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第3話 領地のことを知る

俺は呼び出された時、ラッキーだと思った。

だって、この領地の一番上の立場だから領地軍《王国軍》の装備なども色々知っているだろうと思ったからだ。


「父上、お呼びでしょうか?」


「うむ。おや?着替えておらぬのか?」


「え・・・?」


「今日は洗礼式であろう。もしや・・・忘れていたのではないだろう?」


この世界では7歳になったら洗礼を受け、神々から魔法を授かるのだ。


「・・・忘れておりました」


知らなかったけどね!


「それとユート、二人っきりの時は敬語を外せと言ったはずだ」


「あ、はい」


「それで今呼んだのはこの領地についてだ」


よっしゃ!これで今の領地軍《王国軍》の装備について聞き出せるぞ!


「今、隣の帝国に怯えている。それは何故か?わかるか?」


「それは、軍事力の差・・・と言うより兵器の質の差ですね」


「質?」


「はい、帝国は大筒《大砲》なるものを大量に作っているそうです。その大筒の威力は騎馬兵を一瞬にして壊滅する・・・と言う能力を持っていると聞きます」


「なんと・・・」


「それを防ぐ力がない・・・と言うのが今の王国の現状です」


「・・・ユート、よく勉強しておるな。だが、最後の方ほとんどが私に届いていない情報ばかりだったぞ」


「あ・・・」


やっちゃったー!

つい、前世の記憶を生かして喋っちゃった!

ど、どうしよう・・・?


チラっと父の方を見ると何やら考えているようで俺が頭を抱えているのは見えていないようだ。


「・・・ふむ。そういえば我が軍の装備がその大砲《大筒》に負けていると言ったな」


「はい、確かに言いましたけど・・・」


「そこで、知識が豊富なユートに我が領地の第三王国軍を指揮してもらう」


「え・・・?」


「期間は第三王国軍の装備が帝国の兵器に勝つまでだ」


「ちょ・・・」


「できるな?ユート」


「失敗するかもしれないですけどいいんですか?」


「失敗するのが普通だ」


「それじゃあやらせてください!」


「うむ、よく言った!さすが三男にして知識豊富なユートだ」


そう言えば何か忘れているような・・・


バタン!


「御当主様!洗礼式に遅れます!」


「そうだった!洗礼式!」

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