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第106話 新な名前と少しの人生

この度もお読み頂いて誠にありがとうございます。


一番くじって人によってはA賞とかB賞が当たりじゃない時ってありますよね?近年、私の推しは主役級のキャラではなく、下位の賞にいる場合が多くラバストとかだと自分で選べるのでこれはある意味大チャンスと(くじの値段も高いし)2回だけ引くことが多いのですが、毎回上位が当たるってどう言うことなんですかね。


これはくじ運が言いというのか……?でも欲しい賞が当たってないからこれは逆にくじ運が悪いのでは……?と眉間に皺を寄せる今日この頃です。え?欲しかった下位の賞?何度も挑戦できる予算もないので結局手には入りませんでしたよ(血涙)


本日もどうぞよろしくお願いいたします。

「俺が思いついた名前は……ツバキだ」


「「「ツバキ??」」」


 意を決して紡いだ言葉に疑問の言葉が返って来る。決して批判的な反応ではないが、かといって称賛でもない仲間たちの態度に胃がキュッと閉まる。


「ツバキって、椿……花の名前だよね」


「ああ、そうだ。花の名前から取らせてもらった」


 エクラが首をコテンと傾げて聞いて来た。まさにその通りだったので俺は頷く。俺は赤い椿のイメージで名づけをさせてもらったつもりだ。やっぱりこの世界にも椿と言う花は存在するらしい。


 異世界に来た当初、俺がいた世界とは存在するもの全てが異なっていて、ファンタジーなモノで溢れていると思っていたのだが、いざ異世界で暮らし始めてみると全然そんなことはなかった。


 確かに俺の世界では見たことも聞いたこともないファンタジーなモノも存在するが、実は見た目も名前も共通しているモノも結構ある。特に動物や植物は認識が同じであることが多い気がする。


 この世界に来てそんなに年数が経っていないこともあり、全てのモノを見たことはないのだが、ぬいぐるみの胸の刺繍を見た時、多分椿もこの世界に存在しているのだろうと推測したのだ。


「ツバキ……椿ですか。小ぶりでの艶やかで素敵なお花ですよね。私も好きな花ですが、何故ぬいぐるみさんのお名前にそれをつけようと思ったのですか」


 のんびりと頷いた後、今度はシルマが小首を傾げて俺に聞いてきた。他の仲間たちもその理由が聞きたいのか、じっと俺を見つめて言葉を待つ。


「理由の1つは、そのぬいぐるみの胸に椿の刺繍が施されているからだ」


 人差し指でぬいぐるみの胸を指し示すと、ぬいぐるみの胸に視線が集中する。シルマが目を丸くして驚いた。


「わあ、本当です。小さくて見えにくいですが、赤い椿の刺繍があります。綺麗ですねぇ」


 そう、ぬいぐるみの胸には椿の刺繍が施されていたのだ。頭と胴体を繋ぐ首元のところにあったのをさっき見つけてピンと来たのだ。


「椿の刺繍があっただけでそれと同じ名前にするとか、ちょっと安易すぎないか。直ぐに思いつかないからって適当すぎるだろ」


 案の定、秒速でミハイルがケチをつけてきたので俺も自分の名誉(?)のためにすぐさま訂正した。


「適当じゃない。椿の刺繍はあくまで名前を思いついたきっかけに過ぎない。ちゃんとした意味はある」


「ちゃんとした、意味?」


 疑問を投げかけて来たのはぬいぐるみだった。俺がつけた名前を直ぐに却下するかと思ったのに、否定ではなく意味を聞いて来るなんてちょっと意外だ。


「ねぇ、早く意味を教えてくれないかしら」


「え、ああ。悪い」


 想像とは違うぬいぐるみの反応に気を取られて返答が遅れる。改めてぬいぐるみに質問を重ねられ、我に返った俺は改めて名前の由来を口にする。


「花言葉だよ。赤い椿の花言葉は“高貴な理性”それがお前に合っているって思ったんだ」


「高貴な理性……」


 緊張で胸をドキドキさせながら説明すると、ぬいぐるみからはポツリとした呟きが一言返って来ただけだった。反応が薄いので途端に心臓と腹の底がひやっとした。

「ははっ、その名前が理性に由来することには理解できるが、高貴は名前負けじゃないか」


 俺の名付けに対し、最初にいちゃもんをつけて来たのは(大方予想はしていたが)ミハイルだった。この含み笑いがすげぇ腹立つ。


「フィニィは精神が不安定で暴走しがちなところはあるが、理性の側面である彼女は多少突き放す様な素振りはあっても物腰や喋り方は丁寧だし、落ち着いている。俺は十分気品を感じるし、高貴と称してもいいと思う」


 これに関しては本心だった。これまで対峙して来た本体のフィニィは復讐に燃え、感情的で癇癪持ちで子供っぽい部分を持ち合わせていた様に思うが、理性のフィニィはその真逆と言ってもいい。


 俺たちを憎んでいると言う根本的な部分は共通しているが、性格自体は寧ろ聡明だ。まさに理性と言う言葉がふさわしい。


 物事を冷静に見ることができ、目的のためなら敵である俺たちとも手を組むことができる割り切りの良さを見る辺り、ライアーが本体と分離したかった理由がわかる


 ライアーは人工魔術師であるフィニィを利用したかったみたいだし、兄であるアンフィニの呼びかけも届いていたみたいだから、理性を残していたらその内反旗を翻しそうだし、ネトワイエ教団にとっては厄介なことになりそうだもんな。


 ちらりとむいぐるみの反応を気にしてみたが、無言。文句を言うことも、もちろん喜ぶ様子もみせることなく、ただ無言で、それでいて何かを思案する様に黙りこくっていた。


「あー、えっと……どうだ。気に入らなかったか?」


 ぬいぐるみから何の反応もないことが、じわじわと俺の精神を刺激してついに限界を迎えた。感想を言ってもらえないのなら、こちらから聞いてやる。そう思って勇気を出してこちらから名前の感想を求めた。


「……。ツバキでかまいません。私に名付けなんて元々必要ないことですし、これ以上考えるのも時間の無駄なので、最初に出た名前で良いです」


「アッ、ソウデスカー」


 冷たい反応に俺は片言で納得するしかなかった。まさかの妥協かよ。一生懸命考えたんだぞ!お礼とまでは言わないが感想ぐらいくれてもいいじゃないか。


「……いや、俺は良いと思うぞ。椿はフィニィが好きだった花だしな。仮初とは言え、好きなものと共通の名を貰えるのであればいいんじゃないのか。俺もお前に似合っていると思う」


「私もフィニィであることに変わりはないので違和感はありますが……お兄様がそうおっしゃるのであれば構いません。暫くは(点)私の名前はツバキと言うことにしておきましょう」


 アンフィニから“フィニィは椿の花が好き”と言う奇跡的な新情報と共に名前への高評価が貰えたので何だかホッとした。


「おしっ!本人も異論はないってことで、今日この瞬間からあなたはツバキちゃん。よろしくねっ」


 クールなぬいぐるみ、(もとい)ツバキに対してエクラは輝く笑顔で改めて歩み寄る。他の仲間たちもコクリと頷いて俺の名前が付けた名前を受け入れた。


ツバキ本人も兄が言うならと賛同した風だったが、口調から推測するに気に入っていないわけではなさそうでよかった。


「暫くはって……どうしてそんなに冷たいことを言うんですか。ご主人様からせっかくつけていた名前ですよ。生涯名乗り続けてくださいっ」


 ただ1人、先ほどのツバキの言葉に引っ掛かりを覚えたアムールがぷくっと頬を膨らませて言ったが、生涯名乗り続けろとかちょっと重いかな。


 アムールからの批判を受けたツバキだったが、自分は間違っていないと言う態度でツンツンハキハキと言った。


「お言葉ですが、私(点)はいずれ消える運命にありますので。頂いた名前を生涯名乗ることは叶いません」


「消える運命って、どういうことだ」


 さらっと消滅宣言をしたツバキに先ほどまで穏やかな態度だったアンフィニが、表情を驚愕の色に変えて詰め寄った。


 悲しそうな表情で自分を見つめて来るアンフィニから気まずそうに目を逸らしそして言った。


「わかって下さい、お兄様。この私は彼女(フィニィ)の魂の一部でしかないのです。この世に魂は1つ。同じ魂は同一空間に存在することはできません。分かたれた本体と理性は統合されなければならない。その時、(理性)はお兄様の前から消えるでしょう」


「そんな、せっかくこうして話し合うことが出来たのに」


 声と体を震えさせて俯くアンフィニにツバキは顔を上げ逸らしていた視線を戻し、落ちついた様子で語り掛ける。


「消えるといっても消滅ではないのですよ、お兄様。独立した意志は失われますが、理性として彼女の中に戻るだけです。目には見えない存在にはなりますが、フィニィの中に私(理性)は永遠にあり続けますので」


 だから、自分にそんなことも怖いことも少しもないのです。最後に小さな声でそう付け足して悲しむアンフィニを優しく、そして穏やかに宥めた。


『うん、それは仕方のないことだよ。同じ魂は同一世界に存在できない。それが世の中の摂理だからね。もっと言うなら、ツバキちゃんがこの世に存在し続けたいのならフィニィの方が消える運命を辿ることになるだろうね』


 ツバキの言葉を補う様に聖は言ったが、その内容はとても残酷なもので、現状を受け入れることができないアンフィニは放心状態に陥っていた。


 目の前で流れる様に繰り広げられる悲しいやり取りと知らされる真実に、この兄妹はどこまで運命を狂わされて生きなければならないのだろうと言う切ない想いが沸き上がる。


 特に第三者に利用され、振り回されるフィニィは一番の被害者と言える。それにライアーの勝手な思惑のために本体と魂を別離させられた結果生まれたツバキだって、事が済んだらまた本体の中に戻らなければならない。そんなの魂を弄ばれているとしか言い様がないじゃないか。


「ん、同じの魂が同一世界に存在できないのであれば今のこの状況は、世界の摂理と言うものに反していると言うことになるのではないか」


 静かに話を聞いていたシュティレがふと気がついて首を傾げた。そう言われてみて俺もそのことに気がついて、ヤバいことに気がついたのではないかと腹の底からぞわっとしxた。


『ああ、そのことについてなら今はそんなに心配しなくても大丈夫。確かに状況から見れば摂理には違反している様に見えるけれど、違反と判断するにはまだ条件がそろってないから。だからセーフ、いやグレーゾーン?』


 聖がけろっとしながら安心できる様で安心できない、よくわからない発言をしたので、全てを見通しているであろうアストライオスさんを除くその場の全員が顔をしかめて聖を見た。


「条件ってなんだよ?というか世界の摂理の判定が下るのに条件なんてあるのか」


 疑念たっぷりに俺が聞けば、聖は軽い口調のまま続けた。


「もちろんあるよ。ざっくりと言うとドッペルゲンガー的なことだと思ってもらえば理解しやすいかも」


「ドッペルゲンガーって自分とそっくりの姿をした分身のことだよな。出会ってしまうと命を落とすことになるって言う……」


 ドッペルゲンガーそれはまだ平凡な学生だった俺が生きていた世界ではポピュラーな超常現象だ。確か医学的な面からみるとただの幻覚だった気がするが、世間一般では霊的現象として浸透しているアレだ。


「ドッペルゲンガーかぁ。確かにわかりやすい例えかも。見た目はウサギのぬいぐるみと女の子だけど、魂が同じなら同一人物ってことになるもんね!ってホントにそうならやっぱりこの状況は良くないんじゃないの。世界の摂理的に」


 エクラが両手をポンと叩いて納得した後に直ぐに困惑の表情を見せる。言葉から察するにどうやら異世界にもドッペルゲンガーと言う概念は存在する様だ。


「私もそれについては聞いたことがあるな。それで、アキラ殿。現状でフィニィの魂が2つ同一空間に存在しても問題がない理由はなんなのだ。それと、摂理違反になる条件とやらも思えて欲しい」


 のんびりと構えている聖にシュティレがキビキビと質問を重ねる。その丁寧に的確な言葉を受けて聖は「いいよ」と言って一呼吸置いてから話を続ける。


「まず、大前提として2つの魂が同一空間に存在している状態で一番あってはならないことは“同じ魂同士がお互いの存在を認識すること”なんだ」


「で、ですが、フィニィさんはネトワイエ教団に身を置いてからずっとウサギのぬいぐるみさん……ツバキさんと一緒だったイメージがありますが……」


「うんうん。あの子自身にも魂を分けた自覚もあったわけだし、これってアウトじゃね?」


 聖の言葉の矛盾に気付いたシルマが遠慮がちに発言し、エクラも大きく頷いてそれに同意した。しかし聖は何故かドヤっと威張った様な態度をしつつ、チッチッチ~と下を鳴らした。なんだ、その態度は。すっげぇ腹立つ。


『そこがグレーなところなんだよねぇ。僕が思うに、現状で“フィニィ”と言う魂が2つ存在しても問題ない理由は本体の方がぬいぐるみに閉じ込められている理性を“フィニィ(じぶん)”と認識していないんじゃないかな』


「ツバキを自分だと認識してないってどういうことだ。さっきエクラも言っていたが、あいつは魂を分けていることを自分でもわかっていたぞ。それは“認識”にはならないのか?」


 ここまでの聖夜説明は複雑な状況も相まってごちゃごちゃして混乱と困惑しか招かない。渋い表情を浮かべる俺たちを見て、聖はむむっと唸った。


『その辺はなんと言ったらいいのか……語弊はあるかもだけど、フィニィは魂を分けたことは認識してもあくまで本物は自分でぬいぐるみに押し込めたツバキちゃんの方は偽物……と言うか自分の肉体や魂が失われた時のための次の器だと考えていたんじゃないかな』


 やはり曖昧な聖の補足説明で更に頭を抱えることになった俺だが、シルマとシュティレはそれを理解した様で、難しい表情は浮かべていたが粗方は理解できたのか頷いていた。


「そう言えばぬいぐるみの中にあるツバキさんには意志がないと思い込んでいた様ですものね。ぬいぐるみの方はあくまでサブだっておっしゃっていましたし、確かによく考えてみればツバキさんを“精神の一部”だと思っていても“自分自身”と思っている様子はなかった様な気がします」


「ああ。私もそう言う風に見えたな。寧ろモノ扱いしていた気さえする。自分の魂と同等に見ていた様には思えないな」


 え、なんで。どうしてあの説明でそこまでわかるの?俺なんてドッペルゲンガーって言葉が出てきた時点で大分混乱してるのに。俺の理解力が低いだけなのか……?


「こっちのフィニィ……いや、ツバキが本体を認識していることに関しては摂理違反とやらには当たらないのか」


 長らく親しんだ妹の名前を新な名前で呼ぶのに違和感があるのかアンフィニが言葉に詰まりながら質問をした。


『うん。本人を目の前にしてこう言うことは言いたくないけど、ツバキちゃんの方は魂とは言えないほどの小さな存在だからね。存在として弱い方が強い方を同一と認識したところで影響はないんだ』


「存在の認識に強いとか弱いとかあるのか」


 話を理解することを諦めた俺は分からないことは手あたり次第質問する姿勢に切り替えた。うん、全てを理解しようとするのが良くないんだ。1つずつ疑問を潰して行こう。


『あるよ~。世界に魂が全く同じ人間は1人しかいらないでしょ。ヒトの人生は1人につき1つまで。誰かと同じ人生なんて送れないんだ。そんなことが起こったら世界の摂理が壊れちゃう。そこで起こるのがドッペルゲンガー同士のつぶし合いだよ。己の存在を懸けたね』


「マジかよ!ドッペルゲンガーってつぶし合ってんの!?初耳なんですけど」


 多分驚くところを間違えたかもしれないが割と衝撃の事実だったので叫ぶように聞き返すと聖はあっさりと頷いた。


『そうだよ。よくあるでしょ、ドッペルゲンガーに会ったら命を落とすって()()()()?って問題。あれは()()()()が正解。無意識か意図的か、精神的にも物理的にもお互いに潰し合ってどちらか消え、残った方が世界に存在し続ける資格を得るんだ』


「自分同士でつぶし合うってことか……」


 何か、怖い話だな。もし自分のドッペルゲンガーがいたら、何かされても対抗できる自信がないし、生き残るためとは言え自分と同じ顔をした人間に危害を加えるなんて絶対にできないから「俺」は消えること確定じゃん。現れてくれるなよ、ドッペル……。


『でも、それは魂の重みが同じだから起こりうるトラブル。ツバキちゃんは魂と言うか意志に近い存在だから本体比較して力が弱いんだ。残念だけど弱い方は強い方を認識しても立ち向かえないんだ』


「つまり、弱者方は成り代わる力は持ち合わせていないから、認識したところでつぶし合いには繋がらず認識とやらにも影響がないと、そういうことか」


 ミハイルが言うと聖は頷いて言いづらそうにしながらも更に続けた。


『うん、本体にはどうあっても勝てない。仮に勝てたとしても魂としての性質が弱いから、結局ツバキちゃんは長く世界に存在することはできないだろうね……』


「そん、な……」


 聖は悲しそうに詳細を述べ、アンフィニの絶望の表情が更に色を増し、その場に力なくその場に崩れ落ちたのをシュバルツが慌てて支える。


 どうあっても消えるしかないツバキの運命を知り、どう足掻いても悲しい結末に心を鎮めていると、聖がわざと明るく穏やかな口調で口を開いた。


『さて、僕が話せることはこれぐらいかな。でも、その事情を理解していたからこそ思うんだ。ツバキちゃんが与えられたわずかな人生を助けてあげたいって。みんなもそうだよね』


 力強くツバキへの協力を仰ぐ聖に俺たちは揃って頷いた。仲間たちの想いが1つになった瞬間だった。ただ1人、複雑そうな表情を浮かべて無言でこちらを見つめるミハイルを覗いて……。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


聖「次回予告!悲しい運命を背負うツバキちゃんに協力することを決めたクロケル。その強い意志は悲しい兄妹を運命から解放させることが出来るのか。そして、今だ動きがないライアーへの対策はどうなるのか。レベルの低いままどんどん面倒事に巻き込まれて行くクロケルの運命に注目だよ」


クロケル「考えることが多すぎて自分のレベルのこと忘れてわ。よく考えたら俺、他人を心配してる状況じゃなかった、どうしよう、まじで最弱のままズルズルとここまで来ちゃったよ……」


聖「次回、レアリティは最高ランクだが素材がないのでレベル1 第107『束の間の作戦会議 ~これからの戦いを見据えて~』仲間を信じて頼った結果、安全にここまで来られたんだもん。喜ばしいことじゃない」


クロケル「仲間を信じて頼るって凄くいい言葉だし、大事なことだとは思うんだが、この場合俺が情けないだけの様な」


聖「あ、気がついてたんだ。まあ、いいじゃん。生きてるんだから情けなくても。別にみんなを無理矢理従わせているわけでもないんだし」


クロケル「なんだよ、そのトゲのある言い方。俺だって、俺だって自立して生きたいんだぁーーーっ!」


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