第1話 神界
・・・あれ?俺は死んだはずじゃ・・・?
今いる空間は何か懐かしいようなふわふわした感じの空間。
その空間でなぜ自分は死んでないのか真剣に考えてたため、目の前に爺さんが現れてもあまり驚かなかった。
それより先にこのじいちゃんが神様なんじゃね?とすら考えた程だった。
「・・・そろそろいいかのぅ?」
う〜ん・・・テンプレ通りの神なのかな・・・?
「その通りじゃ、わしは其方を死なせてしまった神じゃ」
え・・・?死なせた・・・?
「わしが其方の魂をうっかりこっちに持ってきてしまっての・・・」
普通なら「いや、うっかりじゃねぇだろ!」と突っ込むところだが、実際に今、こうなっているので突っ込めない。
と言うかこのまま「異世界転移じゃね?」と違うことを考えていたのであまり気にしていなかった。
その考えは目の前の神に伝わっているのだが・・・
「もういいかの・・・?」
色々と考えすぎて目の前の神を待たせていたようだ。
「其方の考えている通り、其方には異世界へ行ってもらう。転生先はわしのことを一番信仰している国の辺境伯爵家じゃ」
えっと・・・転移じゃなくて転生なのは?
「其方の元の体は火葬されて無くなっておる。とは言って新しく作るのは時間がかかるのでな・・・」
えー・・・身体は灰にして山に撒いて欲しかったな・・・でもちゃんと火葬するあたり運んでくれた人がいたんだな。
そういえばテンプレ通りならスキルかなんかくれるはずなんだけど・・・
「ふっふっふっ・・・よくぞ聞いてくれた。それはの・・・」
あ、そう言うのいらないんで。
「連れないのぅ・・・其方に授けるチートスキルは・・・『創造魔法』じゃ!!」
・・・『創造魔法』?
「『創造魔法』とは其方の魔力を使い、基本的になんでも作れる魔法のことじゃ。魔力の量が少ないと・・・って其方の魔力は鍛えたら無限にあるのだからなんでも作れるぞ。あと、一度作ったものはもう一度作るときの魔力の量は少なくなるぞ」
わー正真正銘のチートスキルだーって神もチートスキルっていうぐらいだから本当にチートスキルなんだね!あれ?ちょっと頭が幼児化したかな?
「それじゃあそろそろ転生するぞ。生活がしやすいように3歳に転生するから頑張って魔力を鍛えるんじゃぞ!それじゃが・・・・・・ば・・・・・・・!」
あ・・・だんだん意識が・・・