
心臓バクバクで猛抗議をするが、シャルム国王は涼しい顔で言った。
「アタシ、何事も手を抜くのが嫌いなの。ゲームもトレーニングも全力で。その方が絶対に自分のためになるもの。平気よ、殺さない程度にやるから」
やだー!基準が怖いっ。あなたの全力ってどれほどですかー!ほどほどって言葉をご存じですかー!
「ほら、タグはここよ。せっかくの勝利のチャンスを無駄にしていいの」
「私か、旦那様、どちらかのタグを取ればいいんですよ。頑張ってください」
シャルム国王が誘う様に余裕の笑みで腰にぶら下がるタグを揺らして見せ、クラージュもエールを送ってくれるが、先ほどマジ攻撃して来たせいか恐怖しか思えない。
「い、いやぁ、頑張れと言われても…」
怖すぎてゆっくり後退りしてしまうが、シャルム国は圧をかけながら、模造刀を片手に一歩ずつ迫って来る。
「アナタがタグを狙っている以上、全力で行かせてもらうわ。せっかくのトレーニングですもの」
怖い怖い!笑顔が怖い!何でこんなことになってんの。誰か!たーすーけーてー!!さすがに声には出せず、心の中で手を合わせて祈っていると毅然とした声が響いた。
「我は影の支配者成り、全ての影は我が力の元に」
その声と同時にシャルム国王とクラージュの影がくにゃりと動き、意志を持った様にうねうねと動き始める。
「な、何?」
「影が、勝手に動いてます」
余裕の姿勢を崩さなかったシャルム国王とクラージュが初めて動揺を見せた。隙ができた、そう思ったが俺もこの状況が飲み込めずにただその場で固まっていた。
さっき聞こえた祝詞はアニメ妖怪学園に出て来る「影坊主」のもの。まさかと思い、弾かれる様にシュバルツの方を見れば身を隠していた場所から立ち上がりこちらに手を翳しながら鋭い視線を送っていた。
「影よ、汝のタグを奪い取れ」
普段は人懐っこい喋り方をするシュバルツだが、険しい表情で鋭く堂々と叫ぶその姿はまさにアニメの「影坊主」そのものだった。は?何、どういうことだ。混乱で頭の中がグルグルする。
「くっ、このっ」
「うう、私の影、素早過ぎですっ」
2人はタグを取られまいと必死で抵抗するが、どんなに逃げようとも影は本体について回るもの。抵抗は無意味だった。
「こうなったら術者を……あっ」
クラージュが打開策を見つけた瞬間、勝負がついた。シャルム国王とクラージュ、2つの影が腰のタグを取り上げた。
「勝負あり!勝者、クロケル・シュバルツチーム」
「ゲームセットでございます」
「うわびっくりした!」
どこからか現れたプロクスさんとエクレールさんが高らかに勝利宣言をした。瞬間移動したのか、本当に突然現れた2人に腰を抜かしそうになったのは内緒だ。
「あら、残念。油断しちゃったわ」
シャルム国王は残念そうに肩を落としたが、どこか楽しそうな様子だった。
「お、終わった」
急に力が抜けた俺は膝から崩れ落ちる様にしてその場にへたり込んだ。
同時になんか強くなっちゃってる感じのシュバルツに妙な悲しさを感じた。まさか、あいつ俺の知らん間に成長したのか。嘘だろ。
なんでかなぁ……涙が止まらねぇぜ。これが子の成長を目の当たりにした親の気持ちなのかなぁ。知らんけど。
色んな感情が心を支配し、俺はがっくりと項垂れた。
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聖「次回予告。周りにどんどん追い抜かされて最弱ポジが定着しつつあるクロケル。なんかキャラ立って来たし、このまま最弱キャラで突き進んでもいいんじゃない?」
クロケル「見てる分にはそれも面白いがな。当人からすれば嫌に決まってるだろ!せめて1人で戦えるぐらいの力は欲しい……」
聖「次回レアリティは最高ランクだが素材がないのでレベル1 第29話 『刺客を探せ!狙われたシャルム国王』努力はきっと裏切らないよ!クロケル」
クロケル「ちょっとまて!その感じだとまだこの国から旅立てないのか!?」