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第110話 ミハイルの秘密

この度もお読み頂きまして誠にありがとうございます。


前回も書きましたが、ここ最近後付け設定が増えたせいで、辻褄合わせにこれまでの話を根こそぎ読み直すと言う作業をするハメになりました。悲しみ。(自業自得)


プロットがあればこんな事にはならなかったのか……?と思いつつも自分の場合多分プロットの有無に関係なく後付け設定を増やしていそうなので、性格と才能の問題だな。と結論付けて現実から目を逸らす事にしました。


広がりすぎた話と設定を必至で纏めておりますので、もう少しお付き合い頂ければ幸いです。


本日もどうぞよろしくお願いいたします。


「ミハイルの素性……ですか?」


 俺の決死の質問を鏡の中のラピュセルさんは目を丸くしてコテンと首を傾げて復唱した。そして案の定、ミハイルから尋常ではない鋭い視線と殺気を感じるが心を強く持ってそれを無視した。


「はい。ラピュセルさんは随分と長い間一緒にいたんですよね。その中で聞いた話とか、気になった話があればなるべく全て教えて欲しいんです」


 そう申し出ている最中もミハイルからかかる圧は非常に重く、恐怖すら感じたが全力無視で不思議そうにするラピュセルさんに聞く。


「全て教えて欲しい、と言われましても……えーっと、何故今更そんなことを?」


 俺の投げかけた質問にラピュセルさんは困惑していた。だが、気持ちは分からなくもない。ミハイルが俺たちと旅を始めてからそれなりに日数は過ぎている。


 優しく純粋で少し世間知らずなところがあるラピュセルさんからすれば、俺たちはすっかり打ち解けていると思っていたのだろう。だが大変申し訳ないことに、彼女の期待と希望からは程遠い関係性を築いてしまっているのである。


 何度も言うがミハイルは俺たちの旅に同行して以降、戦闘時の手助けや助言を含めて一切の関りを持とうとはしない。口を開けば憎まれ口ばかりで、まるで俺たちから意図的に距離を置こうとしているのではないかと思うほどだ。


「さっき言いかけたことなんですけど……実はミハイル、俺たちに協力することに消極的で」


「こんな奴らの話なんて聞く必要はなぞ!」


 本題に入ろうと口を開いた時、ミハイルが怒った様な焦った様な態度で会話に割って入って来た。やっぱりこれまでの己の素行をラピュセルさんには知られたくないらしい。


「まあ……そうなのですか。ミハイル、本当ですか。私はクロケルさんたちに協力する様にとお願いしたはずよ」


 悲しそうに瞳を潤ませたラピュセルさんは目の前で羽ばたくミハイルを見つめる。愛しいヒトからの悲しいげな視線にミハイルは一言も言葉を返すことが出来ず、罰が悪そうに視線を逸らした。


「い、いえ。一度だけですが俺たちをピンチから救ってくれたこともありますし、協力する気がゼロと言うわけではないみたいなんですよ」


 まだ本題にすら入れていないのに、こんな序盤で空気を重くして話を滞らせるなんてとんでもない。そう思った俺は慌ててフォローを入れた。


「そう、なのですか?みなさんにご迷惑をかけたり、不快な思いはさせていませんか?」


「は、はい。そう言うのは多分、ナイと思いマス」


 その問いかけには少し悩んだが一応、ラピュセルさんが気にしている様な事実はないと言うことにしておいた。でも何故か片言になった。


 うん、でも嘘ではないし。辛辣であえて空気を読まない物言いに多少、イラッとすることはあるが、迷惑や不快と言うレベルではない……ハズ。ミハイルとの思い出を振り返れば振り返るほど断言できなくなりそうなのでやめておこう。


「そう、ならよかったですわ。ミハイルは素直ではないところがありますし、私以外には何故か辛辣な言動をしてしまうことがありますが、本当は頼りになる子なのですよ」


 俺にミハイルを批判する気がないことを知ってラピュセルさんは柔らかな表情を浮かべて安堵していた。その様子を見て、このヒトが本当にミハイルのことを信頼しているんだなと言う事実がヒシヒシと伝わって来た。


「そうなんです。だから、積極的に協力しないのは、自分の力を使いたくない理由があるのではないかと思って、何か心当たりはありませんか」


 最後の一足と力強く話に踏み込む俺にラピュセルさんは口を噤んだミハイルの様を気にする素振りを見せた後、ゆっくりと頷いた。


「なるほど、それでミハイルの素性が知りたいと。それは一理あるかもしれません。そちらの状況も深刻化してきているご様子ですし……私が知っている範囲でお役に立てる情報があるのなら、是非参考にして頂きたいです」


「……っ!ラピュセルっ」


 迷いなく、しっかりと頷いたラピュセルさんに対し、ミハイルが初めて声を荒げた。怒っているとまでは行かないが、彼が盲目なまでに愛しいと思っている女性に対して批判に近い態度を取ったことに少し驚いた。


 どう言う状況にしろ、止めに入って来るとは予想していたが、ラピュセルさんの存在を持ってしてもここまで焦るところを見ると、ミハイルは相当知られたくない秘密を抱えていると見受けられる。


 そして強い口調で自分を止めようとしてきたミハイルに向かい、ラピュセルさんは普段は穏やかな表情をキリッとさせて負けじと強い口調で返す。


「誰しも知られたくないと言うことがあるのも理解しています。しかし、これから控える戦いを少しでも有利に導くにはあなたの力が必要だと聞いたわ」


「だ、だが俺が手を貸さなくとも敵に勝てる未来はあるんだ。だったら別に、わざわざ俺が介入しなくてもいいじゃないか」


 優しい口調で事実を確認するラピュセルさんだったが、それでもミハイルが折れることはない。自分の素性を明かすことになりつつある流れに必死で抵抗している。


「あなたが何を隠したいのか、言いたくないのか、私はわかりません。あなたがそこまで必死に隠したいことを強引に話したり、話させたりするのは本当は良くないと思うし、心苦しいと思っているわ。これは本当よ」


「……だったら、俺の素性を明かす必要なんてないじゃないか。この話は終わりにしてもいいよな」


 ラピュセルさんの言葉にミハイルが弱々しく確認する。えっ、これはまさか話がお流れになる感じなのか!?ラピュセルさんは優しいし、ミハイルのことを大切に思っているから無理強いはしない可能性もある。


 そんな思いが過り一瞬不安になったが、同かこの話はなかったことにして欲しいと懇願する様に見つめるミハイルに向かって申し訳なさそうに首を横に振った。


「いいえ。ミハイル、それはできないわ」


「どうしてっ」


 自分の望みをあっさりと断ち切られてしまったミハイルは悲痛の叫びでラピュセルさんに縋った。


 それを受けたラピュセルさんも辛く苦しそうな表情を浮かべながら、しかしそれでいて穏やかに微笑みながら、ゆっくりとミハイルに語りかける。


「あなたは、鏡の中でしか存在できない私と一緒に生きていたいと、そう言ってくれたわよね。今でも、そう思ってくれている?」


「もちろんだ。俺のお前への想いは変わることはない」


 先ほどまで自らの素性が暴かれるかもしれない事態に焦っていたミハイルがその問いかけだけには揺るぎなく答えた。そこには間違いなく愛情が感じられ、当の本人たちが全く恥じない分、会話を聞いているこちらが恥かしくなってくる。


「ネトワイエ教団は世界の破滅を望んでいる。もし、世界が滅んでしまえば私は鏡の外の世界を見ること言う願いも叶わなくなるし、あなたと同じ時間を生きることは叶わなくなる。そんなの私は嫌よ」


「……」


 ラピュセルさんにの必死の呼びかけにミハイルが再び押し黙る。先ほどまでは素性を明かしたくないと言う抵抗の沈黙だったが、現在は彼女の言葉によってその考えが揺らぎ始めている沈黙の様にも思う。もう一押し、と言うところか。


 説得が上手くいきそうな気配を感じて俺たちは少しのロマンスが垣間見える説得の場を固唾を飲んで見守る。


「世界を守りたい、なんて偽善なことは言わないわ。私は自分にの願望が叶わないまま消滅するのが嫌なの。世界が滅びちゃったら当然、私も消えてしまうわけだ」


「世界が滅びたら、ラピュセルも消える……」


 ミハイルの大きな瞳が揺れる。どうやら世界の消滅のことを深く考えていなかったせいか、ラピュセルさんが消えると言う事実を認識し、ネトワイエ教団が目論む世界の破滅と言うことの重大さに今更気がついた様だ。


 世界の滅び=想い人も消滅って考えなくてもわかることだろうに……自己中で恋に盲目なミハイルの視野の狭さに若干呆れを覚えるが、まあミハイルの普段の行動から思考から見るにそう言う価値観だろうなぁと思わなくもない。


「言ってしまえば私の我がままね。でもね、自分の夢が叶わなくなるのはもちろんだけど、罪のないヒトたちが何も知らないまま消えて行くのも悲しいわ。だって、今日まで普通に暮らしていたのに明日世界ごと消えます、なんて言われたら誰だってショックでしょう?」


 ラピュセルさんは自分の言動を我がままと言い、寂しそうにはにかんだ。ミハイルだけではなく俺たちにも語りかける様に紡がれた言葉に俺は頷いた。


「そう、ですね。俺もいきなり人生終了を告げられるのは嫌です」


 自らのエゴを認め、それを恥じることなく平然と言ってのけるラピュセルさんはとても強く見えた。ヒトに心を許すことのないミハイルが心を惹かれた理由が何となくわかった気がする。


 普段のふわふわした雰囲気からは想像できない凛とした姿に戸惑い、ぎこちない態度になってしまった俺に彼女は優しい微笑みを返して続けた。


「そうよね、誰だってそうです。ある日突然命を落としたくないと言うのは当然の感情です。だからね、世界の運命を懸けた戦いにあなたが参戦して少しでも有利になるのであれば、それに縋りたいと思うの。これは、間違った感情かしら」


 ラピュセルさんから穏やかに問われたミハエルは、迷う様に口をモゴモゴとさせ、弱りきった視線を動かし、最終的には大きく溜息をついてラピュセルだけを見据えて言った。


「……ああ、わかった。ラピュセルがそう望むなら、話してやろう。でも、どうか真実を話しても俺から離れないと約束してくれ」


「ええ、約束するわ。世界中の誰もがあなたから離れても、私はあなたから離れない」


 その場に流れる甘酸っぱい様な、気まずい様な変な空気に体がぞわぞわっ痒くなる。ちょっと待って、さっきから俺たちは何を見せられているんだ。深刻なお願いのシーンから突然ラブでロマンスな展開になり始めたんだが!?


『本人たちは見せつけているつもりなんてないんだろうけど、なんだろうねぇ。自然な流れで2人の世界を作られちゃうとイラッとくるよねぇ。リア充ドッカンしろって感じ?』


「うん、それにはちょっと同意だな」


 常日頃からカップルを恨んでいる訳ではないけれど、こんな感じのお互いを想い合うもカップルもどかしいさ溢れる王道の展開をしかも顔見知りに見せつけられるのは複雑である。


 世界の命運が懸かっていて、敵がそこまで迫ってきているのに話を始めてから大した進展もないのに、2人のラブな関係は無駄に加速しているので、ぶっちゃけそんなことしとる場合かっ!はよ話に決着つけんかい!と間に割って入りたい所存である。


『あっ、でもラピュセルさんはミハイルに友愛の気持ちしか抱いていないって可能性を考えると切ないと言うか、滾る展開だよね』


 語尾にハートマークがついているのではないかと錯覚してしまうほど聖はワクワクして言った。こいつ、この状況を楽しんでやがる。


 でも言われてみればミハイルとラピュセルさんの関係は二次元的な側面から見ると中々おいしいとは思う。確かラピュセルさんは、かつて自分を救い出してくれたシャルム国王の祖父にあたるバチェルさんに想いを寄せていた。


 ピュセルさんの話を聞く限り、多分彼女の心はバチェルさんにある。そしてそのことをミハイルは知っていると言う見事な一方通行。現実世界ではありそうで中々ない展開なため、二次元では非常に人気で王道の展開である。


 果たしてミハイルの恋は実るのか。ああ、早く続きが知りたい。なんつって、と我ながら呑気にイマジナリー小説に意識を飛ばしているとシャルム国王の涼やかな声が部屋に響く。


『はいはい。重い想いをぶつけ合うのは終わり!今はそれどころじゃないでしょ。ミハイル、あんた本当に自分の素性を明かす気はあるの?人前でイチャつくのはやめてもらえるかしら。まさか、この状況を利用してうやむやにしようとしてないわよね』


 この緊急事態にも係わらず、2人の甘くなりかけた空気に流石のシャルム国王も苛立ち始め、両手を鳴らして会話に割って入って流れを戻そうと腕組みをして目の前で羽ばたくミハイルを冷たい視線で睨んで確認した。


 いや~突如として人前でイチャつくのはあなたとクラージュも同じゃあないですかぁ。と言おうとしたが、俺の危機管理センサーが言うなと警鐘をならしていたので

やめておいた。


「俺はラピュセルには嘘はつかない。お前たちにどう思われようと関係ないしな。全てを話すことを約束しよう」


 ミハイルがきっぱりと言い切り、ラピュセルさんも穏やかに頷いて言った。


「ミハイルからもお許しが出たことですし、まずは私から話をしましょう。私が知らないことはミハイルが話してね」


「ああ」


 迷いなく、静かに頷いたミハイルに微笑んだ後、ラピュセルさんは白く柔らかな頬に手を当て、眉を下げて困った様に首を傾げた。


「ですが、私とミハイルの出会いはここにいらっしゃる何人かには既にお話させて頂いていますし……それ以上なにをお話すれば良いのか」


『じゃあ、こっちから質問。ラピュセルさんはミハイルの本来の姿を見たことはあるの?』


 直ぐには思い当たる節が見つからないのであればこちらから質問した方が得るものがあるかもしれないと判断したのか、聖がすかさず口を開いた。


「本来の姿、と言うものが何を示すのでしょうか。私が知っているのは出会った時に彼が憑いていた鏡の状態の姿と、現在のフクロウの姿のみです。それ以外は存じ上げません」


「あら、最初にそいつがクロケルを襲おうとした時は殺傷能力抜群の黒い手だけのモンスターに見えたど、それについては見覚えはないの?」


 その時に俺を助けてくれたシャルム国王が不思議そうに問いかけると、一瞬だけきょとんとした後にラピュセルさんは思い出したと手を叩いた。


「そうです!ミハイルは私を危機から守る際は黒い影の様な形をしていました。そう言えば、前までは良く黒い影の姿で助けてくれていた様な気がします」


『戦闘の時に黒い影になるってことは、それが本来の姿ってことになるのか。そこのとことどうなんだい。ミハイル』


「……まあ、そうだな。本来の姿だと言ってもいいだろう」


 聖がミハイルに問いかけると溜息交じりな唸り声ともに不機嫌でぶっきらぼうな返答があった。一応は了承したとは言え、やはりまだ躊躇いはある様だ。


「前まではってことは、戦いに消極的になったのはつい最近ってことかしら。どうして突然心変わりをしたの。もしかして今更自分の力と姿を知られるのが怖くなったとか?醜い姿を愛しいラピュセルに見られたくないのが理由かしら」


「……」


 シャルム国王の問いかけにミハエルは無言だった。数秒待っても何も答えようとしないミハイルを見たシャルム国王は、不満そうに足を組み直しながら再度ミハイルに言葉を投げかける。


「だとしたら、おかしな話よね。どんな姿でもアナタはアナタなんだから、どうしてそれに誇りと自信を持たないの?それにラピュセルがそんなことでアナタと距離を置く様な子ではないことぐらいわかるでしょ」


「はい。ミハイルはどんな姿でもミハイルです。私はいつでもミハイルを信じているわ。だから、あなたの抱える思いを教えて頂戴?」


 シャルム国王の言葉にラピュセルさんは迷いなく頷き、だんまりを決め込んだミハイルに呼びかけた。ラピュセルさんの言葉にはとことん弱いミハイルは、ついに重い口を開く。


「……俺が戦いに参加したくないと思い始めたのはつい最近だ。お前たちと関わる様になってからだと断言する」


「なんだって!?」


 ミハイルが戦いに消極的になったのは俺たちのせいだと言うのだ。身に覚えのない言葉に開いた口が塞がらない。


「それは聞き捨てならないな。だが、身に覚えのないことには謝罪もできないし、改善もできない。詳細を話してもらおう」


 呆ける俺とは対照的に、シュティレが冷静に話を進める様に促す。おい、その言い方は聞き方によって冷たく聞こえないか。ミハイル、怒るんじゃねぇ?


そう思ってちらりとミハイルの様子を窺ったが、普段は気の短い彼が珍しく気を悪くすることはなく、ふいっとツバキの方に視線をやって言った。


「……俺は、あいつと似た様な存在だからな」


 切なさとやるせなさが感じられる言い方に違和感を覚えながら、俺は緊張感を高めながら勇気を持って追及した。


「ツバキと似たような存在っていうのはどう言うことだ」


 ミハイルは俺たちに視線を戻し、そしてまたラピュセルさんの方を見て心を落ち着かせ、そしてすーはーと深い深呼吸をした後に力強く言い放った。


「端的に言おう。俺はあの胡散臭いエセ紳士の……ライアーの一部だ」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


聖「次回予告!ミハイルからの衝撃の一言。ミハイルから語られるひた隠しにしていた彼の真実とは。そして、クロケルたちはミハイルの真実を知った上で協力し、ライアーとの戦に備えることはできるのか。運命の決断が委ねられる」


クロケル「なんだか話がややこしくなってきたんだが!?向き合うべき問題が多すぎるぞ。そしてまた決断……もう勘弁してくれっ」


聖「次回、レアリティは最高ランクだが素材がないのでレベル1 第111『ミハイルとライアー』ほら、頭を抱えて掻きむしってないで!ここまで来たんだから全部丸っと受け入れなよ」


クロケル「残念ながら俺の精神と思考はまだ生前の高校せいのままだ。何もかもを受け入れられるような器じゃないんだよ」


聖「ダメだよそんなの。もっと広い心を持たないと」


クロケル「無理だよ!?ゲームじゃあるまいし現実問題ヒトの精神力はそう簡単に強化できるもんじゃないからな!?」


聖「つまりクロケルはデフォルトで器が小さいんだね」


クロケル「お前の画面蜘蛛の巣にするぞゴゥラァ……聖人君主な人間の方が稀なんだよ」


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